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2021 IFF:パンデミックの中での財政刺激策と金融緩和で世界経済は2021年に5.9%成長へ

International Finance Forum (IFF)
2021-12-06 14:14 1008

【広州(中国)2021年12月6日PR Newswire=共同通信JBN】International Finance Forum(国際金融フォーラム、IFF)( http://www.iff.org.cn/php/list.php?tid=240 )は4日、世界経済見通し、リスク、政策の優先順位を分析、概説、予測することを目的とする最初の「IFF Global Finance and Development Report(IFFグローバルファイナンスおよび開発報告」をリリースした。報告書は、ワクチン接種率の拡大、継続的な財政刺激策、および金融緩和のおかげで、世界経済が回復したことを示している。

具体的にはIFFは、世界経済が今年5.9%成長し、パンデミック前の2019年の水準を回復すると予測している。世界経済は今年上半期に力強い回復を示したが、世界の多くの地域でより伝染性の高いデルタ変異株のアウトブレークが発生したため、成長の勢いは下半期に鈍化した。成長ペースは国によって異なるが、回復は順調に進んでいる。

だが力強い回復により、多くの国々で物価が上昇した。 IFF推計によると、世界の消費者物価上昇率は今年4.5%に達し、2022年には需給ギャップの縮小に伴い3.8%に鈍化すると予測されている。

IFFの主任エコノミストでアジア開発銀行の元次席エコノミストであるZhuang Juzhong氏は、「世界経済回復の勢いにもかかわらず、来年には依然として重大な下振れリスクが存在する。中でも発展途上国では、予想よりも遅いワクチン接種開始と、より多くのウイルス変異種が世界中でのアウトブレーク再発につながる可能性があり、政府は厳重な封じ込め措置を再度課し、経済成長を減速させる可能性がある」と語った。

IFF報告によると、2022年にはワクチン接種率の拡大に伴う継続的な財政・金融政策に支えられ、世界経済は4.7%成長すると予測されている。しかしIFFは、より高く、より持続的なインフレは、先進国の金融政策の方向に突然の調整を促す可能性があると警告し、地政学的緊張も経済回復に打撃を与える可能性があると付言した。

IFFはまた報告書で、パンデミックが極度の貧困および所得格差拡大に対する世界的な戦いを妨げたため、世界の社会的および人間開発に永続的な傷跡を残していると指摘した。

IFFは、現在進行中の問題に取り組み、安定した見通しを確保するため、国際社会が協力してワクチン摂取を促進し、金融政策の安定を確保し、貿易摩擦を排除し、グリーン金融の発展を促進し、低所得国への支援を加速するよう求めた。

報告全文はhttp://iff.org.cn/uploads/2021GAM/GFAD-report20211202.pdf を参照。

ソース:International Finance Forum (IFF)

ソース: International Finance Forum (IFF)
キーワード: 銀行/金融サービス