【北京2013年8月13日PRN=共同JBN】
*経営者はコーポレートストラクチャーとステークホルダー・エンゲージメントを根本的に再考しなければならない、とAcademy of Management年次総会で張瑞敏氏が発言した。
ハイアール(Haier)の会長兼最高経営責任者(CEO)、張瑞敏氏は有力経営者の会合で13日、経営者たるものは競争力を維持するためには自社のコーポレートストラクチャーと有力ステークホルダーとの関係を根本的に再考しなければならない、と発言した。世界中の経営学専門家が最大規模で参加するAcademy of Management年次総会で、張会長は成功した企業は革新的であり続けるためには、よりいっそう勤勉に仕事に打ち込む必要があるとして、この分野での課題に取り組むハイアールのアプローチを概略的に紹介した。
「成功した企業は本質的に他社より優れているから成功したのではない-本当の成功を収めた経営者は市場の変化に素早く対応したから成功したのであり、意図的に自身の構造を改革し、企業規模が大きくなっても迅速に対応して従来型のビジネスにとらわれなかったからである」と張会長は述べさらに次のように続けた。「ハイアールは10年以上もグローバルリーダーであり続けている。しかしインターネット時代にもリーダーであり続けるため、2年前に当社はコーポレートストラクチャーと企業文化の再定義を完成した。新しいアプローチを『3つのノー』と呼んでいる。会社内を部門ごとに隔離することはノー、マネジメント階層はノー、サプライチェーンのスケーラビリティの限界にノー、である」。
Academy of Management年次総会は今週、米フロリダ州オーランドで開催されており、マネジメント専門家やビジネスリーダー約1万人が83カ国から参加、経営問題のあらゆる分野におけるトレンドを討論している。張会長は「成功した企業は存在しない、存在するのは時代に受け入れられた企業である」とコメントした。
▽ハイアールについて
ハイアール世界最大の消費者向け家電製品のメーカーである。2012年の世界総売上は258億ドル、利益は14億2000万ドル。他に例がないネットワークベースのマネジメントストラクチャーと業界をリードする統合グローバル研究開発チームを擁していることで知られる。ハイアールのミッションは、革新的な家庭電気製品を創造することで世界160カ国の消費者の急激に変化するニーズに対応することである。消費者市場の戦略調査で世界のトップリーダーの一つであるEuromonitor Internationalは過去4年連続してハイアールを世界でナンバーワンの家電製品ブランドとして認定している。2012年、ボストン・コンサルティング・グループはハイアールを世界で最も革新的な企業10社の1つに選んだ。
ソース: Haier