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考古学者、北西アラビアで青銅器時代の町を発見、同地域初の発見

The Royal Commission for AlUla (RCU)
2024-11-02 21:04 1125
  • 遊牧的牧畜から初期都市化への移行に関する従来の見解に異議

アルウラ(サウジアラビア), 2024年11月2日 /PRNewswire/ -- 新たな考古学的研究により、北西アラビアにあるハイバルのオアシスで、非常に貴重な青銅器時代の町が発見されました。これにより、紀元前(BCE)3千年紀後半に移動型の遊牧生活から定住型の都市生活への大規模な移行が確認されました。

Fig. 14: A 3D virtual reconstruction of the Bronze Age town of al-Natah, based on newly published archaeological evidence. Khaybar LDAP (CNRS-AFALULA-RCU)
Fig. 14: A 3D virtual reconstruction of the Bronze Age town of al-Natah, based on newly published archaeological evidence. Khaybar LDAP (CNRS-AFALULA-RCU)

 

この発見は、ハイバルのようなオアシスが慎重に管理され、高く評価された土地であり、農業の導入に伴い、移動型コミュニティとの交流と取引の中心地として恒常的な人口を支える役割を果たしていたことを示唆しています。この初期都市化は、地域の社会経済的な構造に大きな影響を与えました。

ナタ(al-Natah)として知られるこの新発見の町には、防壁内に居住区域と墓地区域といった機能が分化したエリアが存在していた証拠が見られます。ナタは紀元前2400年から2000年頃に建設され、紀元前1500年から1300年頃まで存続しました。約2.6ヘクタールの範囲に約500人が居住していたこの町は、ハイバルのオアシスを囲む石造の城壁によって守られていました。

ナタの住民は、1階が物品の収納に使用され、居住空間がその上階にある住居で生活していた可能性があります。彼らは狭い通りを歩き、階段状の塔墓に故人を葬っていました。彼らは乳鉢と杵で食物を調理し、陶器を製作・交易し、広範囲にわたって移動していました。また、金属を加工し、穀物を栽培し、家畜を飼育していました。

サウジアラビアのアルウラ王立委員会総裁兼文化大臣であるバドル・ビン・アブドゥラ・ビン・ムハンマド・ビン・ファルハン・アル・サウード皇子殿下は、次のように述べました。「この重要な考古学的発見は、考古学分野における王国の世界的な意義を浮き彫りにし、この地に宿る文明の深さを証明するものです。この発見は、文化的および歴史的遺産を保護するという王国の取り組みを強化するとともに、共有する人類の遺産への理解を深めるために、世界と知識や専門性を交換することの重要性を強調しています。」

殿下は次のように付け加えました。「この発見は、サウジアラビアのビジョン2030の方針に従い、世界の遺産を保護し、文化遺産を推進するという王国の取り組みを確証するものです。また、この発見は、この豊かな遺産を次世代や世界に伝えるために国際的なパートナーシップを強化することの重要性も強調しています。」

この発見は、ハイバル長期考古学プロジェクトおよびフランス国立科学研究センター(CNRS)のギヨーム・シャルルー博士が主導し、プロジェクトの共同ディレクターであるムニラ・アルムシャフ博士や、ハイバルの地元コミュニティの歴史家サイフィ・アルシラリ氏を含む、アルウラ王立委員会(RCU)所属のサウジアラビア人研究者も参加しています。

この研究は、RCUおよびフランスのアルウラ開発庁(AFALULA)の支援を受けて実施されました。RCUの考古学・収蔵品・保存チームは、アルウラでの意欲的な考古学研究プログラムを主導しています。

この発見は、アルウラおよびサウジアラビアが考古学研究と異文化対話の世界的な中心地として台頭する一助となっています。過去の人類活動に関する画期的な研究を委託・推進することにより、RCUは考古学分野でのリーダーシップと文化遺産の責任ある保護者としての姿勢を示しています。

この研究は、査読付き学術雑誌「PLOS One」に掲載され、初期および中期青銅器時代の北西アラビアにおける主流の経済・社会生活としての遊牧的牧畜生活のイメージに異議を唱えています。

シャルルー博士は次のように述べました。「私たちの発見は、青銅器時代の北西アラビアに関する従来のモデルに疑問を投げかけるものです。ナタの発見は、農村部の都市化がこれまで考えられていたよりも早期に生じたことを裏付けており、城壁に囲まれた青銅器時代のオアシスにおける定住地の複雑性を考慮することを可能にしています。」

今秋の現地調査シーズンには、RCUがアルウラ郡およびハイバルで、100名以上の考古学者と関連専門家からなる10の考古学プロジェクトを支援しています。

記事はこちらでご覧いただけます:https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0309963

ナタの過去の姿を再現した画像ギャラリーとキャプションについては、こちらをご覧ください:https://drive.google.com/drive/folders/1_Jbw6gbmTHGG27DGtdyMcVwxc-M8y_k4

写真 - https://mma.prnasia.com/media2/2546742/RCU_Fig_14.jpg?p=medium600
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ロゴ - https://mma.prnasia.com/media2/2546752/RCU_Logo.jpg?p=medium600

Fig. 7: The residential area of the al-Natah site, looking west. Khaybar LDAP (CNRS-AFALULA-RCU)
Fig. 7: The residential area of the al-Natah site, looking west. Khaybar LDAP (CNRS-AFALULA-RCU)

 

 

ソース: The Royal Commission for AlUla (RCU)