omniture

消費財の主要小売業者および製造業者が、2030年までの「フォレストポジティブ」達成に向けた生産ランドスケープ変革のためのアクションを始動

The Consumer Goods Forum
2021-11-10 23:35 1666

フォレストポジティブアクション連合は、森林破壊の防止と、さらに進んだフォレストポジティブ戦略の推進のため、ランドスケープにおける取り組みの目標達成に向け足並みをそろえています

-  コンシューマーグッズ フォーラムのフォレストポジティブアクション連合は、連合各社の生産拠点の合計面積と同面積のエリアを2030年までにフォレストポジティブへと変革するための戦略の第一段階を始動

-  連合およびその20のメンバーは、「ネイチャーポジティブ、クライメートポジティブ、ピープルポジティブ」を推進するローカルなレベルでのイニシアティブへの投資に取り組む

パリ・グラスゴー, 2021年11月10日 /PRNewswire/ -- コンシューマーグッズ フォーラム(CGF)のフォレストポジティブアクション連合は、本日、連合の主要コモディティの生産・調達地域において2030年までに達成を目指している、フォレストポジティブのための抜本的変化の推進に向けた野心的な戦略を発表しました。ランドスケープにおけるこれらの取組は、連合が重視する、持続可能なサプライチェーン・マネジメントおよびグローバルバリューチェーンにおけるフォレストポジティブなビジネスの発展という各点を補完するとともに、連合のセオリー・オブ・チェンジの中核をなすものです。連合は、これらのイニシアティブの支援のため、ローカルにおけるステークホルダーや組織、自治体との連携を行うとともに、コモディティのサプライチェーンや、生産ランドスケープおよび行政区域における世界規模でのより幅広い変革を呼び起こすため、世界における主要な小売・製造業20社の集合体としての影響力を活用していくことを目指しています。

この影響力に力を得つつ、連合のメンバーは、連合各社の生産拠点の合計面積と同面積のエリアにおける、2030年までの共同でのエリア変革に取り組んでいます。連合のメンバー各社は、これまで、連合の主要4コモディティであるパーム油、大豆、紙・パルプ・植物繊維包装、牛肉の生産において、森林保全、生態系回復、コミュニティ包摂を推進するローカルレベルのイニシアティブへの投資に取り組んできました。 

本戦略は、2023年を通して行われる「学習フェーズ」により開始されます。同フェーズでは、連合の全メンバー企業は、連合が掲げる、ランドスケープイニシアティブについての「アクションを通じた学習」ポートフォリオから少なくとも一つプログラムを選択し、一年を通してその実施に取り組むこととなります。同ポートフォリオには、現在、メキシコ、ブラジル、チリ、ロシア、インドネシア、マレーシアの6カ国においてフォレストポジティブな成果に向けた取り組みを推進するための20のプログラムが含まれています。 これらのイニシアティブは、連合の共同行動原則に基づき選定されています。共同行動原則はこちらからご参照いただけます。 

連合は、目標規模の決定に、コモディティ生産において連合が与える影響の大きさの中立的な推定値である、生産拠点の面積を採用し使用しています。連合は、現在、世界自然保護基金やアカウンタビリティ・フレームワーク・イニシアティブ、ザ・ネイチャー・コンサーバンシーといった機関から専門的知見に基づいた指導を仰ぎつつ、3Keel社との提携により、重点コモディティについて、その面積規模の計算を行っています。この計算結果は、算出が完了次第、方法論を添えて発表いたします。また、数値は定期的に更新していく予定です。

このランドスケープに関する目標は、コンシューマーグッズ フォーラムのフォレストポジティブ連合のメンバーによる献身的な取り組みの成果として生まれたものです。同連合は、製造業企業であるペプシコ、小売業企業であるテスコにより率いられています。また、連合は、カルフールCEO兼会長のアレクサンドル・ボンパール、マース インコーポレイテッドCEOのグラント・F・リードの両氏により、CGF理事会レベルでの後援を受けています。連合はさらに、トロピカル・フォレスト・アライアンスおよびプロフォレストからも、戦略・技術パートナーとして後援を受けています。

