【オースティン(米テキサス州)2021年11月17日PR Newswire=共同通信JBN】クラウド・コンピューティングを活用し科学的発見を促しているオラクル(Oracle)のグローバル・コミュニティー、Oracle for Research(Oracle for Research )は16日、研究者、科学者、開発者が世界で最も複雑な問題を解決するための新たなリソースを発表した。Oracle Open Data(Oracle Open Data )は、世界の主要な科学データベースから、空間画像、タンパク質配列、注釈付きテキストファイルなどの情報を収集する、新設のクラウドサービスである。このリポジトリーは、研究者、開発者、学生、教育者を、信頼できるリソースのペタバイト級のオープンデータと結び付ける。Oracle for Researchは、科学を発展させ、Oracle Cloud (Oracle Cloud )エコシステム内のグローバルな研究コミュニティーをサポートする新たな道筋を提供する2つの賞プログラムも発表した。
Oracle for ResearchのAlison Derbenwick Miller副社長は「今日はOracle for Researchにとってエキサイティングな節目となった。Oracle for Researchは、新たに立ち上げたクラウド専用のプログラム、製品、サービスを通じて発見と成果の加速というわれわれのビジョンを実現し、オラクルとOracle Cloudを使い協力し合っている研究者の統合コミュニティーを通じて、世界を良い方向に変える手助けをしている」と語った。
Oracle Open Dataは、ゲノミクスとバイオインフォマティクス、地理空間データ、地球科学と気候科学、人工知能(AI)と機械学習(ML)にまたがるデータセットに焦点を当てている。オラクルは現在、市販されている何百万もの分子を3Dの化合物構造付きでバーチャルスクリーニングできる新たなZINC 22データセットへのアクセスを提供する唯一のクラウド・プロバイダーである。
ジョージア工科大学の博士課程を終了したOracle for Researchのサービスを利用しているHyeokhyen Kwon博士は「私のようなインタラクティブ・コンピューティング・コミュニティーの研究者の多くは、データのホスティングに伴う負担を軽減し、コミュニティーがこうした貴重なリソースを常に利用できるようにしてくれるサービスを求めている。Oracle Open Dataのようなプラットフォームは、この点で大きな助けとなる。また、このようなオープンデータ・プラットフォームには、研究者が他の分野の研究問題に触れることができるという、さらなるメリットもある。こうした分野を超えたコラボレーションは、新たな研究のチャンスをもたらしてくれる可能性がある」と語った。
Oracle Open Data内のデータセットは全て、Oracleの強力なハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)およびグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)リソースを含む計算リソースの近くに置かれており、移動して使用するコストと時間が少なくて済む。このツールは、各データセットの重要なメタデータとサンプルコードを提供、技術的な複雑さを簡略化し、研究者が簡単に使用できるようにしている。
Oracle Open Dataは現在、初回限定版が提供されており、研究者には、名前と電子メールアドレスを入力して、早期アクセスへのサインアップをお勧めする(sign up )。この無償サービスを利用することで、製品のロードマップに重要な情報を提供し、今後のデータセットの追加に影響を与えることができる。
16日には、クラウド・コンピューティングとオープンな研究コミュニティーを通じて、世界で最も複雑な問題を解決するグローバル・プロジェクトを実現するOracle for Research賞の新設も発表された。
*Oracle for Research Cloud Starter Award(クラウド・スターター賞)(Oracle for Research Cloud Starter Award )-さまざまなクラウド・ストレージ、データベース、サービスの提供に使える1000ドル分のクレジット。研究者は、Oracle Cloud上でデータのホスティング、処理、分析、共有、保存をクレジットカードなしで行うことができる。クレジットを使い切った研究者は、有料環境にアップグレードしてさらに多くのサービスにアクセスするか、Oracle Always Free(Oracle Always Free )サービスに引き続きアクセスするかを選ぶことができる。
*Oracle for Research Project Award(プロジェクト賞)(Oracle for Research Project Awards )-明確なプロジェクトと認められた研究者は、Oracle for Research Cloud Starter Awardの1000ドルのクラウド・クレジットに加えて、追加のクラウド・クレジット特典、Oracleソリューション・エンジニアによる実践的コンサルテーション、仲間とのコラボレーションのチャンス、論文の共同執筆・公開支援、発見の敷衍などのサービスを受けることができる。
Kwon博士は「ジョージア工科大学のインタラクティブ・コンピューティング学部でわれわれは、ウェアラブルセンサーを使った非常に複雑な人間の行動認識モデルを構築するプロジェクトに着手した。Oracle for Researchに参加したことで、大量のデータをタイムリーに処理・保存することができ、1年足らずで2つの論文を発表できた」と語った。
Oracle for Research賞の申請者は、プロジェクトの複雑さ、期間、範囲を基準として審査される。今後5年以内に人々の生活に大きな影響を与える可能性のある研究プロジェクトには十分な配慮が払われる。応募者は、以下の「サポート・リソース」のリンクから、応募のプロセスや資格の詳細を確認できる。
Oracle for Researchは、2021年11月17日(水曜)午前11時(中部標準時)に開催されるSuperComputing21(SuperComputing21 )で発表される。
サポート・リソース
*コミュニティーに参加する:Oracle for Research(Oracle for Research )
*応募する:Cloud Starter Award(Cloud Starter Award )およびProject Award(Project Award+ )
*発見する:Oracle Open Data(Oracle Open Data )
*フォローする:@OracleResearch
▽Oracle for Researchについて
Oracle for Researchは、複雑な問題に取り組み、世界に有意義な変化をもたらすために活動しているグローバル・コミュニティーである。同プログラムは、科学者、研究者、大学のイノベーターに、価値が高くコスト効率に優れたクラウド・テクノロジー、Oracle研究ユーザー・コミュニティーへの参加、Oracle技術サポート・ネットワークへのアクセスを提供している。同プログラムの無償クラウド・クレジットにより、ユーザーは、研究開発した知的財産の非公開性、安全性に保ちつつ、オラクルの実績あるテクノロジーやインフラを活用することができる。詳細については、www.oracle.com/research を参照。
▽オラクル(Oracle)について
オラクルは、統合アプリケーションのスイートに加え、安全で自動化されたインフラストラクチャーをOracle Cloudで提供する。オラクル(NYSE:ORCL)の詳細については、www.oracle.com を参照。
▽商標
Oracle、JavaおよびMySQLはオラクルの登録商標である。
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/1687639/Oracle_OpenData.jpg?p=medium600
Logo - https://mma.prnasia.com/media2/467598/Oracle_Logo.jpg?p=medium600