*経カテーテル肺動脈弁VenusP-Valveの北米初の臨床移植がカナダのバンクーバーで成功
【杭州(中国)、バンクーバー(カナダ)2018年6月15日PR Newswire=共同通信JBN】
カナダ・バンクーバーのSt Paul's Hospital(セントポール病院)が12日、VenusP-Valve自己拡張型肺動脈弁の移植2件を成功裏に完了した。これはVenus Medtechの経カテーテル心臓弁製品の北米初登場である。国際化の歩みが前進し続けている。
先天的な心臓疾患の外科的治療はここ数十年、劇的に進化したが、右心室流出路(RVOT)に関係する手術は慢性の肺動脈弁閉鎖不全を引き起こし、外科手術、または経皮的な肺動脈弁移植を必要とすることがある。
経皮的な肺動脈弁移植はこのような患者に対する外科手術による弁移植の適切な代替として出現した。しかし、現在利用できるバルーン拡張式経皮弁は、シリンダー状の手術用チューブで修復された流出路にしか適合しない。事前のRVOTパッチ拡大の設定による肺動脈弁閉鎖不全の治療は、従来から外科手術に限られていた。これは主として、しばしば大きく広がった流出路に比較して、バルーン拡張式弁を利用できるサイズが限定されていることによる。
自己拡張型VenusP-valveは特に先天的RVOTでより大きな流出路の問題の克服を目指して経皮的に利用するために開発され、従来の心臓弁置換手術中の胸骨切開や心肺バイパスを回避したい患者の85%以上のニーズに応えられる。
処置は、ファロー四徴症の外科的パッチ矯正でこれまで治療を受けた2人の患者に実施された。ロナルド・G・カレール博士とムニール・リアイ博士(セントポール病院、カナダ)は、再度の心室切開の危険があり、現在入手可能な経カテーテル肺動脈弁製品はこれらの症例に適さないとの見解で、シャキール・クレシ博士(エバリナ小児病院、英国)、ゲジュン・チャン博士(阜外医院、中国)と一致した。専門家チームはこの対処されていないニーズに最も適した装置として、VenusP-Valveを選んだ。カレール博士は「VenusP-Valveはみごとに機能し、デリバリーシステムを簡単に動かす。このセンターにこのデバイスがあって非常に喜んでおり、カナダで広く入手できることを期待している」と語った。
Venus Medtechが開発した経カテーテル人工心臓弁システムは近年、世界中でますます注目されてきた。近く行われるVenusP-Valveの世界的な多施設臨床試験には世界30カ国近くから200件以上の応募があった。VenusP-Valveはカナダで初めて移植され、北米市場への公式参入となった。Venus Medtechは2019年に米食品医薬品局(FDA)の臨床試験を公式に開始できると予想される。
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ソース:Venus Medtech (Hangzhou) Inc.