【ウォルサム(米マサチューセッツ州)2018年12月6日PR Newswire=共同通信JBN】
*真性赤血球増加症(PV)に対するropeginterferon alfa-2b(Ropeg)の第3相臨床データの36カ月の分析は、疾病管理の3つの重要項目である血液学的完全寛解(CHR)、疾病負荷、分子効果で優位性示す
*Ropegの長期的開発提携者であるAOP Orphanの欧州連合(EU)におけるropeginterferon alfa-2bの市販権申請は、欧州医薬品庁(EMA)の審査の最終段階
*PharmaEssentiaは米国のPV患者にropeginterferon alfa-2bを利用可能にする最良策について米食品医薬品局(FDA)と協議継続
*PharmaEssentiaは本態性血小板血症(ET)に対するropeginterferon alfa-2bの世界的臨床開発プログラムの開始を計画中
▽Ropeginterferon alfa-2bはPVで有効・安全性プロファイルを維持
Ropeginterferon alfa-2bは、PV患者治療用に臨床開発中の新しい単一異性体の長時間作用型ペグ化プロリンインターフェロンである。2018年の米国血液学会(ASH)年次総会で、ウィーン医科大学(オーストリア)のハインツ・ギスリンガー教授はPV患者におけるropeginterferon alfa-2bの臨床データの36カ月の進展を発表した(http://www.bloodjournal.org/content/132/Suppl_1/579 )。
PharmaEssentiaの最高経営責任者(CEO)であるコチュン・リン博士は「ropeginterferonが36カ月で強い有効性と良好な忍容性を維持していることは非常に喜ばしい。当社は、ropeginterferonが次世代のより優れたインターフェロンだと考えている。より長い半減期とより忍容性がある分子を作成し、投与量を増やして治療効果を最大化できるようにしたい。当社の企画は成功だったと信じている。PROUD-PV/CONTINUATION-PV試験の維持用量中央値は450マイクログラムである。当社は今、米国内外のPV患者が利用できるよう全力を挙げている」と語った。
治療の36カ月後、ropeginterferon alfa-2bでは、既存の最良治療(BAT)のヒドロキシウレア(HU)と比べ、血液学的完全寛解(CHR)(70.5% vs. 51.4%; p=0.0122)とCHRプラス症状改善(52.6% vs. 37.8%; p=0.0437)で高い反応率(最大解析対象集団)の維持が示された。HU/BATと比べ、ropeginterferonは24カ月の治療を通じて反応率が着実に上昇し、36カ月後は一定していた。JAK2変異対立遺伝子の減少と非JAK2変異体クローンの負荷軽減能力の大きな意味のある分子効果は、潜在的な疾患緩和能力を示している。重要なのは、分子効果がCHRと相関しており、変異JAK2対立遺伝子負荷軽減の臨床的意味を際立たせていることである。
安全性プロファイルは前回報告と同様で、新たな安全性シグナルは現れなかった。有害事象率(89.8% vs 90.6%)と治療に関連する有害事象率(74.8% vs 78.7%)は、ropeginterferon alfa-2bとHU/BATで似ていた。治療の3年目に新たな安全性シグナルはみられない。
▽PV用のropeginterferon alfa-2bのEMA申請は審査の最終段階
PharmaEssentiaは、欧州、独立国家共同体(CIS)および中東の各市場でのPV、他の骨髄増殖性腫瘍(MPN)と慢性骨髄性白血病(CML)用のRopeginterferon alfa-2bの開発と商品化の独占権をAOP Orphan Pharmaceuticals AG(AOP Orphan)にライセンス供与している。
AOP OrphanはPROUD-PV/CONTINUATION-PV臨床プログラムの責任者であり、同社のEUにおけるropeginterferon alfa-2bの市販権申請は欧州医薬品庁(EMA)の審査の最終段階である。
▽米食品医薬品局(FDA)との協議