連合のランドスケープ戦略の始動に先立ち、グラスゴーで開催された国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)のFACT対話におけるネイチャー・デー・パネルにおいて、ペプシコのチーフ・サステナビリティ・オフィサーであるジム・アンドリュー氏より、連盟の目標の詳しい内容についての紹介が行われました。同戦略は、100を超える政府により打ち出された、2030年までに森林破壊に終止符を打つというイニシアティブに続くものでもあります。この約束は、コンシューマーグッズ フォーラムおよびフォレストポジティブ連合がともに歓迎するものです

テスコのCEOであり、CGFの理事会メンバーでもあるケン・マーフィー氏は、次のように述べています。「フォレストポジティブアクション連合のメンバー企業が、フォレストポジティブの行程の中で現在位置しているステージはそれぞれ異なっていますが、全企業が、森林破壊を止め、生物の貴重な生息地であるこれらの森林を我が家と呼ぶ人々やコミュニティをサポートしたいという目標を共有しています。ランドスケープに関する私たちの共通目標を始動させることができたのは、これまで何か月にもわたって行ってきた学習やベストプラクティスの共有、そしてステークホルダーの皆さまの積極的な取り組みの賜物ということができます。今後は、これまでの学びを、私たちのコモディティの調達元となっている地域に直接的かつ持続可能なインパクトをもたらすことができるような行動へと変えていきたいと考えております」

ペプシコのCEOであり、CGFの理事会メンバーでもあるラモン・ラグアルタ氏は、次のように述べています。「消費財企業として、私たちはみな、安定した気候および豊かな自然生態系に依拠しています。私たちの事業を、世界の森林の健全さ、さまざまなコミュニティの人びとの暮らし、そして地球の持続可能性に結びつけることが非常に重要となっています。エンドツーエンドの戦略的な事業変革であるpep+(PepsiCo Positive)戦略により、弊社は、フードシステムをより持続可能、リジェネラティブかつ包摂的にしていくための努力をさらに加速させてきました。連合メンバー各社の皆さまとともに取り組みを進めていけることを光栄に感じております。力を合わせることで、私たちすべてにとって、より強靭で、より持続可能な未来を築いていくことができると確信しております」

カルフールCEO兼会長で、連合の共同後援者であるアレクサンドル・ボンパール氏は、次のように述べています。「フォレストポジティブアクション連合の一員として、私たちは、森林にポジティブな未来をもたらすためには、個々のサプライチェーンを超えたアクションが必要であるという認識を持っています。私たちが森林に対してもたらす悪影響を減らすというだけでは不十分です。これが、私たちが、森林破壊による被害を一番に受けている環境やコミュニティに対し、現地で直接的な活動を行っているイニシアティブを支援する理由です。この共同戦略を通じ、私たちは、フォレストポジティブな未来という我々共通のビジョンを現実のものとするための新たな業界の規範の構築に目下取り組んでおります」

マース インコーポレイテッドCEOで、連合の共同後援者であるグラント・F・リード氏は、次のように述べています。「フォレストポジティブアクション連合の成功のカギは、協力と規模であります。この新しい戦略は、フォレストポジティブな未来に向けた段階的なアクションに対する私たちに共通のコミットメントを示すものといえます。ローカルなステークホルダーや市民社会、自治体と手を携えることにより、強い影響力を持つソリューションを見出すことが可能となるとともに、重点地域における森林破壊の撲滅のために、さらに加速しながら行われていく努力の一翼を担うことができるものと考えております」

本日の発表に参加しているCGFのメンバーは、カルフール、ジェロニモ・マルティンス、メトロ AG、セインズベリーズ、ソデクソ、テスコ、ウォルマートの小売業企業7社、アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)、シナール・マス、コルゲート・パーモリーブ、ダノン、エシティ、ゼネラル・ミルズ、グルーポ・ビンボ、マース インコーポレイテッド、モンデリーズ・インターナショナル、ネスレ、プロクター・アンド・ギャンブル、ペプシコ、レキット、ユニリーバの製造業企業13社です。

詳細はwww.tcgfforestpositive.comをご覧ください。

Logo - https://mma.prnasia.com/media2/1279200/The_Consumer_Goods_Forum_Logo.jpg?p=medium600

 

ソース: The Consumer Goods Forum