【ワシントン2021年9月17日PR Newswire=共同通信JBN】スペシャルオリンピックス(Special Olympics)は17日、組織の53年の歴史上最高額となる、個人による単一の寄付を受領したと発表した。Paychexの創設者であり、慈善家で、知的障害のある息子の父親であるTom Golisano氏は、Special Olympics Healthy Communities(スペシャルオリンピックス健康なコミュニティー)プログラム(Special Olympics Healthy Communities )を拡大するために、スペシャルオリンピックスへの3度目の主な寄付である3000万ドルを提供した。このプログラムは、知的障害(ID)のある人々のための医療サービスを全世界で提供するもので、彼らは、特にパンデミック期間中は十分な医療サービスを受けられない深刻な状況にある。
スペシャルオリンピックスは、過去5年間のHealthy Communitiesプログラムを通じて、それ以前の5年間の2倍である70万件のアスリート健康診断を実施し、コミュニティーでフォローアップケアを提供し、それにより医療機関への緊急紹介のニーズは半減した。Healthy Communitiesは、15万人のアスリートをフィットネスと健康のプログラムに加え、彼らの血圧を下げ、健康状態を改善し、寿命を数年伸ばした可能性がある。60カ国で15万人以上の医療提供者が訓練を受けており、現在130の医療専門学校が、知的障害について学生を訓練する包括的な医療カリキュラムを持つ。スペシャルオリンピックスはまた、財団、政府、大学、慈善家など多くの組織と提携し、Healthy Communitiesのプログラム作成に寄与している。
スペシャルオリンピックスの最高健康責任者(Chief Health Officer)であるAlicia Bazzano博士は「Healthy Communitiesに対する投資により、Golisano氏は、われわれが数百の新たな国内外の地域に拡大することを可能にしてくれる。パンデミック期間中にこれらの人々がどれほど優先されていないかを目にしており、今回の新たな寄付は、われわれの国際社会の極めて重要な時期に届くものだ」と述べた。
知的障害のある人は、一般の人々よりも平均16-20年早く死亡する。多くの場合、こうした死亡は予防可能であり、便秘、発作、心臓病などの治療可能な症状に起因する。パンデミック中は、知的障害のある多くの人々は、人工呼吸器およびワクチンといった極めて重要なCOVID-19治療やリソースへのアクセスを持たなかった。
今年すでにNew England Journal of Medicine(NEJM)Catalyst(New England Journal of Medicine (NEJM) Catalyst )に発表された研究によると、知的障害のある人は、COVIDで死亡する可能性が一般の人々よりも約6倍高いことがわかった。このパンデミックは、知的障害のある人々が歴史的に公平な医療へのアクセスの優先対象と見なされてこなかったことを拡大して見せた。
今後5年間で、スペシャルオリンピックスは以下のような複数の重要な戦略的行動を通じて、世界を知的障害者の医療での包摂性に近づける:
知的障害のある人々の健康の主要な擁護者であるスペシャルオリンピックスは、こうした人々の人生を変え得る医療へのアクセスに向けてまい進している。 2012年以来、Tom Golisano氏と彼の財団は知的障害のある人々の健康ニーズを優先し、世界中の知的障害のある人々の健康の公平性を実現するため、Special Olympics Healthy Communitiesの立ち上げから始め、これまでに総額3700万ドルの寄付を行った。
Golisano氏は「知的障害および発達障害のある人々に医療サービスへのアクセスを改善し、より幸せでより生産的な人生を送る機会を提供するスペシャルオリンピックスの並外れた医療活動への財政支援を続けることを喜んでいる」と語った。「スペシャルオリンピックスが知的障害のある人々の健康に与える影響は素晴らしい。今後数年間、この成功を足場にしていかに発展させるかについての戦略も同様だ。測定、プラクティスの標準化、早期診断、訓練を受けたワークフォース、包摂的政策を実証する医療制度に重点を置くことは、健康の公平性というわれわれの共通目標を促進するためにスペシャルオリンピックスを効果的に位置付けるだろう。」
