『Asia Risk』誌とオラクルの共同調査で示された、金融近代化への道と、アジア太平洋地域の現行業務に残るリスク
シンガポール-2019年3月27日 /PRNewswire/ --『Asia Risk』誌とオラクルの最新の調査によれば、 アジア太平洋(APAC)の全地域で、規制変更対応への準備が十分に行われていると回答した銀行は、北アメリカとヨーロッパの46パーセントと比較し、いまだ3分の1弱にとどまっていることが明らかになりました。この結果は、アジア太平洋地域の銀行は、金融とリスク業務プロセス、さらにデータ利用近代化の面で、世界の他の地域の銀行に現時点で後れを取っていることを示しています。
"ビジネス分析高度化のためのデータ活用とイノベーション" と題されたこの調査では、150を超える銀行の最高財務責任者(CFO)、最高リスク管理責任者(CRO)およびデータ管理で重要な役割を担う他の幹部役員に対する意識調査、金融統合および銀行ビジネス分析でのデータ活用の実態、また急速に変化する規制環境への対応状況についての調査が行われました。
加えてこの調査では、将来を見据えるアジア太平洋地域の銀行にとって、データを活用することで、金融とリスク業務を、付加価値向上と競争上優位に寄与する重要なドライバーに変えうる非常に大きな機会があることも示されています。
「銀行にとって、業務パフォーマンスを把握しバランスを取ること、そして規制対応を行うことは、現在の業務の上でも将来の意思決定や対応の上でも極めて重要です。私たちの調査では、アジア太平洋の銀行でのコスト、リスクおよび金融、規制、データ管理の複雑さにおける課題への取り組みが強調されています」と、オラクルファイナンシャルサービス上級副社長および部長ソニー・シンは話しています。
現代の金融と今日のリスク状況
この調査では、銀行が適切なオペレーションモデルを採用することで、クラウド・コンピューティング、人工知能、機械学習およびロボットプロセスオートメーションなどの技術により、効率向上に向け段階的な変化を支援できることが強調されています。技術は、特に規制要件や、経営目標達成のためのデータ分析に関連した分野で、銀行が現在行っている人手によるプロセスの多くを変える力を持っています。
「銀行がリスク、金融、会計関連で単一データソースを持つことで、現在と将来のシナリオに基づいた適時の分析と報告が可能になります。」と、オラクルのアジャイルファイナンスアンドリスク部門のバンキング・イノベーション・アドバイザーのスチュアート・ヒューストンは話しています。「これは、現在の報告業務に、大きな改善をもたらす可能性を持っています。金融機関では、統合された単一ソースから、財務管理のためのリスク算定と財務計算を同時に行なうことができるようになるのです。」
調査結果では、CFOとCROは、デジタルトランスフォーメーションの労力や取り組みに見合った結果として、必要な頻度で必要なディテールを得て、規制必要条件を満たす統治と統制を実現することを求めることが示されています。銀行が必要とする、複雑な規制要件を満たすためには、全体的なデータ戦略を策定し、さらに透明で統制のとれた方法で、データを適切の管理するための先進的な技術を組み込む必要があります。
「今日、金融およびリスク業務の統合には、多くの人手が必要とされています。革新とデジタル技術の大きな進歩の結果を利用するためには前進が必要です」とICICI銀行の最高技術責任者とデジタル責任者、マディヴァナン・バラクリシュナンは言っています。
リスクと金融の整合はアジア太平洋地域と米国・欧州中東で異なっている
規制対応は大きな負担となる一方で、金融とリスクチームにとっては、より高い価値を生み出す戦略的活動に集中することにより、生産性を改善し、コストセンターを潜在的プロフィットセンターへと変える機会にもなります。
アジャイルリスク&ファイナンスの将来
規制必要条件が複雑な状況が続いている中、銀行にとっては、複雑な報告ニーズに対応し、データコラボレーションを改善できる適切なリスク緩和ツールへの投資がこれまでに増して重要となっています。回答者はいずれも、熟練社員の採用と保持が課題となっていると回答しています。これを克服するために、また規制、制度に対応し、経営報告を完全に透明に行うためには、認識技術を採用することが必要であると広く考えられるようになっています。
大手銀行の別の回答者は、規制上必要とされる報告書を容易に自動的に生成できるシステムを持つ銀行はほとんどないと回答しました。こうした課題に取り組むために、銀行では人手による作業への依存を深めています。しかし実際に必要とされているものは、今日施行された規制を「明日からすぐに実行できるシステム」なのです。
これらの幹部との定量調査とフォローアップ聞き取り調査は、2018年11月から2019年1月の間に行われました。"ビジネス分析高度化のためのデータ活用とイノベーション"の全結果は次のURLからご覧いただけます:
http://ora.cl/c8FZ4
オラクルについて
Oracle Cloud では営業、サービス、マーケティング、人事、金融、サプライ・チェーンおよび製作向けの完全な統合アプリケーションスイートに加え、オラクルの自律データベースを特色とする高度自動化、およびセキュアジェネレーション2インフラストラクチャを提示します。オラクル (NYSE: ORCL)についての企業の詳細は、次のサイトをご覧くださいoracle.com.
トレードマーク
Oracle と Java は、オラクルまたはその系列会社の登録商標です。他の名称は、それぞれの所有者の商標です。
調査会社Asia Riskについて
『Asia Risk』誌は、アジア太平洋地域でリスク管理とデリバティブ専門家の情報ニーズに対応することに特化した唯一の出版企業です。
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