次世代コンピューティングや電気自動車技術の進歩に不可欠な流体は、クラス最高の熱除去・熱回収性能により地球温暖化係数を低減します
【ウィルミントン(米デラウェア州)2023年8月21日PR Newswire=共同通信JBN】チタニウムテクノロジー、サーマル&スペシャライズドソリューションズ、アドバンストパフォーマンスマテリアルズで市場をリードする世界的化学企業The Chemours Company(「Chemours(ケマーズ)」)(NYSE:CC)はこのほど、二相式浸漬冷却(2-PIC)用の新たな伝熱流体「Opteon(TM)2P50」の開発・製造における重要な成果を発表しました。この独自液体は現在、製造能力の最終試験段階にあり、しかるべき規制当局の承認を経て、2025年の初期商業化を目指しています。ChemoursのOpteon(TM)2P50は独自のハイドロフルオロオレフィン(HFO)誘電性流体で、高性能製品用需要の高まりに応え、循環性を実現しつつ環境負荷を低減するよう設計されています。Opteon(TM)2P50は、オゾン層破壊係数(ODP)がゼロで、地球温暖化係数(GWP)が従来の流体と比べて大幅に低くなっています。
Chemours(ケマーズ)によるOpteon™(オプテオン™)2P50の市場投入は、データ通信が新しい時代を迎えたことで増加の一途をたどる課題に対応するというChemours(ケマーズ)の立場を示す重要なステップです。データ通信の新時代によって、高速コンピューティング、AI機能、その他の最先端アプリケーションに対する要求が劇的に高まっていますが、これらはすべて高い冷却能力を必要とする技術に基づいています。
Chemours(ケマーズ)のグローバルテクノロジー担当シニアディレクターであるNatalia Duchiniは以下のように述べています。
「二相式浸漬冷却は、まだ解決されていない膨大な市場ニーズを象徴しています。。Chemours(ケマーズ)は、この分野に参入し、このような有意義な形で現在および将来のニーズに投資できることを大変うれしく思っています。当社は、お客様の最も厳しい性能・効率基準をクリア、あるいはそれを上回る次世代の流体を開発しました。さらに、当社の化学の力を活用することで、環境情勢が変化する中でサステナビリティーも確保できます」
全世界で、データセンターは現在、二酸化炭素排出量の約1%、電力消費量の約1-1.5%を占めており、95%を超えるデータセンターが従来の空冷・水冷技術を使用しています。
2-PIC(二相式浸漬冷却)は、エネルギーと水の消費という点で、従来の空冷式データセンターに代わる最も持続可能で、コスト効率が高く、効率的な選択肢です。
電子機器を誘電性流体に直接浸すことで、ハードウエア損傷のリスクを冒さずに効率的かつ安全に冷却できます。顧客によるChemours(ケマーズ)Opteon™(オプテオン™)2P50の検証試験では、優れた性能が確認されました。
2-PIC(二相式浸漬冷却)は、データセンターの冷却エネルギー消費を90%以上削減し、水の使用をほぼなくせるため、運用コストを削減できます。さらに2-PIC(二相式浸漬冷却)は冷却構造が簡素化されているため、データセンターの物理的設置面積を最大60%削減することで設備投資の削減ができ、次世代の高性能コンピューティング・アプリケーションをサポートする最適な冷却機能も確保できます。二相式浸漬冷却溶剤は回収・再利用が可能であるため、循環型経済への明確な道筋も見えてきます。
Duchini氏は、以下のように話しています。
「当社は、単なる段階的な改善以上のものを生み出そうとしています。当社が目指しているのは、Opteon(TM)2P50の性能と熱安定性を新たな業界標準とすることです。Chemours(ケマーズ)のこの新しいソリューションは, サーマルマネージメント性能の向上を通じて2-PIC(二相式浸漬冷却)技術の実現に重要な役割を果たすだけでなく、企業と業界全体が物理的な設置面積と環境への影響を減らすことを可能にしてくれるでしょう」
Chemours(ケマーズ)の2-PIC用流体(二相式浸漬冷却用流体)「Opteon(TM)2P50」は、地球温暖化係数(GWP)の低い製品への移行に準拠しています。液浸冷却用途、産業/工業用冷却用途、コールドチェーン全体のいずれにおいても、Chemours(ケマーズ)のOpteon(TM)製品は幅広い用途で、強力な持続可能性特性と優れた性能特性を提供します。
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