バルセロナ(スペイン), 2016年2月23日 /PRNewswire/ -- モバイル・ヘルス機器に対する需要が世界中で高まりをみせている中、メディアテック(MediaTek)は22日、ヘルスおよびフィットネス機器向けのメディアテック初のバイオセンシング・アナログ・フロントエンド(AFE)チップMT2511を発表しました。MT2511は心電図記録(ECG)とフォトプレチスモグラフィー(PPG)を同時に使っての生体信号の取得が可能です。
MT2511は省電力に極めて優れており、PPGで信号を取得中であっても低アクティブモードで0.6mA以下の消費電力となります。さらに、MT2511はメディアテック独自の内蔵ハートビート間隔技術と4KB SRAMによって、システム全体の消費電力が睡眠時の心拍モニタにを最適化されています。MT2511はレイアウトスペースを削減するためにLEDブーストドライバー回路も集積しています。
「モバイル・ヘルス市場は急成長するテクノロジー・セクターの1つです。私たちは健康関連のウエアラブル機器が世界中で医療および日常の健康をどのように向上させるかを考え始めたところです。ECGとPPGをサポートし、限られた電力での動作を完全に集積したMT2511はフィットネス・トラッカー、アクティブなライフスタイル・スマートウオッチ、スポーツバンドなど、さまざまなデバイスに最適です。」 メディアテック コーポレート副社長兼IoT事業部門ゼネラルマネジャー JC Hsu
MT2511は100デシベル以上のダイナミックレンジと64から4KHzまでの高いサンプルレートをサポートすることによって、心臓の電気的信号を取得する際の、干渉と動きによるアーティファクトを除去します。MT2511は正確な心拍データを収集するので、筋電計(EMG)、脳波検査(EEG)、パルスオキシメータ(SpO2)、血圧計などのさまざまな用途に利用できます。
MT2511は柔軟な設計になっており、メディアテックの既存のIoTおよび、MT2502、MT2523、Android Wear向けのMT2601などのウエアラブル・プラットフォームとシームレスに連携することにより、デバイス・メーカーがさまざまな要望に応えることが可能になります。設計の優位性は、タッチスクリーンのあるなし、SoCとの組み合わせないしはマイクロコントローラー・ユニット(MCU)との組み合わせなど、シンプルな用途から豊富な用途まで幅広いものを備えています。
メディアテックのMT2511は2016年前半に量産を予定しています。モバイル・ワールド・コングレスにて、MT2511及びMT2523プラットフォームと統合したハードウエア開発キットを展示します。同時に、GPS、デュアルモードBluetooth LE、高解像スクリーン対応、高効率Cortex M4 CPUを搭載した、ウェアラブル機器向けの完全なシステムインパッケージ(SiP)をデモします。
主な仕様
▽メディアテック(MediaTek)について
メディアテックはファブレス半導体メーカーのパイオニアとして、1997年以来モバイル端末、ワイヤレスネットワーク機器、デジタルTV、DVD/Blu-rayプレーヤー向け最先端のシステムオンチップ(SoC)市場をリードして参りました。高度に集積された革新的なチップデザインにより、サプライチェーンの最適化、開発期間の短縮、競合ひしめくマーケットでの競争優位性の拡大に貢献しております。MediaTek Labsを通して、お客様は製品の創造、アプリケーションの開発、来るIoT時代に向けたサービスの開発を進めるための開発者間のネットワークを構築することが可能になります。このIoTの技術を提供することにより、人々は世界を広げ、容易に夢を実現できるようになります。
私たちメディアテックは全ての人が驚くような素晴らしいことを実現できると信じています。私たちはそれを「Everyday Genius」と呼んでおり、活動の基礎にしています。
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