【深セン(中国)2016年2月17日PR Newswire=共同通信JBN】TCLのChina Star Optoelectronics Technology Co., Ltd(CSOT)は2月10日、中国武漢にある新しい研究開発センターで、高性能かつ小型の低温ポリシリコン(LTPS)ディスプレーのニューモデルの製造を開始した。ニューモデルの製造開始は、TCLがLTPSの第6世代の中核技術の獲得に成功し、高性能かつ小型のLTPSディスプレーを製造する能力の初期段階にあることを示すものである。
CSOTによって建設、投資された第6世代のLTPS(酸化物)LCD/AMOLEDディスプレー・パネルの組み立てラインは、中国でLTPS技術を採用した初の同世代の製造ラインである。従来のTFT-LCDパネルに比べ、LTPSは電子移動率を大幅に増やすことができ、ディスプレーが反応速度の加速、高水準の明るさ、安定性の向上、軽量化、薄型化、長寿命化、エネルギー消費の削減を達成することが可能となる。
CSOTはまた、異業種間の協力を開始しており、目の健康に重点的に取り組む世界初の全国的な技術革新連合体を創設するため、Beijing Tongren Eye Hospitalや中山医科大学(Sun Yat-sen University of Medical Sciences)、その他の専門的な専門医学研究機関と提携した。この連合体は現在、円偏光技法の配備による健康と疲労の測定のための国際基準の制定、並びに屋外ディスプレーのデザインの全面的な改善を提唱している。
CSOTは、数多くの強力な知的財産の特許に支えられ、予定より早くこの製品の製造を開始することができた。武漢のCSOTは2015年、中国で620件の特許を申請した。このうち614件は発明特許、6件は実用新案であった。同社はまた同年中に、特許協力条約(PCT)を通じて167件、米国では85件の特許を申請した。数多くの強力な特許と結び付いた研究は、同社に対し、予定より早くこの製品の製造を開始する技術的な能力だけでなく、国際舞台での競争に成功する強さも与えている。
このモデルを大量生産し、パートナーにより競争力のある製品とソリューションを提供するため、CSOTの次のステップは、製品歩留まりの向上と製造ラインの製造量を加速しつつ、製品の品質の信頼性を確保することである。CSOTは、やがては高性能スマートフォンおよびモバイルPC用のディスプレー・パネルを毎年8800万枚製造できるとみている。
CSOTの中国武漢にあるハイテク工場は、高度に統合された通信ネットワーク・インフラが配備されている。工場内では、自動コンベヤーベルトやオーバーヘッド・トロリーコンベヤー、自動カセット積み降ろしコンベヤーがどこでも見ることができる。この装置は、ガラス基板を収容するカセットを製造ラインの間で運び、4つの主要プロセスがそれぞれ完了すると、LCDパネルの製造を構成する各プロセスが人工知能でつながることで、ガラス基板の自動転送ができる。各プロセス間のカセットの自動転送は、迅速かつ効率的であるだけでなく、製品の最終品質を保証するものでもある。
清潔な工場の環境の中で、人口知能と一体化した製造システムは、リアルタイムで製造データを収集、分析し、製造状況の視覚的プレゼンテーションを行うことができるほか、自動的に製造設備の動作を管理し、必要に応じて修正することもできる。1000台以上のロボットが巨大な前工程の製造ルームでLCD製造プロセスの配列、カラーフィルター(CF)、セルセグメントを操作しながら作業しているのを見ることができる。人間の作業員は極めて少数である。職場の基本的な検査を行うため、ロボットの中に数人の人間の作業員がいるだけである。このような製造環境は最高の効率を保証するものである。
武漢のCSOTは、原料と最終製品の倉庫保管、製造のスケジューリング、最終的には製品の修理と出荷を自動化するため、各製造プロセスのモジュールの標準化、ビッグデータの分析を通じたロジックベースの意思決定プロセスの策定、完全自動工場の創設につながる製造モジュールの管理・制御の自動化を実施し、中国の他の製造業者が同じことをするよう促す先導的役割を担う計画である。
Marta Chen
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ソース:TCL Corporation