【シアトル2021年9月21日PR Newswire=共同通信JBN】
*国連持続可能な開発目標の達成に役立つ行動をとったゴールキーパー・グローバルゴールズ賞受賞者3人も財団が選定
ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)は21日、2021年グローバルゴールキーパー賞(Global Goalkeeper Award)の受賞者として、元国連事務次長でUN Women(国連ウィメン)事務局長のプムズィレ・ムランボ=ヌクカ(Phumzile Mlambo-Ngcuka)氏を発表した。財団は年次ゴールキーパーキャンペーン(annual Goalkeepers campaign )の一環として、追加的なゴールキーパー・グローバルゴールズ賞(Goalkeepers Global Goals Award)の受賞者3人も発表した。
ビル&メリンダ・ゲイツ財団のメリンダ・フレンチ・ゲイツ(Melinda French Gates)共同議長は「ムランボ=ヌクカ元国連事務次長は、女性と少女に対するパンデミックの不均衡な影響に光を当て、COVID-19と闘うグローバル/ローカルの取り組みは女性らが直面する重大な格差を考慮しなければならないことを確認した。彼女は、世界中でジェンダー平等を目指して闘ううえでわれわれが必要とするリーダーシップの好例である」と話した。
2021年グローバルゴールキーパー賞は、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、SDGs)(Sustainable Development Goals )達成に向けた世界規模の進捗を推進したリーダーを認定する。今年の賞は、ジェンダー平等に関する揺るぎないグローバルリーダーシップ、パンデミックの女性と少女への不均衡な影響に取り組む継続的支持が認められ、ムランボ=ヌクカ氏に贈られた。南アフリカ元副大統領のムランボ=ヌクカ氏は、社会正義推進と市民社会組織との協力に人生をささげた。UN Women事務局長の任期中、政府、男性協力者、メディアとのパートナーシップ強化、拡大の先頭に立った。その全ては、ジェンダー平等の達成と女性と少女全員を力付けるSDG 5を進捗させるためだった。ムランボ=ヌクカ氏は2021年7月、Generation Equality Forum(Generation Equality Forum )の推進、立ち上げ支援で重要な役割を果たした。それは加盟国、民間部門、慈善団体、市民社会から、世界中の女性と少女のために根本的な変革を推進する400億ドル以上のコミットメントを集める一助になった。
今年の追加的な3つのゴールキーパー・グローバルゴールズ賞は、バングラデシュのFairooz Faizah Beether、コロンビアのJenifer Colpas、リベリアのSatta Sheriffの各氏に贈られた。各受賞者は地域社会のグローバルゴールズをサポートする働きが認められた。
自身の体験やリーダーの立場から変革を喚起した個人をたたえる2021年改革者賞(Changemaker Award)は、健康と福祉(SDG 3)(SDG 3 )促進の働きから、バングラデシュのFairooz Faizah Beether氏が選定された。Beether氏は、メンタルヘルスに関する認識向上、全国のメンタルヘルスへの平等なアクセス確保を目指すオンラインプラットフォームMoner School(Moner School )の共同創設者である。
科学、技術、デジタル、ビジネスイニシアチブによる進歩をサポートする個人をたたえる2021年進歩賞(Progress Award)は、清浄水と衛生(SDG 6)(SDG 6 )の改善に努めたコロンビアのJenifer Colpas氏が選定された。Colpas氏は、低コストで設置が簡単なソリューションを開発し、コロンビアの農村地帯にクリーネネルギー、安全な水、衛生サービスへのアクセスを提供する社会的企業、Tierra Grata(Tierra Grata )の共同創設者兼事務局長である。
刺激的行動と変化創出によって意識を高めたりコミュニティーを構築するキャンペーンをたたえる2021年キャンペーン賞(Campaign Award)は、ジェンダー平等(SDG 5)(SDG 5 )促進の仕事で、リベリアのSatta Sheriff氏が選ばれた。Sheriff氏は、リベリアの司法制度利用、人権尊重を支持、確保するために設立され、特に女性と少女支援を重視する青年主体のNGO、Action for Justice and Human Rights(AJHR)(Action for Justice and Human Rights )の創設者兼事務局長である。
