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InovioがMEDI0457の第2相開発で3番目のがん適応目標を達成

Inovio Pharmaceuticals, Inc.
2019-04-08 21:00 1105

【プリマスミーティング(米ペンシルベニア州)2019年4月8日PR Newswire=共同通信JBN】Inovio Pharmaceuticals, Inc.(NASDAQ: INO)は8日、ヒトパピローマウイルス(HPV)関連の子宮頸がん、肛門がん、陰茎がん、外陰がんを標的としたMEDI0457(以前はINO-3112と呼ばれていた)とデュルバルマブとの患者への併用投与の第2相試験を評価した結果、アストラゼネカから3番目となる適応目標を達成したと発表した。この複数適応試験の目標達成は、アストラゼネカからのMEDI0457関連の第2相目標の3番目。それ以前の2つの目標達成は、頭頚部がんと子宮頸がんを標的とした第2相併用試験開始から得られたものである。資金調達については明らかにされていない。

Inovioの社長兼最高経営責任者(CEO)であるJ・ジョセフ・キム博士は「この第2相の目標達成は、複数のHPV関連がんの治療におけるMEDI0457の潜在的な幅の広さを強調するものだ。Inovioの目標は、その主力製品であるVGX-3100による前がんの治療から、パートナーのアストラゼネカと共同でのMEDI0457によるがんの治療まで、HPV治療薬市場をリードすることだ」と述べた。

進行中のいくつかの第2相がん適応試験で、アストラゼネカはHPV関連の頭頸部がん、子宮頸がん、肛門がん、陰茎がん、外陰がんの患者に対する、抗PD-L1免疫チェックポイント阻害薬、デュルバルマブを併用したMEDI0457の評価を実施中である。Inovioは、子宮頸部異形成に対する第3相試験と、外陰部および肛門の異形成に対する第2相試験で、前がん症状に対するHPV VGX-3100単独療法を開発中である。

▽MEDI0457とVGX-3100について

MEDI0457(以前はINO-3112(VGX-3100、プラスIL-12)と呼ばれていた、アストラゼネカのInovioからの導入品)は、HPV関連がん治療のためアストラゼネカによって評価が行われている。Inovioは、HPV-16とHPV-18感染症ならびに頸部(第3相)、外陰部(第2相)、肛門(第2相)の前がん病変の治療用のDNAベースの免疫療法であるVGX-3100を研究中である。VGX-3100は、頸部へのHPV感染に対する初の承認済み治療法と、前がん性子宮頸部病変に対する初の非外科的治療法となる可能性がある。VGX-3100は、感染を標的とし、前がん細胞の破壊を引き起こすHPV-16とHPV-18に対する特異的免疫反応を刺激することで機能する。組織学的に記録されたHPV-16/18子宮頸部HSIL(CIN2/3)を有する167人の成人女性を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照第2b相試験で、VGX-3100による治療は、統計的に有意に大きな子宮頸部HSILの減少と、対プラセボでHPV感染のクリアランスをもたらした。最も一般的な副作用は注射部位の痛みで、重大な有害事象は報告されていない。VGX-3100は患者自身の免疫系を利用し、リプロダクティブヘルスの喪失や心理社会的悪影響といった手術に伴うリスクの増加なしに、HPV-16とHPV-18の感染と前がん病変を除去する。

アストラゼネカは2015年の契約に基づき、現在はMEDI0457と呼ばれるInovioのINO-3112の独占権を取得した。MEDI0457は、子宮頸部の前がんとがんの70%以上の原因であり、他の腫瘍の発生にも関与しているHPV16型と18型に起因するがんを標的としている。より幅広いライセンス・提携契約の中で、アストラゼネカとInovioは、Inovioの現在の製品パイプラインに含まれていないもう1つのDNAベースのがん治療製品を共同開発しており、アストラゼネカはその開発と商品化の独占権を有している。Inovioは、これらの追加のがんワクチン製品の開発、規制、商品化の目標達成報奨金を受領するとともに、全世界の純売上高に対してロイヤルティーを受領する資格がある。

▽デュルバルマブについて

PD-L1に対するヒトモノクローナル抗体であるデュルバルマブは、PD-L1とT細胞上のPD-1、CD80との相互作用を阻害し、腫瘍の免疫回避策を無効化して免疫反応を誘導する。広範な開発プログラムの一環として、デュルバルマブは、単剤療法として、ならびに様々な腫瘍および病期にわたるIO、低分子、および化学療法との併用で研究が行われている。

▽Inovio Pharmaceuticals, Inc.について

Inovioは、がんと感染症の治療と予防を変革するDNAベースの免疫療法とワクチンの発見、開発、商品化に重点的に取り組む後期バイオテクノロジー企業である。Inovioは独自の技術プラットフォームを抗原シークエンシングとDNA送達に応用し、標的疾患に対する強力な免疫反応を活性化させている。この技術は生体内でのみ機能し、標的のがんや病原体に対する強力で完全に機能するT細胞と抗体反応を、絶え間なく活性化することが実証されている。Inovioの最先端臨床プログラムであるVGX-3100は、HPV関連頸部前がんの治療薬として第3相試験に入っている。また、HPV関連がん、膀胱がん、膠芽細胞腫を標的とした免疫腫瘍プログラム開発が第2相試験中で、B型肝炎、ジカ、エボラ、MERS(中東呼吸器症候群)、HIV用のプラットフォーム開発プログラムもある。パートナーおよび共同研究者には、アストラゼネカ、Regeneron(リジェネロン)、Roche/Genentech(ロシュ/ジェネンテック)、ApolloBio Corporation、ウィスター研究所、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ペンシルベニア大学、パーカーがん免疫療法研究所、CEPI、米国防高等研究計画局(DARPA)、GeneOne Life Science、Plumbline Life Sciences、国立衛生研究所(NIH)、HIV Vaccines Trial Network、国立がん研究所、ウォルター・リード陸軍研究所、ドレクセル大学、ラバル大学が含まれている。詳細については、www.inovio.com を参照。

▽問い合わせ先

投資家向け

Ben Matone, Inovio
+1-484-362-0076
ben.matone@inovio.com

メディア向け

Jeff Richardson, Inovio
+1-267-440-4211
jrichardson@inovio.com

ソース: Inovio Pharmaceuticals, Inc.
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