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バグワークス社、重篤な細菌感染症の治療を目的としたBWC0977の第Ⅰ相試験でヒト初回投与試験(FIH試験)の実施を発表

Bugworks
2021-11-08 09:00 1310

バンガロール(インド)、サラトガ(カリフォルニア)、アデレード(オーストラリア)

2021年11月8日

/PRNewswire/ -- バグワークス社は、抗生物質耐性菌対策生物医薬品アクセラレーター(以下、CARB-X)の支援を受けて実施している、次世代の広域スペクトルを有する新規細菌トポイソメラーゼ阻害剤(NBTI)であるBWC0977の第Ⅰ相の臨床試験において、ヒト初回投与試験を実施したことを発表しました。

Bugworks Announces Human Phase 1 Study of BWC0977 for Treatment of Critical Bacterial Infections
Bugworks Announces Human Phase 1 Study of BWC0977 for Treatment of Critical Bacterial Infections

「バグワークスは、今年ヒト初回投与試験を実施するCARB-X4つのプログラムのうちの1社です。我々は、健康なヒトでの安全性と薬物濃度を実証するための本試験を通して、このプログラムをリード最適化キャンペーンから加速できたことを誇りに思います。'0977は、アンメットニーズの高い症候群に含まれる緊急性が高い薬剤耐菌を幅広くカバーできる可能性があります。」と、CARB-Xの研究開発責任者であるエリン・ダフィ博士は述べています。

BWC0977は、アシネトバクター・バウマンニ緑膿菌、カルバペネマーゼ産生腸内細菌科などの重篤な多剤耐性(MDR)グラム陰性感染症や、メチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、ペニシリン耐性連鎖球菌(PRSP)などの薬剤耐性グラム陽性感染症の治療を目的とした、高活性で経口投与が可能な広域抗生物質です。BWC0977は、医療機関や地域社会における深刻な感染症に広く対応できます。広範囲の生物学的脅威となる病原体に対処することができます。BWC0977は、医療機関や地域社会における深刻な感染症に広く対応できます。あらゆる生物学的脅威となる病原体に対処できる希望となり、これは1960年代以降で初めてのことです。

「複数のMDR病原体に対する有効かつ安全な抗生物質の必要性は日に日に増しています。この薬を臨床フェーズに移し、患者さんにお届けできることを大変うれしく思います。この新しい広域抗生物質は、あらゆる細菌感染症に対して医師がワンストップで対応できるようにすることで、治療のあり方を変えると信じています。BWC0977の前臨床および臨床開発の初期段階で多大な支援をしてくれたCARB-Xに深く感謝しています」と、バグワークス社のCOO兼開発責任者であるバラ・スブラマニアン博士はコメントしました。

BWC0977は、バグワークス社の最高製品責任者であるシャハル・ハミド博士が主導し、複数の大陸にまたがる共同パートナーシップモデルを用いて、洗練された構造誘導型のメディシナルケミストリーによって開発された製品です。BWC0977は、合成された100個未満の化合物の中から生まれたもので、フルオロキノロン系、カルバペネム系、セファロスポリン系、コリスチン系など、現在臨床で使用されている抗生物質に耐性のある臨床分離株に有効であり、マウスの大腿部、肺、尿路感染モデルで有効性を示し、前臨床種では十分な安全性が確認されています。

「多剤耐性菌の治療には、新しい抗生物質が緊急に必要とされています。BWC0977は、世界中の患者と医療システムの安全性を脅かしている薬剤耐性のある病原菌に対して活性を有する有望な新薬です。リバプール大学の抗菌薬力学および治療学研究所 は、バグワークス社と協力して、現在の治療選択肢が非常に限られている患者を対象にBWC0977をどのように使用するのが最適なのかをより深く理解できることを非常に誇りに思っています」– デイム・サリー・デイビスAMR研究委員長兼リバプール大学感染症研究センター長、ウィリアム・ホープ教授

この第Ⅰ相臨床試験は、臨床プロジェクトマネージャーのハリッシュ・カウシク博士が中心となって、米国FDAとのプレINDミーティングを経て、オーストラリアのHRECの承認を得て、オーストラリアのアデレードで実施されています。本試験は、健康な成人被験者を対象に、BWC0977の単回および複数回の昇順投与による安全性、忍容性、薬物動態を調べる無作為化二重盲検プラセボ対照試験です。結果は2022年初めまでに出る予定です。

本プレスリリースで報告された研究に対するCARB-X(抗生物質耐性菌対策生物医薬品アクセラレーター)の資金は,ASPR(事前準備・対応担当次官補局)/BARDA(生物医学先端研究開発局)の協同契約番号IDSEP160030,英国ウェルカム・トラスト(Wellcome Trust)及びドイツ連邦教育研究省からの助成金によって賄われています 。また本内容は執筆者の責任であり、必ずしもCARB-Xやその出資者の公式見解を示すものではありません。

バッグワークス社について(www.bugworksresearch.com 

デラウェア・バンガロール・アデレード三箇所に拠点を持つ生物工学のイノベーターであるバグワークス社は、何百万人もの人々に影響を与えている抗微生物薬耐性という憂慮すべき脅威に対処するために、新抗生物質を提供する科学的イノベーションの最前線にいます。バグワークス社のソリューションは、重篤な院内感染・市中感染症や生物脅威の適応症の要望に対応しています。

連絡先:
アナンド・クマール
anand@bugworksresearch.com

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ソース: Bugworks