ビル&メリンダ・ゲイツ財団のビル・ゲイツ(Bill Gates)共同議長は「COVID-19の影響のせいで、格差がどこでも悪化し続けている。われわれは今年、最も困難な時期にあっても進歩が可能なことを示したリーダー4人を認定できて、特に光栄である」と語った。
ビル&メリンダ・ゲイツ財団のMark Suzman最高経営責任者(CEO)は「これら受賞者は、コミュニティーと国の再建に必要な革新的ソリューションを提案するうえで、どのように女性が先頭に立っているか見せてくれた。今年の受賞者は、より平等で回復力があり、思いやりのある世界の創出に向けてたゆまぬ努力を重ねており、われわれを刺激し続ける」と述べた。
ゴールキーパー・グローバルゴールズ賞の受賞者発表は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団による先週の第5回年次ゴールキーパー報告(Goalkeepers Report)(Goalkeepers Report )リリースを受けて行われた。
ビル・ゲイツ、メリンダ・フレンチ・ゲイツ両氏が共同執筆した今年の報告は、COVID-19が引き起こした格差が厳しいままで、パンデミック最大の被害者の回復が最も遅れていることを示した。幸いにも、過去1年の難局の中で、世界は最悪のシナリオ回避を促進した。報告で共同議長の2人は、数十年にわたるグローバルな協力、コミットメント、投資があったからこそ「息をのむようなイノベーション」が可能だったと強調した。彼らは最悪のシナリオ回避は称賛に値するものの、それだけでは不十分であると認めている。パンデミックからの回復を真に公平なものにするため、COVID-19ワクチンの迅速な開発につながったような健康と経済への長期的投資が必要で、それによって回復の取り組みを加速し、世界をグローバルゴールズの達成軌道に戻すべきだと訴えている。
ゴールキーパー・グローバルゴールズ賞受賞者の経歴、画像、動画は以下からダウンロード可能:
www.gatesfoundation.org/goalkeepers/about-event/awards
▽ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)について
ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、どの命にも平等な価値があるという信念の下、全ての人々が健康で生産的な生活を送れるように支援している。発展途上国では、人々の健康状態を改善し、飢餓や極度の貧困から抜け出す機会を提供することに注力している。米国では、全ての人々、特にリソースの乏しい人々が、学校生活や人生で成功するのに必要な機会を得られるようにすることを目指している。ワシントン州シアトルを拠点とする同財団は、ビル・ゲイツ、メリンダ・フレンチ・ゲイツ両氏の指示の下、Mark Suzman CEOが主導している。
▽Goalkeepersについて
Goalkeepers(Goalkeepers )は、持続可能な開発目標(グローバルゴールズ)に向けた進捗を加速させるための同財団のキャンペーンである。われわれは、グローバルゴールズの背景にあるストーリーやデータを年次リポートで紹介することで、進捗状況に対する認識を高め、各国の指導者たちに責任を負わせ、グローバルゴールズ達成に向けて行動を促してくれる新世代のリーダー「ゴールキーパー」のやる気を引き出したいと考えている。
▽グローバルゴールズについて
2015年9月25日、ニューヨークの国連本部で、世界193カ国の指導者が17の「持続可能な開発目標」(グローバルゴールズ)にコミットした。これらは、2030年までに「貧困をなくす」「不平等や不公平と戦う」「気候変動を解決する」という3つの並外れたことを達成するための、野心的な目的と目標の数々である。
Goalkeepersの共同クリエーターであるProject Everyoneは、脚本家・映画監督でSDG を推奨するリチャード・カーティス(Richard Curtis)氏が認識を高め、リーダーに説明責任を負わせ、行動を促すことによって、グローバルゴールズ達成の役に立つという野心を持って創設した。詳細はwww.project-everyone.org を参照。
▽メディア問い合わせ先
media@gatesfoundation.org