【成都(中国)2012年10月30日PRN=共同JBN】ジャイアント・パンダを愛する人々の夢の仕事に向けて、最終選考まで勝ち抜いた16人がパンダのふるさとの地で競うことになった。
成都大熊猫繁殖育成研究基地(成都パンダ基地)では29日、2012年に生まれた最初のパンダの赤ちゃんが公募投票で正式に命名された。89万人以上のインターネット・ユーザーがネチズン仲間の提案による複数の名前に投票したのである。ロンドン・オリンピックの開会初日に誕生し、生後3カ月になったパンダの赤ちゃんが、生まれて初めて保育施設から出てきた後、その名が成都パンダ基地の張志和主任によって発表された。選ばれた名前の「オレオ(Oreo)」は米ロサンゼルス在住の29歳の弁護士、レベッカ・レヴィッチさんの提案によるもので、彼女はパンダ大使(Pambassador)の最終選考に残った一人でもある。
(Photo: http://www.prnasia.com/sa/2012/10/30/2012/1030192952841360.html)
(Photo: http://www.prnasia.com/sa/2012/10/30/20121030193019657396.html)
どうして「オレオ」という名前を提案したかという質問に対して、レベッカさんは「この赤ちゃんを見て。黒と白がサンドイッチのようになっている。クッキーの『オレオ』そっくり。それに、オレオはギリシャ語で美しいという意味だし、私の考えではパンダは世界で一番美しい動物」と答えた。
昨日、世界中から「パンダ大使」志願者16人が「2012年全世界パンダ大使選考」(Global Search for Chengdu Pambassador 2012)の最終段階に参加するため成都に集った。レベッカさんは、この行事のオンライン段階に参加した25万5000人以上のFacebook利用者の中から選ばれた他の15人の熱烈な志願者と合流した。米国、英国、シンガポール、中国での地域別準決勝大会でパンダ保護への情熱と知識を競い合ったあと、各地域から4人ずつが決勝に勝ち残り、成都パンダ大使(Chengdu Pambassador)としての三つのイスの一つを獲得する機会を得ることになる。
これからの2週間半、パンダ大使最終選考対象者たちは単に赤ちゃんパンダに命名する以上の、生涯で2度とない胸躍る機会を持つことになる。一同は世界的に有名な「成都パンダ基地」でパンダたちの身近で作業し、プロのパンダ飼育員としてのさまざまな役割について学んでゆく。彼らはまた、成都パンダ基地の再野生化計画事業に参加したり、野生に送り出してもパンダが対応できるように訓練したり、野生パンダとその居住環境の縮小について学習するために自然の生息地を踏査体験する。最も重要なのは、この間にパンダ大使最終選考対象者はパンダ保護のメッセージを発信し、関心を高める能力について審査されることである。
シンガポールで最終選考に残ったリー・リンチャンさんは「パンダの世話ができることが私の一生の夢だ。パンダ大使になることは有意義なやり方でパンダ保護活動に加わり、貢献してゆく励ましになる」と話した。
最終的に選ばれる3人については11月16日に発表される。向こう1年間のパンダ大使任期中、パンダ再野生化基金についてプロモーション活動に当たり、「世界パンダ保護ツアー」に加わって、さまざまな国で飼養されているパンダを訪ねて世界中を巡回し、地域コミュニティーに動物保護を広めてゆくことになる。
パンダ大使の事業は成都パンダ研究基地、国際NGOのWildAid、Yao Foundation(姚基金)によって組織されている。同事業は絶滅危険種であるジャイアント・パンダについての関心を高め、支援することを目的としている。
ソース:Chengdu Panda Base