【成都(中国)2012年11月19日PRN=共同JBN】2012年世界パンダ大使選考コンテスト(2012 Global Search for Chengdu Pambassador)の入賞者3人が19日午後、ジャイアントパンダの故郷、成都にある成都大熊猫繁殖育成研究基地(成都パンダ基地)で正式に表彰された。この3人は、フランスのジェローム・プイエ氏、中国のチェン・インロン氏、米国のメリッサ・カッツ氏。
(Photo: http://www.prnasia.com/sa/2012/11/19/20121119075403849790.html)
今回のコンテスト結果を発表するにあたり、同基地ディレクターの張志和博士は、パンダ大使コンテストの最終選考に残った16人がこの10週間にわたり一生懸命かつ献身的に振る舞ったことを指摘したうえで、「皆さんは素晴らしい人々で、パンダ保護を推進しようとする努力は感動をもたらすものであり、末永く成都パンダ基地ファミリーの一員となる。パンダ保護を国際的に発信することはパンダや他の種の生存にとって不可欠である」と強調した。
成都パンダ大使選考コンテストは2010年に初めて開催され、6万人が1カ月間にわたりパンダの世話人になるチャンスを求めて競い合った。今年のパンダ大使選考コンテストは参加人数が増え、25万5000人が参加した。
Facebook上での参加と投票に加え、中国、シンガポール、英国、米国でのセミファイナル・イベント、成都での最終選考3週間を含む選考会を通じて、参加者はパンダに関する深い知識とその情熱を広めた。さらに、参加者は世界規模で保護の必要性の認識を高めるとともに、パンダを野生の生息地に戻す長期目標にも貢献した。
全体で1位となったフランスの31歳の環境維持開発専門家ジェローム・プイエ氏は「自信はあったが、1位になるとは思ってもいなかった。大変うれしく、私のチームメンバー全員に感謝している。世界規模の保護を推進する重要な取り組みを継続していくつもりである」と語った。3人の入賞者は1年間、パンダ大使を務める。3人は成都パンダ基地で徹底したトレーニングと保護活動に取り組んだあと、来年には2013年世界パンダ保護ツアーを開始する。
19日の発表式ではパンダ野生再導入基金が開始され、3人の入賞者が名誉理事として認められた。基金に集まる資金は、昨年開始された長期パンダ野生再導入プログラムの資金援助に使用される。
2012年世界パンダ大使選考コンテストは、成都パンダ基地、ワイルドエイド(WildAid)、ヤオ・ファウンデーション(Yao Foundation、姚基金)が主催した。さらに入賞者3人は一人あたり2万ドルを受け取る。
ソース:Chengdu Panda Base