*ロンザは、スイスのシュタインにある充填・仕上げ施設から、固形がんを標的とする腫瘍治療薬候補W0180の臨床用医薬品製造を提供
*ピエールファーブルは、ロンザの医薬品専門知識と充填・仕上げ能力を活用
トゥールーズ(フランス)、バーゼル(スイス), 2022年6月27日 /PRNewswire/ -- 製薬、バイオテクノロジー、栄養産業のグローバルな開発・製造パートナー、ロンザ(Lonza)とフランスの製薬グループ、ピエールファーブル(Pierre Fabre)は27日、両社が製造契約を締結したと発表した。
今回の提携は、現在、さまざまな固形腫瘍を対象とする第1相臨床試験(NCT04564417)で、単剤およびペムブロリズマブとの併用療法として研究が行われている、チェックポイントVISTAを標的とする革新的なモノクローナル抗体W0180の製造を目的としている。
ロンザは、スイスのシュタインにある同社の充填・仕上げ施設から、臨床供給用のcGMP医薬品(DP)製造サービスを提供する。極めて質の高い医薬品開発・製造サービスを提供するロンザの能力が、高品質な臨床用医薬品の供給を保証する。
ピエールファーブル・メディカルケア(Pierre Fabre Medical Care)のJean-Luc Lowinski最高経営責任者(CEO)は「医薬品W0180の製造をロンザに委託できることを喜んでいる。同社の医薬品製造サービスは、当社の革新的治療薬の製造ニーズに適している。W0180は、ピエールファーブルで発見されたIGF1RおよびcMet抗体にも使用されてうまくいった、ロンザのGS Xceed(R)CHO発現システムで製造される」と語った。
▽W0180について
W0180は、VISTA(T細胞活性化のV領域免疫グロブリン抑制因子)を標的とするファーストインクラス抗体である。VISTAは、T細胞反応の負のチェックポイントレギュレーターである。VISTAは、腫瘍の微小環境下で発現、これを阻害することで抗腫瘍免疫反応を増強できる。さらに、抗PD1/L1抗体および抗CTLA4抗体での治療後、VISTAの発現の増加が報告されている。こうしてVISTAは、現在使用されている免疫療法に対する抵抗メカニズムとして重要な役割を担っている可能性があることが確認された。W0180は、単剤または抗PD1/L1療法との併用により、VISTA経路が発現している骨髄免疫抑制浸潤があるものを含む複数のがん症状に有効である可能性がある。
▽ピエールファーブル(Pierre Fabre)について
ピエールファーブル・グループは、フランス第2位の民間ヘルスケア・グループで、世界第2位の皮膚化粧品メーカーである。2021年の売上高は25億ユーロで、その66%が海外での売上である。ピエールファーブルは世界中で約9500人を雇用、製品の95%以上をフランスで製造している。同社のポートフォリオには、Pierre Fabre Oncology、Pierre Fabre Dermatology、Eau Thermale Avene、Klorane、Ducray、Rene Furterer、A-Derma、Pierre Fabre Oral Careなど、いくつかの医療フランチャイズや国際ブランドが含まれている。
ピエールファーブルは、腫瘍領域では大腸がん、乳がん、肺がん、メラノーマ、光線性角化症などの前がん症状を対象とする治療薬のポートフォリオを有し、発見、開発、製造、販売において35年以上の経験を誇る。ピエールファーブルは、腫瘍領域では標的治療薬、バイオ治療薬、腫瘍免疫学に焦点を絞り、技術革新と商品化に取り組んでいる。
ピエールファーブル・グループは、公益財団法人「ピエールファーブル財団(Pierre Fabre Foundation)」が株式の86%を保有、残りの株式を国際的な従業員持株会を通じて従業員が保有している。
ピエールファーブルの詳細については、www.pierre-fabre.com 、@PierreFabre を参照。
▽ピエールファーブル問い合わせ先
Laure Sgandurra
Oncology Communication Manager
laure.sgandurra@pierre-fabre.com
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