【北京2021年9月1日PR Newswire=共同通信JBN】
以下は科技日報の記事である。
2021年8月30日、「5G Accelerating and Empowering the New Development of Media Convergence (5Gがメディアコンバージェンスの新しい発展を加速、支援する)」をテーマに掲げたWorld 5G Convention のフォーラムが北京市イージュアンで開催された。このフォーラムは、科技日報(Science and Technology Daily)とChina International Publishing Groupが共同開催した。国内外のメディア、学会、産業からのゲストが集まり、新しい事例を紹介し新しいトレンドを予測して5Gテクノロジーがメディアコンバージェンスの新しい発展をいかに加速するかを話し合った。
China International Publishing GroupのDu Zhanyuan社長は、5Gテクノロジーは国際コミュニケーションの能力を向上させるために使用されるべきであると主張し、4つの提案を行った。1つ目として、5Gテクノロジーの共有を人類共通の幸せを向上させるために積極的に推進すべきである。2つ目として、マルチシーンテクノロジーの利用を加速すべきである。3つ目として、メディアコンバージェンス進展に対応するメカニズムを構築すべきである。4つ目として、科学技術の成果を国際コミュニケーションの能力向上のために全面的に利用すべきである。
科学技術省の中国共産党員で科技日報の社長であるLi Ping氏は、メディアコンバージェンスは本質的には科学技術発展の必然的な結果であると強調した。メインストリームメディアは、既存メディアと新生メディアを深く一体化し、メディアコンバージェンスのコミュニティーを構築し、将来の発展に向けた業界スタンダードを提供することが期待されている。
Li Ping氏は、科技日報が5Gテクノロジーの発展を注視し、世界の舞台で中国の見解を表明してきたと語った。現在、ウイルス追跡やデジタルセキュリティ-など、この問題に関する国際世論は交錯している。既知なものと未知なものが交錯する状況に直面して、新しいテクノロジーによって支援される新しいメインストリームメディアは、国際コミュニケーションにおいて適切な姿勢と明確な考えを保つことが求められている。これはこの時代の主題になり、すべての人が深く考え、前向きに対応しなければならない。
基調講演で、ゲストは将来の科学研究に関する一連のトピックスを話し合った。例えば、メディアと新しいテクノロジーの組み合わせはメディア業界をどこに連れていくのか?メディアは新しい戦略的テクノロジーを実装するうえで、どのように重要な役割を果たすのか?
Economic Daily(経済日報)のZheng Bo副編集長は、5G時代にメインストリームメディアは新しいテクノロジーを採用することで正確な民意を表明し、ためらうべきではないと語った。メディアにとって正確な政治姿勢と価値指向を貫くことは極めて重要である。さまざまなニュースの視点を反映し、パブリックコミュニケーションの主流のトーンを詳述するために、掘り下げた報道に力を注ぐ必要がある。
新華社通信のニューメディアセンターのGao Jie主任記者は、メディアコンバージェンスの分野における5Gテクノロジーの実践を紹介し、公共問題に対する人々の関心を高めるメディアコンテンツを使用してメディア仮想空間と実政界の完璧な結合を実証した。
どのようにすれば、ニュースをインテリジェントにすることで、ライブ編集の限界を低減させ、ビデオコンテンツの迅速かつ効率的な制作を達成することができるか?人民日報のニューメディアセンターの制作ディレクターであるZhang Shenvuan氏はライブストリーミング編集ツールの実例を挙げて、高度なテクノロジーがメディアコンバージェンスをサポートするためには包括的な計画を作成しなければならないと詳細に説明した。
CGTN Digitalのマネジングディレクター兼上級エディターであるZhang Shilei氏は、5GおよびAIが既存のジャーナリズムに与えたる影響は無視すべきでなく、プレスは新しいテクノロジーを受け入れメディアコンバージェンスを加速するイニシアチブを発揮すべきであると語った。
5Gによるメディアコンバージェンスの進展について、共産党委員会メンバーでGreat Wall New Media Groupの技術ディレクターであるZhang Baoan氏は、技術スタッフおよび関連するプラットフォームはメディアコンバージェンスの発展、すなわち報道機関内の内部コンバージェンス、ジャーナリズムと公共問題の徹底したコンバージェンス、報道業界間の内部コンバージェンスをリードすべきであると語った。
清華大学のジャーナリズム・コミュニケーションスクールのCui Baoguo教授は、メディアコンバージェンスとデジタルエコノミーの発展の関係に焦点を合わせた。同教授は「デジタルエコノミーの発展は、全メディアのコミュニケーションシステム構築に必要とされる確固とした技術サポートと業界保証を提供することができる。メディアコンバージェンスは、デジタルエコノミーを発展させる空間を拡大することができる。双方は互いに促進し合い、補完し合う。既存メディナの変革を促進するためにデジタルエコノミーは指導的役割を全面的に果たすべきである」と語った。
党委員会書記で、北京理工大学のSchool of Computer Science教授であり、高度なデジタルパフォーマンス訓練のリーダーでもあるDing Gangyi氏は、中国共産党創立100周年でのアートパフォーマンスを通じたデジタルシミュレーションテクノロジーによってもたらされた新しい変化を公開した。
PR Newswire APACのオーディエンス開発・配信サービスのヘッドであるLiu Xiaolin氏は、5Gテクノロジーの影響下でのマルチメディアコンテンツの配信を紹介した。同氏は、ビデオコンテンツが1日のユーザー時間の大半を占めており、5Gテクノロジーは人々が世界と関わる方法を再構築していると考えている。
Sputnik News Agency and Radioの国際協力担当ディレクターであるVasily Pushkov氏は、イマーシブで多様なコンテンツの発展が5G時代に加速されるとの国際的な見方を伝えた。
業界からのゲストは、メディアコンバージェンスに対する5Gテクノロジーの影響について意見を交わした。ファーウェイ戦略部門のオーディオ・ビデオ産業開発担当上級ディレクターであるGao Peng氏は、中国のオンラインビデオユーザー数が2018年後半と比較して2020年3月までに1億2600万人に増加し、インターネットユーザー全体の94.1%を占めたと語った。ビデオ市場が可能性に満ちていることが分かった。
Qualcommの上級マーケットディレクターであるChen Lei氏は、5Gがメディアエコシスムを変革しただけでなく、メディアコンバージェンスを加速したと考えている。ZTE CorporationのNFV/SDNのプリンシパルサイエンティストでテクノロジー担当スポークスマンであるTu Jiashun氏は、既存メディアが直面する困難を指摘し、テクノロジーとメディアをコンバージするソリューションを提案した。テンセントWeChat GroupのWeChat Teamのeガバメント・暮らし産業担当ゼネラルマネジャーであるWang Qiong氏は、5G時代のデジタルプロダクトの事例と、将来のメディア発展に向けた自らの意見を紹介した。
今回のフォーラムを主宰した科技日報のXu Zhilong編集長は、5Gテクノロジーとメディア発展の関係についての見解を共有した。1つ目として、5Gはメディアの発展を理論から実践へと変化させ、より基本的な変化が将来起きる。2つ目として、5Gテクノロジーはとてつもなく大きな発展の可能性を秘めている。現在の活用は氷山の一角にすぎず、探索すべきより広い分野がある。3つ目として、メディアコンバージェンスの発展への5Gの支援は、直接的、間接的の両方である。より注目すべきは間接的な支援である。将来、5Gがどのようにメディアコンバージェンスを支援するかという問題は、極めて重要なテーマであるだけでなく、徹底した討論の価値があるトピックでもある。