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間質性肺疾患に関する初のグローバル・データリポジトリを産学共同で立ち上げ

Open Source Imaging Consortium (OSIC)
2021-09-07 23:00 1809

【ホランド(米ミシガン州)2021年9月8日PR Newswire=共同通信JBN】

*待望のOpen Source Imaging Consortium(OSIC)データベースは、呼吸器学、放射線医学、人工知能の世界的な専門家によって運営される、希少な線維性肺疾患を対象とした最も多様かつ大規模なデータベース

Open Source Imaging Consortium(OSIC)(https://www.osicild.org/ )は3日、間質性肺疾患(ILD)に関する匿名化されたHRCTスキャンと臨床情報を集めた、グローバルでデータの豊富なリポジトリの立ち上げを発表した。この世界初のデータベースは、世界で最も大規模かつ多様で、多くの民族と多くの施設にまたがる大量のリアルワールド臨床、画像データが蓄積されている。OSICデータリポジトリ(https://www.osicild.org/data-repository.html )には現在、匿名化され品質管理された1500件近いスキャンが付随データと共に保存されており、さらに5000件が品質管理待ちの状態にある。2022年第1四半期までに、1万5000件の匿名化されたスキャンをOSICメンバーが利用できるようにするという目標達成に向け、順調に進んでいる。

学界、産業界、患者支援団体が共同で支えるグローバルな501(c)(3)非営利組織OSICは、特発性肺線維症(IPF)、線維化性ILD、気腫性症状を含むその他の呼吸器疾患との闘いにおいて、オープンソースの迅速な利用を可能にするために設立された。世界中の放射線科医、臨床医、コンピューター科学者、産業界の競合各社が、約3年間にわたりデータベース自体の開発に協力、画像に基づく正確な診断、予後、治療効果の予測のためのデジタル画像バイオマーカーの進化に取り組んでいる。OSICが作成したアルゴリズムは全てオープンソース化され、世界中の患者のために役立てられる。

ナショナル・ジューイッシュ・ヘルス所属でOSIC呼吸器学責任者のKevin Brown博士は「OSICリポジトリの構築は、真の意味でのコラボレーションであり、さまざまな分野、組織、国の人々が、世界中の患者のために集まっている。匿名化された画像や臨床データを世界中から集めて体系化するこうした機能こそ、未来の臨床科学の姿だ。こうした取り組みは一般的な疾患では行われてきたが、希少疾患では皆無だった。OSICのデータベースが大きくなり、そこから継続的に学ぶことで、結果としてわれわれの早期診断、予後の予測、治療効果の測定能力はリアルかつ大幅に向上するだろう」と語った。

英インペリアル・カレッジ・ロンドン国立心肺研究所所属でOSIC放射線学責任者のSimon Walsh博士は「近年、医療用画像の高度な解析が急速に進展しているが、肺線維症の研究にこの技術を活用する上で大きな障害となっているのが、コンピュータトレーニングに必要な大量かつ多様な画像レポジトリがないことだ。OSICは、患者ケアを改善し、精密医療を促進するためのAIベースのアプリケーション開発に必要なデータを研究者に提供することで、この満たされていないニーズに応えている。個々の患者の肺線維症がどのように進行するかを正確に予測できれば、医師は最も早い時期に適切な治療を開始し、病気の進行を遅らせることができるようになる。これは依然として、線維性肺疾患患者の効果的な管理にとって最も緊急性の高い課題の1つだ」と語った。

OSICデータリポジトリ(https://www.osicild.org/data-repository.html )は、さまざまなソースからの画像、臨床データを使用して構築されており、全てのスキャンについて個人情報が匿名化され、自動的に品質管理チェックが行われている。同組織は、政府機関、患者支援団体、および患者への直接的働き掛けを通じて、より多くのスキャンデータを求めている。同データベースは、グローバルなGDPR/HIPAA個人情報保護企業2社のチェックを受け、セントラルIRBおよび複数の機関IRBの承認を得ており、適用される全ての個人情報保護法、規則、同意および関連する規制を順守して管理される。

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン所属でOSICコンピューター科学責任者のDavid Barber博士は「医学研究の未来は、膨大な量のデータを収集し、そのデータを詳細かつオープンな科学的研究に利用できるかどうかに大きく依存している。OSICがこうした動きの先頭に立っていることを誇りに思う。データは科学の進歩の大前提で、OSICデータリポジトリ(https://www.osicild.org/data-repository.html )には既に、疾患の原因をより良く理解し、より良い治療と患者転帰につながる十分な量の予備データが蓄積されている」と語った。

OSICは、各分野の専門家であるKevin Brown博士、Simon Walsh博士、David Barber博士によって運営されている。同組織は、米国肺協会(https://www.lung.org/ )、EU-IPFF(https://www.eu-ipff.org/ )、PF Warriors(https://pfwarriors.com/ )、Action for Pulmonary Fibrosis(https://www.actionpf.org/ )、ベーリンガー・インゲルハイム(https://www.boehringer-ingelheim.com/ )、Siemens Healthineers(https://www.siemens-healthineers.com/ )、CSL Behring(https://www.cslbehring.com/ )、Galapagos(https://www.glpg.com/ )、FLUIDDA(https://www.fluidda.com/ )、Brainomix(https://www.brainomix.com/ )、ナショナル・ジューイッシュ・ヘルス(https://www.nationaljewish.org/home )、アテネ大学(https://en.uoa.gr/ )、リヨン大学(https://www.universite-lyon.fr/ )、リヨン市民病院(https://www.chu-lyon.fr/ )、ウィーン大学(https://www.meduniwien.ac.at/web/ )、独立行政法人国立病院機構近畿中央呼吸器センター(https://kcmc.hosp.go.jp/ )、ロイヤル・ブロンプトン&ヘアフィールド財団(https://www.rbht.nhs.uk/ )、アリゾナ大学医学部フェニックス(https://phoenixmed.arizona.edu/about )、Pavilhao Pereira Filho - Santa Casa de Misericordia de Porto Alegre(https://www.santacasa.org.br/categoria/pavilhao-pereira-filho )、The Research Institute of St. Joe's Hamilton(https://research.stjoes.ca )、Thirona(https://thirona.eu/ )、ジェノバ大学(https://unige.it/en/ )、バチカン・カトリック大学付属アゴスティーノ・ジェメッリ病院(https://www.policlinicogemelli.it/ )、VIDA Diagnostics(https://vidalung.ai/ )、imvaria(https://www.imvaria.com/ )など、数々の素晴らしい世界的メンバー機関やパートナーのサポートも受けている。

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ソース: Open Source Imaging Consortium (OSIC)
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