【上海2013年6月18日PRN=共同JBN】カスタムシリコン・ソリューションと半導体IPプロバイダーのVeriSilicon Holdings Co., Ltd(以下VeriSilicon)は18日、HEVC(High Efficiency Video Coding, aka H.265)ビデオコーディング標準向けウルトラHD 4KビデオデコーディングをサポートするHantro G2ビデオデコーダーIPの発売を発表した。このG2 IPはまた、WebM Projectで近く発表されるVP9ウェブビデオフォーマットへのサポートを加える。さらに、H.264、VP8、MPEG-4、VC-1、AVS(近くAVS+も含む)、MPEG-2、DivX、Sorenson Spark、VP6などすべて従前のビデオフォーマットが、Hantro G2 IPでサポートされる。
Hantro G2はスケーラブルなIPソリューションであり、Ultra-HD TV向けの最先端の4K@60 fpsから業界標準の1080p HDあるいは多機能携帯電話向けの低価格SDレゾリューションまでに至り、ライセンシー対象市場およびパフォーマンス要件に応じた最適化シリコン領域を提供する。Hantro G2は、100万以下の理論ゲートを利用するシングルコア・アーキテクチャーでの4K@60 fpsをサポートする業界初のIPである。Hantro G2は13世代のHantro Video IPであり、10億以上のチップに展開され、世界の75社余りの半導体企業が利用して、市場をリードするビデオ半導体IPである。
VP9はGoogle社が始めたWebM Projectの下で開発された次世代、オープンソースのビデオコーディックである。VP9は最高のH.264ハイプロファイルと同じビジュアル品質を実現するうえで最大50%までの帯域幅を軽減するとみられ、ウェブビデオ・サービスで大幅な帯域幅軽減を提供する。V9はブラウザー内のリアルタイムのビデオ会議WebRTCに理想的なローレイテンシー、高品質のビデオコーディングを提供する。VeriSiliconはVP8デコーディングおよびエンコーディングをサポートする最初のIPプロバイダーとなったが、現在はHantro IPでサポートするVP9デコーダーを提供する初めての企業となる。
VeriSilicon社長兼最高経営責任者(CEO)であるウェイン・ダイ博士は「HDビデオはエンターテインメント、家電ばかりか、インフラストラクチャーの監視、セキュリティーまで、日常生活のどこにでも使われている。われわれはネットワーク帯域幅、ストレージコスト、電力消費の問題に対応するため、HEVC、VP9をサポートするHantro G2マルチフォーマット・ビデオデコーダーIPの優れた性能を生かすことができる。われわれはHEVCおよびVP9が、ユビキタスなビデオフォーマットになり、多くのサービスで徐々に H.264に取って代わるだろうと信じている」と語った。
WebM Projectのハードウエア製品マネジャーであるJani Huoponen氏は「われわれはVP9が、人気のあるウェブ・プラットフォームとサービス向けに優先選択されるフォーマットになることを期待している。VeriSiliconのVP9によるHantro G2デコーダーIPによって、チップ企業は超低電力消費、効率的なシリコン領域モバイルアプリケーション・プロセッサーおよびSTB/DTVチップを迅速に市場に出し、ChromeやYouTubeなど人気プラットフォームとサービスでサポートするVP9プレーバック・サポート実現を支援する」と語った。
VeriSiliconはHEVC、VP9サポートするHantro H2マルチフォーマット・エンコーダーを今年末のリリースを目指して作業中である。
詳しい情報はVSI_Video_Sales@verisilicon.comで問い合わせできる。
ソース:VeriSilicon Holdings Co., Ltd.