【北京2022年1月28日PR Newswire=共同通信JBN】2022年1月は、清華大学(Tsinghua University)が2019年にスイスのダボスで世界経済フォーラム(World Economic Forum)の年次総会中にGlobal Alliance of Universities(GAUC、気候変動に関する世界大学連合)を開始してから3年目に当たる。2019年5月に設立されたGAUCの使命は、研究、教育および一般市民へのアウトリーチを通じて気候変動の解決策を推進し、産業界、非営利団体、政府機関と提携して、加盟大学間の交流と協力を促進することにより、地域および世界規模での迅速な実施を促進することである。
GAUCは、共同研究、人材育成、キャンパス行動、社会的実施、気候変動に関する市民参加を促進することに焦点を当て、GAUC Graduate Forum(GAUC大学院フォーラム)などの一連のプロジェクトを立ち上げた。気候の緊急事態を背景に、それはGlobal Youth Summit on Net-Zero Future(ネットゼロの未来に関する世界青年サミット)(Climate x Summit)にアップグレードされ、若者のリーダーシップを動員する上でより積極的な役割を担っている。
2021年11月、国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)のYouth and Public Empowerment Day(青年と公共のエンパワーメントの日)に、Climate x Summitの授賞式が、北京の清華大学とグラスゴーのCOP26で同時に開催された。 GAUCが6大陸9カ国の加盟大学15校の支援を受けて主催した1週間のサミットでは、合計30のイベントが開催され、6大陸から350を超す若者の提言が集まり、世界で1億2500万人以上が参加した。
Climate x Summitの主眼となるのは「Three Tracks(3つのトラック)」で、コロンビア大学、オックスフォード大学、エール大学、清華大学が共催する気候研究コンペティション(Academic Track、学術トラック)、インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)が主催する気候変動の解決策のミニハッカソン(Action Track、行動トラック)、ケンブリッジ大学が主催する青年気候メッセージングプロジェクト(Voice Track、意見トラック)で構成される。
清華大学学長でGAUC創設理事長の邱勇(Qiu Yong)氏は「いかに気候変動に対処し、自然災害のリスクを軽減するかという問題は、すべての国にとって深刻な課題となっており、国際社会全体の共同努力が必要である。この10年間は人類の歴史において非常に重要な時期だ。この間に、カーボンニュートラルな未来を実現できるか否かが決まるからだ。目標の達成において、若者は非常に重要な役割を果たす」と述べた。
GAUCの共同理事長でロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(London School of Economics and Political Science、LSE)のディレクターであるMinouche Shafik氏は、「地球の未来を守るために、若い世代が主導権を握り、このゼロカーボンへのレースで彼らの声が届くようにすることは非常に重要だ。大学は明日のリーダーを養成し、学生は大学とその後の職業生活において緊急の行動を声高に支持してきた」と語った。
GAUC加盟大学の代表者がオンラインまたはグラスゴーでオフライン参加し、気候変動に関する青年の新しいアイデア、考察、解決策を共に検討した。授賞式では、GAUC大学の学生代表が「Global Youth Climate Declaration(世界の青年気候宣言)」を行った。Climate x Summitに触発され、Voice Trackからの参加者は宣言を開始し、6大陸の青年から修正案と署名を集め、より多くの青年が気候行動に参加するよう促すことを目指している。
2019年と2020年に、GAUC Graduate Forumは、50を超す大学の400人以上の大学院生に気候研究の発見を交換するためのグローバルなプラットフォームを提供し、アントニオ・グテーレス(Antonio Guterres)国連事務総長、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)のパトリシア・エスピノサ(Patricia Espinosa)事務局長など、世界の気候リーダーから表彰を受けた。
詳しい情報は、清華大学(https://www.tsinghua.edu.cn/en/)およびGAUC(http://www.gauc.net/)を参照。