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ビル & メリンダ・ゲイツ財団のスーザン・デスモンド・ヘルマンCEOが辞任へ

Bill & Melinda Gates Foundation
2019-12-06 14:35 3018

【シアトル2019年12月6日PR Newswire=共同通信JBN】

*後任は長年にわたりエグゼクティブを務めてきたマーク・スズマン氏

5年以上その職にあったビル & メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)のスーザン・デスモンド・ヘルマン(Sue Desmond-Hellmann)最高経営責任者(CEO)が辞任する。ビルとメリンダ・ゲイツは同財団のグローバルポリシー&アドボカシー(Global Policy & Advocacy)プレジデント兼最高戦略責任者のマーク・スズマン(Mark Suzman)氏を新CEOに任命した。2007年に同財団に加わったスズマン氏は2020年2月1日、CEOに就任する。

デスモンド・ヘルマン氏は、自身の健康と家族のニーズをケアしながら職務の要求に適切に応えることはできないと結論付け、フルタイムの任務から離れることを決めた。

デスモンド・ヘルマン氏は「これは間違いなく私のキャリアの中で最もつらい決断だった。しかし私は、この重要な時期に財団が必要とし、財団にふさわしいCEOであることがもはやできないと感じた」と語った。

ビルとメリンダ・ゲイツはともに、デスモンド・ヘルマン氏のリーダーシップを称賛し、同財団を創立20周年に導いた同氏の業績に感謝の意を表した。

メリンダ・ゲイツは「デスモンド・ヘルマン氏は、科学的専門知識、検証済みのリーダーシップスキル、強力な内部文化構築への情熱、そして何よりも、世界をより健康で平等にするという使命への献身という、信じられないほどの一連の特質を財団にもたらした。われわれがシアトルの会議室に座っていたとしても、南アフリカの農民と時間を過ごしていたとしても、私は彼女の視点とパートナーシップに常に感謝していた。同氏が5年前に財団に加わったという事実により、財団はより良いものになった。同氏とその家族の幸せを願っている」と語った。

メリンダ・ゲイツはさらに「デスモンド・ヘルマン氏が辞任を決めた時、スズマン氏のように実績があり信頼できるパートナーがこの役割を引き受ける準備ができていたことを幸運に思った。外部ポリシーとアドボカシー環境に関するスズマン氏の知識、プログラムの優先事項に対する深い理解、そして不平等への取り組みに対する個人的なコミットメントは、彼が財団の次期CEOになることに興奮した理由のほんの一部である。10年以上にわたって同氏と緊密に協力してきた後、われわれは彼が財団にとってどんな人材であるかを知っており、今後数年間に彼が成し遂げるすべてのことを楽しみにしている」と述べた。

デスモンド・ヘルマン氏はカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)総長を務めた後、2014年に同財団に加わった。腫瘍学者であるスーザンは、1980年代から1990年代初頭にかけ、サンフランシスコとウガンダでエイズ関連のがんを治療、研究し、Genentech社長として最初の遺伝子標的乳がん薬の開発を主導した。デスモンド・ヘルマン氏は財団での在職中に、世界初の非営利バイオテクノロジー組織であるGates Medical Research Instituteの創設と、米国におけるEconomic Mobility and Opportunity投資戦略の立ち上げを監督した。同氏はまた、特に低所得の学生向けの、大学の投資収益率を計算する方法に関するPost-Secondary Value Commissionの共同議長を務めている。同氏の在職期間の特徴は、管理と後継者計画の重要性に焦点を当てていることだった。同氏は、財団のリーダーシップチームの権限、説明責任、および意思決定活動を強化し、文化、多様性、公平性、およびインクルージョンの改善に焦点を当てた。

ビル・ゲイツは「財団でのイノベーションと継続的改善に対するデスモンド・ヘルマン氏のコミットメントは、彼女の永続的な遺産の一部に過ぎないだろう。過去5年半にわたる彼女の並はずれたリーダーシップにより、多くの成果の中でも特に、Gates Medical Research Instituteの立ち上げと、米国における貧困と経済的モビリティーを調査するための研究の拡大が実現した。デスモンド・ヘルマン氏の献身に個人的に感謝し、健康と家族に集中するために立ち去る彼女の幸せを祈りたいと思う」

「デスモンド・ヘルマン氏に別れを告げるのは難しいことだが、マーク・スズマン氏をCEOに迎えることができて非常にうれしく思う。スズマン氏は12年以上にわたり、プログラムおよびパートナー全体で信頼できるアドバイザーであった。財団のグローバルな健康と教育における20年間の仕事を締めくくる際、世界で最も貧しい人々の生活を改善する機会について私がこれまで、これほど楽観的であったことはない。今後の取り組みでスズマン氏と提携することを楽しみにしている」と述べた。

南アフリカ出身のスズマン氏は、2007年にグローバル開発政策&アドボカシーのディレクターとして財団に加わり、2012年にグローバルポリシー&アドボカシーのプレジデントになり、2016年に財団初の最高戦略責任者を兼任した。プレジデントとして欧州、アフリカ、インド、中国で成長している財団のグローバルなプレゼンスの構築と管理を支援し、米国および世界での政府関係、慈善パートナーシップ、戦略的コミュニケーションをすべて監督した。同氏は最高戦略責任者として、戦略的優先度の開発と測定に対する財団のアプローチの見直しを主導した。

スズマン氏は財団に加わる前、コフィ・アナン事務総長室の政策・戦略的コミュニケーション担当上級顧問や国連開発計画(UNDP)の政策ディレクターなど国連で複数の役職を務めた。それ以前は、フィナンシャル・タイムズ紙特派員として、ヨハネスブルク、ロンドン、首都ワシントンで勤務した。同氏は、ローズ奨学生であったオックスフォード大学で国際関係の博士号を取得している。

スズマン氏は「ゲイツ財団を率いることは信じられないほどの名誉と特権である。ビルとメリンダが私を信頼してくれたことに、そしてデスモンド・ヘルマン氏には、過去5年間にわたる彼女の献身的なリーダーシップと強力な指導力に深く感謝している。将来を見据え、米国および世界中のすべての人が健康で生産的な生活を送ることができるようにするのを助けるという重要な使命を推進する機会に、恐縮し興奮している」と語った。

デスモンド・ヘルマン氏はジェフ・レークス氏、パティー・ストーンサイファー氏に次ぐ同財団の3代目CEOだった。

▽ビル & メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)について

全ての命の価値は等しいという考え方を道標に、ビル & メリンダ・ゲイツ財団はあらゆる人々が健康的で生産的な暮らしを送るための手助けを行う。発展途上国においては人々の健康改善に着目し、飢餓や極貧といった状態から抜け出すためのチャンスを与える。米国では、あらゆる人々(特に資源が少ない人たち)に、学校および人生の中で成功するために必要な機会が与えられるように働きかける。ワシントン州シアトルを拠点とする同財団のCEOはスーザン・デスモンド・ヘルマン(Sue Desmond-Hellmann氏で、共同議長はビル・ゲーツ・シニア(William H. Gates Sr.)氏。その舵をとっているのが、ビル・ゲイツおよびメリンダ・ゲイツ、そしてウォーレン・バフェットである。

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ソース:Bill & Melinda Gates Foundation

 

 

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