【スコッツデール(米アリゾナ州)2022年7月20日PR Newswire=共同通信JBN】資本プロジェクトと建設の専門家の96%はそれぞれの組織の将来について楽観的な見方をしている。デジタル技術は成長の最大の推進力だが、トランスフォーメーションの成功のためにはチェンジマネジメント(変革管理)が改善されなければならない。
建設プロジェクト管理ソフトウエアのグローバルリーダー、InEight Inc.は20日、同社の2度目となる年次Global Capital Projects Outlook(世界資本プロジェクト見通し)(Global Capital Projects Outlook )を発表した。Outlookは米州、欧州、アジア太平洋(APAC)地域における世界上位300の資本プロジェクト所有者と請負建設専門家を対象に実施した調査から知見を引き出している。
調査では、来年のそれぞれの組織の成長見通しについて、回答者の96%が「非常に」または「かなり」楽観的で、この比率は2021年の92%から上昇したことが分かった。デジタル技術(57%)とデータ収集・分析・知見(53%)が成長への最上位の機会をもたらすが、ほとんどすべて(93%)の回答者が、チェンジマネジメントの経験が改善の余地を残していると述べ、技術導入に対してより洗練されたヒューマンセントリック(人間中心)のアプローチが必要であることを示している。
関心が特に高い項目のうち、回答者が技術の導入によって引き起こされるフラストレーションとして上位に挙げたのは、一様でなくまたは散発的な導入(58%)、プロセスとデータ統合問題(54%)、貧弱なコミュニケーション(51%)、技術・システムの限界(51%)だった。
より大幅な技術投資への障壁について問われた際にも同じような傾向が明らかになり、回答者は主要な問題として、既存システムとの統合の課題とプロセスを円滑に進めるための技術に熟練した人材の不足を挙げた。
InEightのJake Macholtz最高経営責任者(CEO)はOutlookについて「われわれが話しかけるすべての人が所有者と請負事業者の双方にとっての成長機会を口にしている。業界についての楽観的見方、その回復力や自信がきわめて強固であることは明らかだ。これはとりわけ、組織が置かれている経済的な背景やデジタルトランスフォーメーションに関連する導入課題を考慮すれば、明るい材料である。より良い世界を構築するためのデジタル技術活用の可能性が高いレベルを維持しているように見える」と語った。
▽ヒューマンセントリックのトランスフォーメーション
Outlookは回答者が、デジタル技術がそれぞれの日常任務において広範囲に有用であるとみていることを明らかにした。最も有益であるとされている項目として、プロジェクトとイベントに関する詳細かつ総体的な情報の取得(51%)、プロジェクトのワークフローの優先順位付け業務と管理(50%)、環境・健康・安全(EHS)政策が守られていることの保証(54%)が挙げられた。
しかしヒューマンセントリックのアプローチの必要性も強調され、回答者の94%がデジタルトランスフォーメーションの未来について強い関心を抱いていると述べた。直接的なコミュニケーションの減少(45%)、専門的な経験と人間的な直感の技術への置換(43%)、ワークライフ・バランスへの影響(41%)、または自動化による仕事の置換(47%)がいずれも回答者の念頭に置かれていた。
デジタルトランスフォーメーションが将来、もたらすことができると期待する恩恵は何かとの質問に対し、回答者は自動化の進展(49%)、管理の拡大(48%)、戦略的知見の拡大(47%)、コミュニケーションの向上(49%)を挙げた。
Macholtz氏は「回答者はデジタル技術による恩恵について明快で、この新しい将来ビジョンの実現に熱心だが、業界はこの時点では組織的な変更を管理する時期には至っておらず、デジタルトランスフォーメーションを不必要に達成困難なものにしている」と語った。
▽希薄な事業環境
サプライチェーンの不足やインフレ圧力、エネルギー問題、ウクライナでの戦争という状況に反し、資本プロジェクトの所有者と請負事業者は業界の進むべき方向について極めて前向きである。特に回答者は建設および資本プロジェクト支出の大幅増加(昨年の68%から2022年には76%に)を報告し、その一方、回復力は依然として強く、回答者の91%がそれぞれの組織が「非常に」または「かなり」回復力があるとしている。
しかし、昨年のOutlookから離れ、プロジェクトのスケジュール通りおよび予算通りでの完成は劇的に低下した。請負事業者から報告されたスケジュール通りでの完成は昨年の51%から35%へと前年比16ポイント低下し、その一方、承認された予算通りまたはそれ以下での完成は51%から38%に低下した。所有者もまた同様の影響を目の当たりにしており、スケジュール通りに完成したプロジェクトが43%、予算通りに完成したプロジェクトが45%だったと報告している。
回答者は希薄な世界的事業環境を強調し、プロジェクトがスケジュール通り、および予算通りに完成するかに影響する最も大きな要素として、管理し難い、または予測していないリスクを挙げた。
このリポートの全文アクセスは以下のサイトから:
ineight.com/annual-global-capital-projects-report (ineight.com/annual-global-capital-projects-report )
▽InEightのGlobal Capital Projects Outlookについて
このリポートは、2022年3月にオンラインで実施された300人の大企業の資本プロジェクトと建設専門家を対象とした調査に基づいている。
調査は業界全体での総体的な自信と楽観論のレベルを測り、実績、計画、デジタルトランスフォーメーションへの姿勢を評価するための26項目の質問で構成された。
回答者300人のうち、100人はわれわれが重視する地域である米州、欧州、アジア太平洋(APAC)から抽出され、リポートではそれぞれ同じ重きが置かれた。世界規模で回答者の67%がプロジェクト所有者で、33%が請負事業者である。
すべての回答者が建設部門に携わっているが、世界の建設部門を正確に解釈するために、以下の通り、より幅広い意味での建設関係に携わっている人たちも対象にした:
製造業
IT/コンピューターサービス
建設
鉱業
運輸
電気通信
石油・ガス・公益事業
医療
地方政府
中央政府または政府外公共機関(NDPB)
化学・医薬品
医療用製品・技術
調査は専門のグローバルエンタープライズ技術市場調査パートナーと協力して設計、実施され、その結果はその後に分析され、InEightの専門家の体験と業界における有利な点に基づくコメントを得るためにこれら専門家へと提出された。
可能な場合には、結果は2021年に行った以前の調査と比較されている。しかし、今年の版では新しい質問が加えられ、文言の修正が行われたため、これはすべての事案について可能となっているわけではない。
▽InEightについて
InEight(InEight )は、われわれの周りに世界を構築している所有者、請負事業者、エンジニア、建築家向けに、実地テスト済みのプロジェクト管理ソフトウエアを提供している。世界中の57万5000人を超えるユーザーと850超の顧客がInEightを信頼し、リスクを管理し、ライフサイクル全体にわたってプロジェクトをスケジュール通りに、また予算通りに収めるのに役立つリアルタイムの知見を入手している。
InEightは、事前計画から設計、見積もりからスケジュール作成、現場施工から引き渡しに至るまで、インフラストラクチャー、公共部門、エネルギー・電力・石油・ガスと化学・鉱業、商業の全体で1兆ドルを超えるプロジェクトに力を与えてきた。詳細はLinkedIn (LinkedIn )で当社をフォローするか、
InEight.com (InEight.com )を参照。
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