【重慶(中国)2018年9月10日PR Newswire】中国西部の都市、重慶で開かれた第1回Smart China Expo(SCE 2018)に参加した業界リーダーたちは、SCE 2018の「Global Digital Economy Summit」(グローバル・デジタル経済サミット)で、世界のデジタル経済がどのように進化するかについての新たなビジョンをまとめた。同サミットは「New Digital Economy, New Growth Engine」(新たなデジタル経済、新たな成長エンジン」というテーマの下で650人が参加したフォーラムである。講演者は、ビッグデータが企業や政府の運営、協力、競争の道筋を再構成する未来を予測した。
デジタル情報は生産性の重要な要素である土地や資本と同じ地位に上昇することになるため、現在のイノベーションによって生み出された新たな力が多くの業界の既存の経済成長モデルを破壊する恐れがある。一方、世界の各政府はテクノロジーを使って電力網、鉄道、港湾、有料道路のアップグレードを図り、全てを統合しようとする際に「スマート・インフラストラクチャー」を構築しつつある。ビッグデータ・テクノロジーはまた「スマートシティー」の構築、消費促進、教育から慈善事業、医療に至る社会福祉プログラムの改善を支援する。
認知科学者、人工知能(AI)専門家で「A History of Silicon Valley」(シリコンバレーの歴史)を著したピエロ・スカルッフィー氏は「AIは医療に大きく貢献する可能性がある」と語った。ピエロ氏は、テクノロジーがより良い社会を構築し、AIは医療コストを削減するとみている。同氏は「われわれが命を救う機械について語るとき、それは本当の進歩である」と述べた。
シアトル市長のスマートシティー政策アドバイザーであるケイト・ガーマン氏はSCE 2018でスマートシティー・マネジメントへの見識を共有した。同氏は「スマートシティーは都市に革新的であることを求めてきた。それは、都市がテクノロジーを使って前に飛躍するためのインスピレーションである」と語った。
中国の元工業情報相の李毅中氏は、中国は大きな進歩にもかかわらず、デジタル経済発展の上で依然、多くの障害に直面していると述べた。李氏は「中国の製造業者はスマート製造の利用で後れを取っており、企業はデジタル化プロセスを加速する必要がある。効率性向上と雇用保護とのバランスの取り方や、インターネット時代の企業秘密の保護方法などの問題も依然として課題である」と指摘した。
アリババのリュー・ソン副社長は、今後10年間にAIとインターネット・オブ・シングズ(IoT)が世界の決定的なデジタルテクノロジーとしてモバイルテクノロジーに取って代わると予測し、アリババがビッグデータ、ネットワークシナジー、スマートデータの3分野に重点的に投資しているのはこれが理由だと語った。Deloitte Chinaのカイ・ヨンツォン会長は自分も同じ見解だと述べ、伝統的ビジネスが今後のデジタル革命を前にしてイノベーションを積極的に受け入れるよう促した。
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▽Smart China Expoについて
重慶で開催されたSmart China Expo(SCE)は、中国西部におけるビッグデータおよびスマートテクノロジーの開発をサポートする世界クラス、全国レベルの博覧会である。政界要人4人、閣僚級以上の中央政府当局者22人、政府各省の下の各機関責任者58人、シーメンス、IBM、マイクロソフト、Qualcomm、バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイなどの上級代表407人を含む著名ゲストが同イベントに参加した。
ソース:Smart China Expo