PharmaEssentiaは、米国の患者にropeginterferon alfa-2bの利用を可能にする最良策についてFDAと協議を継続している。
米国事業責任者のクレイグ・ジンマーマン博士は「米国のPV患者にropeginterferonを届けるための最良策について、FDAと有益な協議をしてきた。当社はMPNコミュニティーや医療専門家らの強固な協力と支持を得ており、この患者集団におけるまだ満たされない大きな必要性を理解している。当社はこの商品を無事市場に出すために全力を挙げている」と語った。
▽MPNにおけるropeginterferon alfa-2b臨床プログラムの拡大
ASH 2018の間、PV、ET、前繊維化期骨髄線維症(MF)、慢性骨髄性白血病(CML)におけるインターフェロンおよびインターフェロン化合物の使用について、幾つかの臨床試験の最新情報が紹介された。これらの試験は、多くの適用症での潜在的なインターフェロンの有用性を示している。
PharmaEssentiaは、HU耐性/非耐性のET患者における重要な第3相の世界的臨床研究の実行可能性について、2018年12月にFDAと予備的な協議を開催する。
さらに、ropeginterferon alfa-2bはより高い投与量で投与できるので、同社は今、一定の見込みのある固形腫瘍の適応症において潜在的効果を調べることができる。
▽Ropeginterferon alfa-2bについて
Ropeginterferon alfa-2bは、新しい長時間作用型の、主に(98%以上)単一異性体のモノペグ化プロリンインターフェロン(ATC L03AB15)であり、改良された薬物動態特性および実証された忍容性と利便性を持っている。長期メンテナンスの間は2週間に1回または4週間に1回投与され、PVに対して世界で初めて承認されるインターフェロンになると期待されている。
Ropeginterferon alfa-2bはPharmaEssentiaによって発見され、台中の施設で製造されており、同施設は2018年1月に欧州医薬品庁(EMA)によって認証されたcGMPである。
Ropeginterferon alfa-2bは欧州連合(EU)、スイス、米国においてOrphan Drug(希少疾病用医薬品)の指定を受けている。
▽真性赤血球増加症(Polycythemia Vera)について
真性赤血球増加症(PV)は、骨髄中の疾患誘発幹細胞から発生するがんであり、赤血球、白血球、血小板の慢性的増加をもたらす。この疾患は、血栓症や塞栓症のような心血管系の合併症、ならびに続発性骨髄線維症や白血病への移行を引き起こす可能性がある。PVの原因となっている分子メカニズムは依然、集中的研究の課題であり、最新の成果は、一連の後天性突然変異を指摘し、最も重要なのはJAK2の突然変異型であるとしている。
▽PharmaEssentiaについて
PharmaEssentia Corporation(タイペイエクスチェンジ:6446)は世界的なバイオ製薬会社であり、ヒト疾患の治療に有効、安全、費用効果的な治療薬を提供するとともに、出資者に持続的価値をもたらすことも目指している。PharmaEssentiaは、骨髄増殖性腫瘍や肝炎、その他の疾患の治療法を開発するため、米国の有力バイオテクノロジー・製薬会社の台湾系米国人幹部や高位の科学者のグループによって2003年に創設された。同社は、これらの疾患に苦しむ患者の健康と生活の質の改善に取り組んでいる。台中にある同社の世界クラスのcGMPバイオ医薬品施設は、2018年1月に欧州医薬品庁(EMA)によって、2017年12月に台湾食品薬物管理署(TFDA)によって認証された。この台中の施設はまた、全ての米食品医薬品局(US FDA)の要件に準拠して設計、運用されている。
▽問い合わせ先
PharmaEssentia Corporation
13F, No.3, YuanQu St., NanKang Dist.,Taipei 115, Taiwan
Shan Chi Ku, Director of Business Development and Investor Relations
e-mail: ShanChi_Ku@pharmaessentia.com
Telephone: +886-2-2655-7688 #7836
ソース:PharmaEssentia