【ロッテルダム(オランダ)2022年11月22日PR Newswire=共同通信JBN】LyondellBasell(ライオンデルバセル)は18日、ドイツのベッセリングに先進的なリサイクル工場を建設する計画の推進を決定したと発表した。LyondellBasell独自のMoReTec技術を使用するこの商業規模の先進的リサイクル工場は、前処理されたプラスチック廃棄物を新たなプラスチック生産の原料に転換する。最終的な投資決定は2023年末を目指す。
先に発表されたドイツの合弁企業Source One Plasticsは、工場にプラスチック廃棄物原料を供給する。Source One Plasticsは、年間、約130万人のドイツ国民のプラスチック包装廃棄物量をリサイクルするために設計された施設の建設を計画している。このプラスチック廃棄物は、現在通常はリサイクルされていない多層食品包装品目や混合プラスチック容器などの材料から成る。
LyondellBasellのYvonne van der Laan執行副社長(循環・低炭素ソリューション担当)は「当社は循環経済の前進に積極的に取り組んでいる。当社のMoReTec技術推進は大規模で持続可能な循環技術の開発と実現を加速させる新たな手段となる。この高収率の差別化技術により、プラスチック廃棄物を熱分解油と熱分解ガスに変換し、新しいプラスチック材料の生産につながる原料として当社の熱分解施設で使用することができる。固体の加工残留物は他の用途で再利用または消費でき、この技術を、プラスチック廃棄物リサイクルのためのエネルギー効率の高い廃棄物ゼロの工程にする」と語った。
MoReTec高度リサイクル工場の始動は2025年末に予定され、年間5万トンの処理能力がある。生産された原材料は、LyondellBasellベッセリング事業所で、食品包装やヘルスケア商品などの用途に使用する新しいサーキュレンリバイブポリマーに変換される。
▽MoReTec - 技術革新の物語
LyondellBasellは2018年、ドイツのカールスルーエ工科大学(KIT)と協力してプラスチック廃棄物の化学品リサイクルに関する基礎研究を開始し、実験室規模でMoReTec技術の効率性を証明した。同社は2019年10月、イタリアのフェラーラ事業所に化学品リサイクル試験工場を建設すると発表、2020年8月に稼働させた。試験工場の運用で、研究作業はリサイクル工程の効率を改善し、商用触媒を特定し、廃棄原料の流れの特性評価をさらに前進させた。MoReTec工場の機能は2021年にさらに拡大され、試験工場を小規模な産業施設に転換した。
今日、MoReTec技術により、多層食品包装品目や混合プラスチック容器など、ほとんどの種類のプラスチック材料のリサイクルが可能になっている。ポリオレフィンベースのプラスチック廃棄物は独自の反応炉で分解され、LyondellBasellポリマー工場での新しいプラスチック材料生産に使用できる高品質の原料が得られる。
▽LyondellBasellについて
LyondellBasellは世界の化学産業のリーダーとして、業界で最も安全で、最も経営が適切で、最も評価される企業であるよう日々努めている。同社の製品、材料、技術は、100を超える国際市場で食の安全、清潔な水へのアクセス、医療、燃費向上のための持続可能なソリューションを推進している。LyondellBasellは、多様性、公平性、包摂性を重視し、地球、同社の事業地域、将来の労働力に重点を置いて「善行を推進(Advancing Good)」している。同社は世界一流の技術と顧客重視の姿勢に大きな誇りを持っている。LyondellBasellは、プラスチック廃棄物と脱炭素化という世界的な課題に対処するため、循環性と気候に対する熱意と行動にさらに力を入れている。LyondellBasellは2022年、5年連続でフォーチュン誌の「世界で最も賞賛される企業(World's Most Admired Companies)」の1社に選ばれた。
詳細はwww.lyondellbasell.com を参照するか、LinkedInの@LyondellBasell
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