【畢節(中国)2023年11月21日PR Newswire=共同通信JBN】
Guizhou Daily(貴州日報)からのニュース報道:
紅葉が鮮やかに重なり合う黄金色の秋の10月、山奥の陶営村は絵のように美しい景観になります。
中国貴州省畢節市納雍県に位置する陶営村は、Agate Red(赤瑪瑙)サクランボの故郷としてよく知られています。車で村に入ると、赤いサクランボの彫刻が見えてきます。
小さなサクランボが村全体の運命を変えました。陶営村支部書記兼村委員会委員長のXiao Jun氏は「現在、全体としてのサクランボ生産額は約2800万元で、1人当たりの平均所得は2万2660元に達しています。村落共同体もゼロから800万元に成長しました」と誇らしげに語りました。
陶営村のサクランボ産業が設立されたのは、「偶然の発見」と「画期的なイニシアチブ」の両方に由来します。かつては、貧弱な土地と急な斜面のため、陶営村の開発は制約されていました。1996年の春、Agricultural Bureau of Nayong Countyの中国国民党革命委員会(Revolutionary Committee of the Chinese Kuomintang)党員のXu Fujun氏が偶然、仕事中に大きくて甘いサクランボ発見しました。数回の改良を経て、同氏はついにAgate Redサクランボの栽培に成功しました。奇跡的に、Agate Redサクランボの特性は陶営の土地とぴったり合っていました。
産業の特定は最初の一歩に過ぎませんでした。実践する必要があったのです。しかし、当時、陶営村の村人の多くは主にタイルや陶器を作って生計を立てていました。産業発展の初期段階の難しさを思い出してXiao Jun氏は「過去には、山腹地帯全体に粘土の窯が散らばり、陶営村の空は灰色に覆われていました。村人にはサクランボ産業開発という考えはありませんでした。われわれは一軒一軒戸別訪問して彼らと話し、苗木や肥料の無料配布、政策補助金などさまざまな方法でサクランボ植樹を推進しました」と語りました。
今や、陶営村の全サクランボ植樹地域は5000エーカー近くに上ります。各家庭にサクランボの木があり、皆がサクランボの木の植え方を知っています。村人のYang Huhu氏夫妻もサクランボ栽培者です。Yang氏は集団経済協同組合に加入し、サクランボ産業を発展させるため40エーカー以上の土地を譲渡しました。村を去ることなく、彼らの年収は10万元を超えています。
サクランボ産業の成長は、陶営村にとってさらなる発展の機会を生み出しました。近年、村ではサクランボ祭りを開催し、サクランボ狩りやレジャーのアクティビティーで観光客を引き寄せています。Xiao Jun氏は記者団に対し「開花の季節になると、陶営村を訪れる観光客の数は年間50万人を超え、村人にとって安定的な収入の増加を提供しています」と語りました。観光客の数が増加したことで、周辺の町の発展も促しました。現在、陶営村はAgate Redサクランボの販売・取引が1カ所に集まる場所を確立し、食品、宿泊施設、交通機関をまとめる販売市場となっています。
賑やかな春とは打って変わり、秋の陶営村は静けさを取り戻しました。しかし、Xiao Jun氏と村の幹部はのんびりしていません。同氏は、陶営村が周辺都市・県の住民にとってレジャーの目的地にもなれると信じています。「私たちは、農業観光の人気スポット創出、週末経済の発展、オフシーズンの集客に焦点を当てていきます」
Zongxiの川辺では、村人が再びサクランボの木を丁寧に手入れし、剪定しています。来年の春が訪れたら、多数の甘い果実が実るでしょう。
ソース:Guizhou Daily