【上海2017年12月12日PR Newswire】
認証試験機関のNational Center of Supervision and Inspection on Solar Photovoltaic Products Quality(CPVT)は、LONGi Solarの両面受光型単結晶PERCセルが、両面発電効率(表面に対する裏面の変換効率の比)で82.15%の世界記録を達成したことを示す試験報告書を発行した。
LONGi Solarは、Shanghai SNEC 2017(上海太陽エネルギー展示会)で、より高効率の製品を求める市場ニーズの高まりに応え、中国のトップランナープログラムにモジュールを供給することを狙いとした両面受光型単結晶PERCモジュール(Hi-MO2)を発表した。
LONGiのHi-MO2は、高効率・高出力で優れた実発電量を実現し、発電コストの抑制が図れるというLONGi単結晶PERCモジュールの特徴を両面発電によりさらに伸ばすものであり、高効率的な両面受光型単結晶PERCモジュールの新時代を拓く出発点となるテクノロジーである。
Hi-MO2は、高出力かつ経年劣化の少ないPERC技術であるHi-MO1テクノロジー・プラットフォームをベースに両面発電技術を融合したものである。セル変換効率が量産レベルで21.2%を超える表面側の発電に加え、裏面側の発電によりモジュール全体として顕著な発電量増加が図られる。裏面の発電量が表面側の10%に達すれば、両面受光型単結晶PERCモジュール全体としての発電量は、定格出力(表面側出力)300Wの60セルモジュールで330W相当、360Wの72セル(表面側360W)では396W相当になる
この両面発電PERCモジュールは経年劣化の少ない単結晶PERCテクノロジーに二重ガラス構造が加わり、初年度劣化は2%未満、30年間の年間平均劣化率は0.45%未満という卓越した経験劣化の少なさに加え、PID耐性も向上しており、モジュールの寿命を30年超に延ばすことを可能としている。
LONGi Solarの李文学(リー・ウェンシュエ)社長は「Hi-MO2は、高出力と優れた実発電量が得られるという単結晶PERCの特徴を背面まで利用することで、従来のモジュールと同等レベルのコストを実現していることで、LCOE(均等化発電原価)を抑制し、太陽光発電所への投資家により大きな利益をもたらす」と語った。
両面単結晶モジュールの市場投入は、高効率、高信頼性製品に対するPV市場ニーズに対する回答であり、単結晶PERCセル技術に於けるLONGi Solarの一貫したイノベーションの成果である。
現在市販されている両面受光型単結晶PERCセルの両面発電効率は約75%であり、LONGi Solarの両面受光型単結晶PERCセルは、その効率を業界最高水準の82.15%まで引き上げる。このことにより、両面受光型単結晶PERC両面セルの普及を加速させ、より優れた実発電量による太陽光発電の費用対効果を改善するものである。
ソース:LONGi Solar
(日本語リリース:クライアント提供)