テルアビブ(イスラエル), 2022年7月14日 /PRNewswire/ -- さまざまな高血圧性疾患治療用の新しい独自の血管内超音波治療システム(TIVUS(TM))を開発しているイスラエル企業SoniVieは、米食品医薬品局(FDA)の治験用機器免除(IDE)取得済みの高血圧症治療パイロット試験(REDUCED1試験)の一環として、2022年5月30日に腎動脈除神経(腎デナベーション)技術TIVUS(TM)により最初の患者の治療が行われたと発表した。
カプラン医療センターでTIVUS(TM)を使用し本治療を成功させたREDUCED1試験の治験責任医師であるMichael Jonas教授は「われわれはTIVUSカテーテルを使い、制御不能な高血圧症(HTN)を患う患者に超音波ベースの腎除神経術を迅速かつ効率的に実施できた。TIVUSのカテーテルは使い勝手がよく、血管周囲腔のかなりの深さまで神経を取り除くことができるため、短時間でシンプルかつ簡単に治療が行えた。われわれは、患者を注意深く観察し、このエキサイティングな試験への登録を継続していきたい」とコメントした。
TIVUS(TM)による腎除神経術は、高周波の非収束超音波エネルギーを使い、腎動脈の周囲の神経を焼灼する低侵襲治療である。これにより神経活動が低下し、血圧の低下が期待できる。この治療法は、抵抗性高血圧症の患者用に考案された。
抵抗性高血圧症とは、異なるクラスの3種類の降圧剤(そのうち1種類は利尿剤でなければならない)をベストな耐容量で使用しても、血圧が140/90mmHgより高い状態を指す。
SoniVie LTDのChristian Spaulding最高マーケティング責任者(CMO)は「世界中で何百万人もの人々が、心臓発作や脳卒中、腎不全などのリスクを大幅に高める抵抗性高血圧症を患っている。われわれは、今回の重要な一歩を心から喜んでいる。こうした患者には有効な治療法がないのが現状だからだ」と語った。
SoniVie LTDのTomaso Zambelli最高経営責任者(CEO)は「今回の治療は、高血圧症患者への有望な治療法の提供と、医師への高性能で使いやすい機器の提供の両方を目指し、腎除神経適応のTIVUS(TM)技術の開発に専門知識と実績をつぎ込んできたSoniVieチームに大きな達成感をもたらした」と語った。
▽SoniVieについて
SoniVieは、唯一のプラットフォーム除神経技術である超音波除神経システムTIVUS(TM)を開発している医療機器企業で、肺高血圧症向けの肺動脈除神経術、抵抗性高血圧症向けの腎動脈除神経術、慢性気管支炎を伴う慢性閉塞性肺疾患向けの全肺除神経術という3つの治療領域の開発計画を積極的に推進している。これらの疾患は、欧米で数百万人の患者が罹患している。
同社のオフィスは、イスラエルのロシュハアインと米ニュージャージー州ニューアークにある。
▽問い合わせ先
Tomaso Zambelli