*イオン交換樹脂、RO膜、EDIに続く新製品。水処理の3つの主要素材を確立
*新製品の投入と新たな専門組織「ウオーター・ソリューションズPU(パフォーマンス・ユニット)」立ち上げで総合ソリューションプロバイダーに
【ソウル(韓国)2023年12月11日PR Newswire=共同通信JBN】韓国初のイオン交換樹脂開発企業で、工業用水処理素材分野をリードする三養社(Samyang Corporation)は、世界市場で総合水ソリューション企業として飛躍するため、2つの新製品を発売するとともに専門組織を立ち上げました。
Following the ion exchange resin, Samyang launched Reverse Osmosis(RO) membrane and Electrodeionizer(EDI) to build all the key materials for ultrapure water production.
三養社(Kang Ho-Sung代表取締役)は、同社の工業用水処理ブランド「TRILITE」の新製品として、逆浸透膜(RO)の「TRILITE RO」と、電気脱イオン装置(EDI)の「TRILITE EDI」の発売を発表しました。
これらの新製品は、イオン交換樹脂と共に工業用水処理の主要素材とされ、半導体やディスプレー、電子製品向けの超純水(不純物を除去し、イオン含有量を0%に近づけた極めて純度の高い水)の製造工程で、高性能フィルターや電気による不純物除去の主役となっています。近年、半導体向け超純水の需要が急増しており、RO膜やEDIなどの市場規模も急拡大しています。
新発売のTRILITE RO膜は、塩分や有機物の除去性能が高く、高い透過性と優れた耐久性を備えています。海水より塩分の少ない汽水専用に設計された、工業用水の製造に特化した製品となっています。TRILITE EDIは、電気によって連続的に純水・超純水を生成する装置です。化学物質を使用せず、廃水を出さない、環境に優しい製品です。水流路長が長いため、流入水の状態が変動しても安定した稼働と出口水質を実現します。
三養社は、イオン交換樹脂と共にRO膜とEDIを発売することで、超純水製造の核となる水処理素材のラインアップを確立しました。三養社は、RO膜やEDIの設計システムを含むイオン交換樹脂システム設計用に自社開発したソフトウエア「TriAngle」にも新機能を追加しました。
これにより、ユーザーのニーズに基づいて水処理システムを設計する最適な組み合わせが実現し、同社を包括的なソリューションプロバイダーにもしてくれます。
三養社はこのほど、水処理事業を担当する専門組織「ウオーター・ソリューションズ PU(パフォーマンス・ユニット)」を三養の化学品グループ内に立ち上げ、グループレベルで戦略的に育成しています。三養は、TRILITE製品ラインの拡充を皮切りに、継続的な研究開発を通じて製品ポートフォリオを強化し、確立されたイオン交換樹脂のグローバル販売網を足がかりに米国、欧州、日本、中国、東南アジアを含む世界中の半導体市場でその地位を確固たるものにしていく計画を立てています。
三養社でWS PUの責任者を務めるCho Young Do氏は「世界の水処理市場は、近年の環境汚染による水ストレスの深刻化や、半導体、ディスプレー、電子産業の成長による超純水の需要増加により、継続的に拡大しています」と指摘。「差別化された技術と包括的ソリューションを提供できるブランド『TRILITE』を持つ三養社は、世界の水処理市場におけるリーディングカンパニーになるでしょう」と付け加えました。
三養社は、1976年に国内初のイオン交換樹脂製品を開発し、韓国唯一のイオン交換樹脂ブランド「TRILITE」を立ち上げるなど、国内業界をリードしています。2014年には、発電所、超純水、クロマトグラフィーなどのプレミアムグレード樹脂に事業を拡大するため、アジア最大の均一粒子サイズの樹脂工場「三養ファインテクノロジー」(Samyang Fine Technology)を建設しました。2020年、原子力発電所にイオン交換樹脂を供給することで、三養社はプレミアムグレード樹脂の国産化に成功しました。
参考:三養「TRILTIE」公式ウェブサイト www.samyangtrilite.co.kr/en/index