【三亜(中国)2021年11月12日PR Newswire=共同通信JBN】Symposium on Global Maritime Cooperation and Ocean Governance 2021(2021年世界海洋協力と海洋ガバナンスに関するシンポジウム)が2021年11月9日、海南省の三亜で開催された。
シンポジウムはChina-Southeast Asia Research Center on the South China Sea(中国-東南アジア・南シナ海研究センター)、National Institute for South China Sea Studies(国家南シナ海研究所)、China Oceanic Development Foundation(中国海洋開発財団)が共催した。30を超す国と地域から、800人以上の専門家、研究者、元政治指導者、上級外交官、国際機関代表、政府当局者らが対面、またはリモート形式でシンポジウムに出席した。
中国の王毅(Wang Yi)国務委員兼外相が開会式でビデオによる基調演説を行った。呉江浩(Wu Jianghao)外務次官補は三亜の主会場で基調演説を行った。Wang Hong自然資源副大臣兼国家海洋局長と、Wang Bin海南省副省長は開会式で演説した。フィリピンのグロリア・マカパガル・アロヨ(Gloria Macapagal Arroyo)元大統領、劉振民(Liu Zhenmin)国連事務次長、マイケル・ロッジ(Michael Lodge)国際海底機構事務局長、Adnan Rashid Nasser Al-Azri大陸棚限界委員会委員長はビデオを通じて発言した。
王毅氏は、中国は共有された未来の海洋コミュニティー構築を促進するために世界各国と協力する用意ができていると述べた。同氏は、われわれは多国間主義に取り組んでいき、共同で海洋秩序を守っていかねばならないと強調した。われわれは対話と協議に引き続き専念し、大洋の平和を共同で促進する必要があり、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国は機会をとらえて南シナ海での行動規範の早期妥結に努力し、南シナ海を平和、友好、協力の海としていかねばならない。最後に、われわれはグリーン開発への取り組みを続け、海洋環境を保護して、われわれの青い惑星、すなわち地球が元の色を持ち続けるのを確かにしなければならない。
2日間のシンポジウムで参加者は、「Opportunities and Challenges to Global Ocean Governance(世界の海洋カバナンスへの機会と課題)」、「Reframe a Security Architecture in the South China Sea(南シナ海でのセキュリティー構造の再構築)」、「Ocean Governance Practices in the South China Sea(南シナ海での海洋ガバナンス慣行)」、「Frontier Research on International Law of the Sea(国際海洋法の最先端研究)」、「Cooperation on Maritime Security and Safety(海洋セキュリティーと安全に関する協力)」、「Ocean Governance Practices in the Arctic(北極圏の海洋ガバナンス慣行)」、「Blue Economy and Sustainable Ocean Development(ブルーエコノミーと持続可能な海洋開発)」といった主題について広範な議論と掘り下げた意見交換を行った。
ソース:National Institute for South China Sea Studies, China