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NovavaxのCOVID-19ワクチンNuvaxovid(TM)の欧州連合内での条件付き販売承認の12―17歳の若者への拡大を承認

Novavax, Inc.
2022-07-07 02:58 1668

【ゲイザースバーグ(米メリーランド州)2022年7月7日PR Newswire=共同通信JBN】

*COVID-19ワクチンNuvaxovid(TM)は、欧州における12-17歳の若者向けの初のタンパク質ベースの選択肢

重篤な感染症に対する次世代ワクチンの開発と商品化を専門とするバイオテクノロジー企業Novavax, Inc.(Nasdaq:NVAX)は6日、欧州委員会(EC)が、COVID-19ワクチン「Nuvaxovid(TM)」(NVX-CoV2373)の欧州連合(EU)内での条件付き販売承認(CMA)の12-17歳の若者への拡大を承認したと発表した。今回の承認は、欧州医薬品庁ヒト用医薬品委員会が2022年6月23日に出した前向きな勧告(June 23, 2022 )を受けたものである。

NovavaxのStanley C. Erck社長兼最高経営責任者(CEO)は「今回の承認により、当社のCOVID-19ワクチンNuvaxovidをEUの若者に提供できるようになったのは非常にうれしい」「当社のタンパク質ベースのワクチンは、従来の技術に革新的なアプローチを用いて開発され、若者と成人の両方で有効性と安全性が実証されている」と語った。

今回の承認は、Nuvaxovidの安全性、有効性(免疫原性)、効能を評価するため、米国内の73施設で12-17歳の若者2247人を対象に実施中の第3相主試験PREVENT-19の小児拡大試験(pediatric expansion )のデータに基づいて行われた。Nuvaxovidは、米国でデルタ株がSARS-CoV-2変異株の流行の主流だった当時、本試験の主要有効性評価項目を達成、全体で80%の臨床効果を実証した。

本試験の安全性に関する暫定データでは、本ワクチンの忍容性が概ね良好であることが示された。重大で重篤な有害事象は数少なく、ワクチン群とプラセボ群間のバランスも取れており、本ワクチンとの関連性はないと判断された。初回および2回目の投与後の局所および全身の反応原性は、概ね成人より低いか、同程度だった。最も多く観察された副反応は、注射部位の圧痛・疼痛、頭痛、筋肉痛、疲労感、倦怠感だった。年長(15-18歳未満)の若者と比較して、年少(12-15歳未満)の若者で反応原性の増加は認められなかった。試験のプラセボ対照部分を通じて、新たな安全性シグナルは認められなかった。

ECは2021年12月、18歳以上のCOVID-19予防用として、NuvaxovidにCMAを付与した(December 2021 )。ECのCMA拡大に加え、インドは、12-17歳に対する緊急使用を許可(India )している。

米国での承認

NVX-CoV2373は、まだ米国での使用は許可されておらず、商品名Nuvaxovid(TM)は米食品医薬品局(FDA)にはまだ承認されていない。

重要な安全情報

  • Nuvaxovidは、有効成分あるいはいかなる添加剤に対しても過敏症のある人には禁忌である。
  • COVID-19ワクチンの投与によるアナフィラキシー事象が報告されている。ワクチン投与後、アナフィラキシー反応が出た場合に、適切な治療と監視が行えるようにしておく必要がある。少なくとも15分間の注意深い観察が推奨され、Nuvaxovidの初回接種でアナフィラキシーを起こした人には、2回目の接種は行わないこと。
  • ワクチン接種に伴い、注射針に対する反応として血管迷走神経反応(失神)、過呼吸、ストレス関連反応などの不安関連反応が起こることがある。失神によるけがを避けるため、予防措置を講じることが重要。
  • 急性重症熱性疾患または急性感染症に罹患している人は、ワクチン接種を延期すること。軽度の感染症と微熱あるいはそのいずれかがある場合は、ワクチン接種を遅らせる必要はない。
  • 抗凝固療法を受けている人、血小板減少症や凝固障害(血友病など)のある人は、筋肉内投与後に出血やあざができることがあるので、Nuvaxovidの投与は慎重に行うこと。
  • Nuvaxovidの効能は、免疫抑制された人では低くなることがある。
  • 妊娠中のNuvaxovidの投与は、潜在的利益が母体および胎児への潜在的リスクを上回る場合にのみ検討すること。
  • Nuvaxovidの投与により、一時的に運転や機械の使用能力に影響が出る可能性がある。
  • 2回目の投与から7日たっていない人は、予防効果が完全でない場合がある。全てのワクチン同様、Nuvaxovidのワクチン接種が全ワクチン接種者を守るわけではない。
  • 臨床試験中に観察された最も一般的な副反応は、頭痛、吐き気または嘔吐、筋肉痛、関節痛、注射部位の圧痛・疼痛、疲労感、倦怠感だった。

