【スタンフォード(米コネティカット州)2017年9月27日PR Newswire】
*業界トップのOTAソフトウエアへのアップデートによって、現在運転されている2500万台以上の車両の車載ソリューションを利用するOEM17社の完全車両マネジメントを実現しました。
自動車、消費者、企業各市場向けのコネクテッドテクノロジーに専念するサムスン電子の完全子会社、ハーマンインターナショナル(HARMAN International、http://www.harman.com/ )は27日、2015年のレッドベンド(Redbend)買収によってハーマンが取得したテクノロジーに基づくRemote Vehicle Updating OTAソリューションのバージョン11を発表しました。17社のOEMはハーマンのOTAソリューションを採用して2500万台の車両にサービスを提供しており、市場で唯一商用展開されているソリューションです。
車載ソフトウエアをオーバー・ジ・エア(OTA)でアップデートする機能は、幾つかの理由でOEMの競争力を高めます。まず、ハーマンのOTAソリューションは、システム異常やセキュリティー上の脅威にリモートで対処することによってリコールの必要性を軽減します。次に、OEMはOTAソリューションを使い、車両が生産ライン上にあってもソフトウエアをアップデートすることによって製品化に要する時間を短縮するとともに、販売後も新しい特徴や機能を消費者に提供し、OEMとドライバーとの直接的なつながりを維持してOEMブランドの認知と顧客ロイヤルティーを向上させます。
ハーマンのRemote Vehicle Updatingは効率的な車両マネジメントに必要な機能を全て備えた唯一のOTAソリューションです。小さなフットプリントのソリューションにより、ヘッドユニットから最小のECUまで、プロセッシングパワーやメモリー・リソースが限られている場合でも、車両全体のOTAアップデートとマネジメントを可能にします。このソリューションはネットワーク障害やサイバーセキュリティー攻撃、ファイル改ざんなどの潜在的なリスクへの対応が組み込まれているため、リスクを緩和し、セキュリティーと安全性を向上させるセキュアで効率に優れた手段をOEMに提供することが可能です。
ハーマンのソリューションは、ファイル・アップデート・パッケージを最大99%縮小する独自のSmart Deltaテクノロジーを使用しています。このテクノロジーは、旧バージョンとの差異だけを含む小さなデルタ・アップデート・ファイルを生成することで実現されています。これは、ネットワーク効率とコストに大きく貢献するとともに、アップデートを完了するための時間を最小限にし、よりよい顧客体験を生み出せます。
ハーマンのOTAソリューションは、幾つかの方法でOEMの製造および流通効率を向上させ、例として以下のような事例があります。
*生産ライン:ソフトウエア・フラッシング・ボトルネックを解消
*出荷プロセス:ソフトウエア・サプライチェーンを効率化し、依存関係を解消
*ディーラー:ソフトウエア・アップデート・プロセスを大幅に高速化し、顧客のフラストレーションを軽減
OTAバージョン11は、ハーマンの受賞歴のある自動車クラウドソリューションIgnite向けの基本的なインフラストラクチャーとしても機能します。バージョン11は旧バージョンからのアップデートを含み、OEM向けによりシームレスなユーザー体験を提供する最新UIも搭載します。アップデートには以下の機能が含まれています。
*リソースが制限されたECUなど、あらゆるサイズのECUをアップデートします-小規模から大規模までの様々なECUを対象に車両全体を通してアップデートが可能です
*あらゆるECUプラットフォーム(Linux、RTOS、AUTOSAR)、あらゆる車載BUS(CAN Bus、Ethernet、MOST, LIN)をサポートします
*アップデートプロセスに対する保護が向上し、アップデート時、ネットワーク障害時、電源障害時のリスクを緩和できます
*様々なクラウドやお客様の施設で利用可能で、あらゆるOS上に展開できます
*ファームウエア、オペレーティングシステム(OS)、地図、コンフィギュレーションファイル、コンテンツなど、あらゆるタイプのソフトウエアをアップデート可能です。
ハーマンインターナショナルの副社長兼ゼネラルマネジャーであるオレン・ベツァレリは次のように語っています「嬉しいことに、運転されている2500万台以上の車両が当社のOTAソリューションを使って信頼できるアップデートを行っており、1億台以上のコネクテッドカーがハーマンのOTAテクノロジーを実装する契約をしている。われわれは将来を見据え、自動車市場を変革し、ドライビング体験をカスタム化する新しいソリューションとサービスの開発を続けていく」
ソース:HARMAN
(日本語リリース:クライアント提供)