【広州(中国)2023年10月31日PR Newswire=共同通信JBN】International Finance Forum(IFF、国際金融フォーラム)は10月28日、広州市南沙区で20周年の2023年年次会合を開催しました。午後のパラレルセッションで、世界中から集まった各国の指導者や学者は、貿易、サプライチェーン、産業政策に及ぼす地政学的傾向の影響を探求しました。
元ブラジル開発・産業・貿易相、World Association of Investment Promotion Agencies(WAIPA、世界投資促進機構協会)元会長のアレサンドロ・テイシェイラ(Alessandro Teixeira)IFF理事は、地政学と世界経済の深いつながりを力説し、一般人の日常生活に対するその重要な関連性を強調しました。
元世界貿易機関(WTO)事務局次長の易小準(Yi Xiaozhun)IFF副理事長は、世界経済に影響を与える脱グローバル化進行の傾向に懸念を表明しました。同氏は各国、特に支配的な貿易大国に多国間関係を強化するよう訴えました。さらに、堅牢で回復力ある世界の産業チェーンとサプライチェーンを構築しながら、相互管理を重視して繁栄と相互協力を共有するグローバルガバナンスの再調整を呼び掛けました。
University of International Business and Economics(対外経済貿易大学)学長の趙忠秀(Zhao Zhongxiu)IFF Academic Committee(学術委員会)委員は特に半導体分野で、そのような断片化が与え得る影響について詳しく説明しました。その中には、技術革新を阻害し、設備過剰につながり、効率的な今の半導体産業モデルに悪影響を与えるリスクが含まれています。
ニュージーランド元首相のジェニー・シップリー(Jenny Shipley)IFF共同議長は、国際機関が世界的なサプライチェーン紛争に効果的に取り組む緊急性を強調しました。同氏は、包摂性拡大を目指した過去15年の傾向の復活を呼び掛けました。
米中経済協議会(US-China Business Council)のCraig Allen会長は、特定の二国・多国間関係を活用して、中国政府は国内に投資する企業の信頼を高め、米中関係をさらに発展させる準備ができている、と指摘しました。
▽International Finance Forum(IFF)20周年・年次会合について
「New Capital, New Value, New World - Revitalization & Cooperation in a Fragmenting Global Economy(新しい資本、新しい価値、新しい世界―断片化する世界経済で活性化と協力)」をテーマとするIFFの20周年・年次会合に、50カ国以上の高官や国際金融機関のトップ、著名な学者、専門家、主要企業家が結集しました。参加者は、最近国際社会の注目を集め、高級対話と国際金融部門内の多国間協力を促進する喫緊の経済、金融、貿易問題を討議しました。