スペシャルオリンピックスの会長であるTimothy Shriver博士は「過去10年間にわたるTom Golisano氏の6700万ドルのコミットメントは、われわれが地元の地域的な保健サービスから現在の120を超すHealthy Communitiesにまで拡大するのに役立ってきた」と語った。「Tom Golisano氏と財団のAnn Costello事務局長は、さまざまな能力を持つ人々の健康格差を縮小し、生活の質を改善する上で先見性がある。彼らは、知的障害のある人々の身体的および社会情動的健康への取り組みにおいて一貫性があり、率直だ。われわれにとって医療をより公平にするための彼らのリーダーシップ、パートナーシップ、情熱に感謝する。」
Golisano Foundationによって、また米国では米国疾病予防管理センター(CDC)との協力で実現したSpecial Olympics Healthは、知的障害のある人々が健康になるあらゆる機会を持ち、知的障害のない人々が利用できるのと同じ健康プログラムとサービスを最大限に利用することができる世界を作り出している。スペシャルオリンピックスは、146カ国で250万回の無料健康診断を提供し、約35万人の医療専門家を訓練した。この組織は生涯にわたるアプローチに投資しており、知的障害のあるすべての人の生涯の健康パートナーの役割を果たしている。
▽スペシャルオリンピックスについて
1968年に設立されたスペシャルオリンピックスは、知的障害のある人々に対する差別をなくすグローバル運動で、スポーツの力と教育、健康、リーダーシッププログラムを通じて、あらゆる人々の受容を促進している。また、190を超える国と地域(190 countries and territories )のアスリート、スペシャルオリンピックス・ユニファイドスポーツ(Unified Sports (R))パートナー600万人以上、およびコーチ、ボランティア100万人以上とともに、毎年30以上のオリンピック型スポーツ(more than 30 Olympic-type sports )、10万以上の試合と大会(100,000 Games and competitions )を提供している。
以下のフォローを:Twitter(Twitter, )、Facebook(Facebook )、YouTube(YouTube )、Instagram(Instagram )、LinkedIn(LinkedIn )およびMediumのブログ(our blog on Medium )詳細は、www.SpecialOlympics.org を参照。
▽Tom Golisano氏とGolisano Foundationについて
企業家、慈善活動家、市民リーダーであるTom Golisano氏(Tom Golisano )はPaychex, Inc.の創設者兼取締役会長である。同社は、給与、人事、福利厚生のアウトソーシングソリューションの全国的な大手プロバイダーで、全米に1万4000人を超す従業員を擁し、100カ所以上のオフィスを構え、50万社以上の中小企業にサービスを提供している。Tom Golisano氏のビジョン、忍耐力、行動は、ビジネス、医療、教育、有権者政策、政治、税制改革などわれわれの生活に関わる広範な課題に、消えることのない痕跡を残している。病院、教育機関および他の組織への同氏の個人的な慈善寄付は3億3000万ドルを超えた。尊厳と包摂性の熱烈な提唱者であるTom Golisano氏は、自身のパイオニア精神を生かしてGolisano Foundation(Golisano Foundation )を設立し、知的障害および発達障害のある人々にとって世界をより良い場所にするための支援を行っている。1985年に設立されたGolisano Foundationは、現在、知的障害および発達障害のある人々のためのプログラムの支援に特化し専念する米国最大の民間財団の1つである。総資産4500万米ドルの同財団は、毎年200万ドル以上の助成金「Imagining the Possibilities(可能性の想像)」を授与し、家族のために提唱し、彼らの尊厳のために戦い、知的および発達障害(IDD)のある人々に彼らのコミュニティーで繁栄する機会を与えている。
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/1627025/Ann_Costello_and_Tom_Golisano.jpg?p=medium600