Nuvaxovidの詳細情報については、以下のウェブサイトを参照。

▽NVX-CoV2373について

NVX-CoV2373は、COVID-19疾患を引き起こすウイルスSARS-CoV-2の最初のウイルス株の遺伝子配列から設計したタンパク質ベースのワクチンである。同ワクチンは、コロナウイルスのスパイク(S)タンパク質由来の抗原生成用のNovavax組換えナノ粒子技術を使って作成され、免疫反応を強化し、中和抗体の高レベル発現を促すため、Novavaxが特許取得済みのサポニンベースのMatrix-M(TM)をアジュバント添加している。NVX-CoV2373には精製したタンパク質抗原が含まれており、COVID-19を複製することも、引き起こすこともできない。

NovavaxのCOVID-19ワクチンは、すぐ使用できる液体製剤で、10回の接種分を1バイアルとしてパッケージされている。接種方法は、0.5 mlのワクチン(抗原5マイクログラム、アジュバントMatrix-M 50マイクログラム)を21日間隔で2回筋肉注射する。本ワクチンは摂氏2-8度で保管されており、既存のワクチン供給、コールドチェーンのルートが使える。本ワクチンは、当局の勧告に従って使用すること。

Novavaxは、NVX-CoV2373の製造、商品化、販売のため、世界中でパートナーシップを確立している。既に下りている認可は、生産量で世界最大のワクチンメーカー、インド血清研究所(Serum Institute of India)との製造パートナーシップを活用した。今後、Novavaxのグローバル・サプライチェーン内の他の製造施設のデータが追加提出される予定。

▽NVX-CoV2373の第3相臨床試験について

NVX-CoV2373は、2つの第3相主試験で評価が続けられている。

PREVENT-19(the PRE-fusion protein subunit Vaccine Efficacy Novavax Trial|COVID-19)は、米国およびメキシコの119カ所で18歳以上の2万9960人の参加者を対象に、Matrix-Mをアジュバント添加したNVX-CoV2373の有効性、安全性、免疫原性を評価するための、2対1の無作為化・プラセボ対照・評価者盲検試験である。PREVENT-19の主要評価項目は、ベースラインで血清学的に陰性(SARS-CoV-2に対して)の成人参加者において、2回目の投与後、少なくとも7日目以降に発症した、PCR確認済みのCOVID-19症状(軽度、中度、あるいは重度)の最初の発生であった。統計的成功の基準には、95% CI >30%の下限が含まれていた。副次的評価項目は、PCR確認済みの中度または重度のCOVID-19症状の予防だった。両評価項目とも、SARS-CoV-2への感染歴のないボランティアにおいて、2回目の試験ワクチン投与後、少なくとも7日目以降に評価された。本試験において、NVX-CoV2373は90.4%の全体的有効性を達成した。両試験とも、忍容性は概ね良好で、2回目の接種後に強力な抗体反応が誘発された。試験結果の全文は、The New England Journal of Medicine(NEJM)(New England Journal of Medicine )に掲載された。

