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VOLVO TRUCKS、ストラタシス製3Dプリンティングの採用により

Stratasys Japan
2015-03-25 10:13 1299

生産用治具の製造時間を94%以上短縮、同時に工場効率を改善 

Stratasys Fortus 3Dプロダクションシステムを活用し、

所定組立てラインの生産用治具にかかる制作時間を従来の36日間から2日間に短縮 

トラックエンジン生産工場において治工具コストを削減、さらに多様性を応答性が向上 

東京、2015年3月25日 /PRNewswire/ --

3Dプリンティングおよびアディティブマニュファクチャリングソリューションの世界的リーダー企業であるStratasys Ltd.(Nasdaq: SSYS、以下ストラタシス、http://www.stratasys.com/ )の子会社である株式会社ストラタシス・ジャパンは、フランスのリヨンにあるVolvo Trucks社のエンジン生産工場が、Stratasysの積層造形(アディティブマニュファクチュアリング)技術を導入し、組立てラインの生産用治具にかかる作成期間を94%以上も短縮したと発表しました。

Volvo Trucksの製造ディレクターPierre Jenny氏によると、同社は、従来金属で製造していた所定治具の設計と製造を、Stratasys Fortus 3Dプロダクションシステムを利用した熱可塑性プラスチックABSplusに変えたところ、その期間を従来の36日間からわずか2日間に短縮さすることができたということです。 この大幅な時間短縮により、生産工場全体の効率性と融通性をも向上させました。 納期を守り、かつ積層造形技術の利用により廃棄物量が減少して、結果としてコストも削減されました。

コスト面について、Jenny氏は次のように見積っています。 カスタム治具少量の治具が必要な場合、3Dプリンティングを利用したABS熱可塑性プラスチック品目のトータルコストは、時により同じ品目を金属で製造した場合のEUR 100/cm3と比較して、最小EUR 1/cm3で済みます。*

「Stratasysの3Dプリンティングは、当社の作業方法に驚くべき影響を与えました」、と彼は語ります。 「これほど短時間で、事実上制限なく機能的な治具を製造する能力は前例がなく、より実験的で創意に溢れる活動がおこなえるため、生産のワークフローも向上します」。

Volvo Trucksは、Fortus 3DプロダクションシステムをStratasysの再販業者であるCADvisionから購入しました。 その後3ヶ月間のうちに、30を超える様々な生産用治具を3Dプリンティングで製造し、生産ラインの作業員の作業を支援しました。 この中には、耐久性に優れかつ軽量化された様々なクランプ、治具、サポート、さらに、作業員の作業環境をより整えることができる人間工学設計に基づいた治具ホルダなどがあります。

「我々は重工業部門なので、当然、信頼性が重要です。 現在までのところ、我々が3Dプリンティングで製造した部品はすべて、 100%目的にかなっています」と、Volvo TrucksのテクニカルマネージャーJean-Marc Robin氏は語ります。 「 実用面における素晴らしい機能性だけでなく、作業員の間に信頼性が浸透し、'正しく機能させるには金属製でなければならない'という従来の考えをすでに変えています」と彼は付け加えます。

Robin氏によると、積層造形技術を利用して生産用治工具を開発すると、機器設計チームの応答性が遥かに高まり、一方で、治具製造直前の設計変更でも従来であれば発生していた廃棄物をも回避できるということです。

「迅速でコスト効率にすぐれる積層造形技術の特性は、わずか6ヶ月前と比較しても、現在、当社は遥かに制約が少なくなり、プロセスを継続的に改善することができます」と彼は続けます。 「現在当社では、作業員各人の要求で3Dプリントチームへのアプローチがあり、カスタムクランプやサポート治具を開発することで、特定の生産ラインで作業員が遭遇する可能性のある問題の解決を支援しています。 時間とコスト面を考えると、従来の技術ではとても考えられません」。

「さらに、まれなケースではありますが、従来型製造の金属治具の設計仕様が不正確なために、時間とコストを必要とする設計・製造プロセスを再び最初からやり直したこともありました。 3Dプリント部品を使用すれば設計仕様の変更も簡単で、わずか数時間で 3Dプリント部品を再生産することができます 」とRobin氏は述べます。

「当社顧客の多くが、ますます治具と固定具製造の第一段階として積層造形技術を採用しています」と、Stratasys EMEAのシニアVP兼ゼネラルマネージャーAndy Middletonは語ります。

「Volvo Trucksの例で分かるように、治具やワークサポート装置の製造に積層造形技術を採用することは、生産プロセスの効率を向上させる信頼性の高いソリューションです。 また多くの場合、従来型の方法による生産はコストや設計上の制約があるため、積層造形技術が実現可能な唯一のソリューションなのです」と、Middletonは結論付けます。

Renault Trucksは、Volvo Groupと2001年に合併。 Volvo Trucks社のリヨンエンジン工場は、Renault Trucksを含むVolvo Group向けに、様々なタイプとサイズのエンジンを生産しています。

*EUR 1/cm3 $1.13/0.06立方インチ  

EUR 100/cm3$113/0.06立方インチ

ソース: Stratasys Japan
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