【深セン(中国)2016年2月26日PR Newswire=共同通信JBN】家庭用電化製品メーカーのTCL Corporationと、北京にある精華大学が管理する中国最大のチップメーカーのTsinghua Unigroup Ltdは23日、合併・買収のために両社が100億元のファンドを設立すると発表した。この動きは、中国の半導体および家電産業の価値を高めるため、各段階にあるメーカーを、彼らが必要とする家電産業チェーンと資金源に従って結集するものである。
このファンドはまた、半導体チップ製造産業への直接投資やTMT、直接投資や関係企業の合併、買収に参加する計画のあるMade in China 2025やInternet Plusなどの政府の重要経済イニシアチブ、さらには関連の資金活動のためにも使用される。
TCL Corporationは中国で唯一の垂直的に統合されたスマートフォンとスマートテレビのハードウエア・メーカーとして2015年に携帯電話8355万台、テレビ1784万台を販売し、世界市場で大きなシェアを占めている。TCLは4000万人以上の携帯電話および家庭用インターネットのユーザーを擁している。Tsinghua Unigroupは、TCLの核となる競争力を高く評価しており、両社には産業チェーンの統合、知的製造、国際的拡大に向けてのそれぞれの戦略に関して共通点がたくさんある、という見解を持っている。多くの要因がパートナーシップの確立に寄与したのである。
Tsinghua Unigroupは、才能のある個人、技術、資本、資源を効率性重視によって強化し、中国の環境によく適した経済戦略や精華大学によって付与された独自の強みとあいまって、Spreadtrum CommunicationsやRDA Microelectronicsの買収を通じ、そして台湾の有力な包装および検査会社に資本参加することを目的とした契約に調印したことにより、中国最大の集積回路メーカーかつ世界第3位の携帯電話用半導体メーカーになった。TCL Corporation の李東生会長兼最高経営責任者(CEO)は、Tsinghua Unigroupのビジネスモデルの革新的再構築は、同社が世界に通用するイノベーションに必要な技能を素早く習得し、集積回路製造の世界で強力なプレゼンスを確立するのに役立った、と語った。これらは、TCLの垂直的に統合された「スクリーン・チップ・ターミナル」産業チェーン戦略を高度に補完する能力である。
Tsinghua Unigroupの趙偉国会長は、同グループはテクノロジー企業であり、その製品とサービスは根本的に個人消費者を対象としたものではないが、TCLはそのセグメントを深く理解している、と語った。Tsinghua Unigroupは消費者にさらに貢献し、TCLとともにさらに成長するため、その電子デバイス・メーカーが国際的な個人向け家電製品のリーダーへの変革を達成するのに伴い、既に国際基準と一致しているその中核的技術をTCLの家電製品における革新的能力と結び付けることを期待している。
ソース:TCL Corporation