PREVENT-19の小児拡大試験は、米国内の73カ所で12-17歳の若年参加者2247人を対象に、Matrix-Mをアジュバント添加したNVX-CoV2373の安全性、有効性、効能をプラセボと比較評価する、2対1の無作為化・プラセボ対照・評価者盲検試験である。本小児試験でNVX-CoV2373は、主要有効性評価項目(PREVENT-19の18-25歳の若年成人参加者と比較した中和抗体反応の非劣性)を達成し、懸念される変異株であるデルタ株が米国で流行の主流だった当時、全体で80%の有効性を示した。さらに、試験対象となった全変異株に対し、若年者の免疫反応は成人より約2-3倍高かった。

PREVENT-19は、国防総省、厚生省(HHS)準備対応担当次官補室傘下の生物医学先端研究開発局(BARDA)、HHS国立衛生研究所傘下の国立アレルギー・感染症研究所をはじめとする米政府の支援を受け実施されている。BARDAは、国防総省の契約(# MCDC2011-001)に基づき、最大17億5000万ドルを提供している。

さらに、英国で18歳以上の1万4039人の参加者を対象に実施された試験は、無作為化・プラセボ対照・評価者盲検試験として設計され、89.7%の全体的有効性を達成した。主要評価項目は、ベースラインで血清学的に陰性(SARS-CoV-2に対して)の成人参加者において、2回目の試験ワクチン投与後、少なくとも7日目以降に発症した、PCR確認済みのCOVID-19症状(軽度、中度、あるいは重度)の最初の発生に基づいて行われた。試験結果の全文は、NEJMに掲載された(NEJM )。

▽アジュバントMatrix-M(TM)について

Novavaxの特許取得済みのサポニンベースのアジュバントMatrix-Mは、抗原提示細胞の注射部位への侵入を促し、局所リンパ節内の抗原提示を増強、免疫反応を高めることにより、強力で忍容性の高い効果を発揮した。

▽Novavax(ノババックス)について

Novavax, Inc.(Nasdaq:NVAX)は、重篤な感染症を予防する革新的ワクチンの発見、開発、商品化を通じた地球規模での健康増進を掲げるバイオテクノロジー企業である。同社独自の組換え技術プラットフォームは、遺伝子工学のパワーとスピードを組み合わせ、緊急かつグローバルな健康ニーズに対応できるよう設計された、免疫原性の高いナノ粒子を効率的に生成する。同社のCOVID-19ワクチン「NVX-CoV2373」は、欧州委員会や世界保健機関(WHO)など、世界中の複数の規制当局の条件付き承認を得ている。同ワクチンは、世界中のそれ以外の複数の規制当局でも審査が行われており、米国では近く、成人、若年者向け、およびブースターとして使用するための審査が行われる予定。COVID-19ワクチンに加え、Novavaxは現在、NVX-CoV2373と同社の4価インフルエンザ治験ワクチン候補「NanoFlu」(注)を組み合わせたCOVID・季節性インフルエンザ混合ワクチンについても第1/2相臨床試験で評価を行っており、オミクロン株ベースのワクチン(NVX-CoV2515)やオミクロン株や原株ベースの2価ワクチンも評価中である。これらのワクチン候補も、免疫反応を増強し、中和抗体の高レベル発現を促すため、Novavax独自のサポニンベースのアジュバントMatrix-Mを添加している。

詳細については、www.novavax.com にアクセスし、LinkedIn(https://www.linkedin.com/company/novavax/ )で当社に連絡を。

(注)NanoFluは、Novavaxが製造した組換え血球凝集素(HA)タンパク質ナノ粒子インフルエンザワクチン候補である。この治験候補は、2019-2020年のインフルエンザシーズンに実施された第3相対照試験で評価された。

▽問い合わせ先
投資家向け
Alex Delacroix
+1 240-268-2022
ir@novavax.com

メディア向け
Ali Chartan
+1 240-720-7804
media@novavax.com

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ソース: Novavax, Inc.
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