【上海2021年7月28日PR Newswire=共同通信JBN】VeChainは、複数年にわたる企業への納入実績により、世界トップのパブリックブロックチェーン・ソリューションプロバイダーとしての地位を確立した。
パブリックブロックチェーン技術のグローバルかつスケーラブルな大規模採用の実現というビジョンを追求しているVeChainの研究開発チームは、「Secure, Use-case-adaptive, Relatively Fork-free Approach of Chain Extension(安全でユースケースに適し、比較的フォークのないチェーン拡張アプローチ)」の略称であるSURFACE(PoA 2.0)をつくり上げた。
この新しいコンセンサスメカニズムは、ナカモト・コンセンサスとビザンチン・フォールト・トレランス(BFT)という2つの主要なコンセンサスタイプの弱点を取り除き、メリットを得るためにつくられた。この新たなメカニズムにより、VeChainThorブロックチェーンは、データのファイナリティーを確保しつつ、高スループット機能を最大化できる。これが実際に意味しているのは、他のブロックチェーンプラットフォームにはない最高レベルのデータセキュリティーを備えた非常に大量のユースケースがチェーン上に存在できるということである。
当社の技術モデルを今回、大幅にアップデートしたことで、VeChainThorは、企業、政府、あるいは安全、低コストで、改変不能なフル機能のパブリックブロックチェーン上でアプリケーションづくりを考えている誰にとっても理想的なオープンソースプラットフォームになった。
VeChain Foundation(VeChain財団)は27日、全く新しいパブリック・テストネット(launching our brand new public testnet )でVIP-193(VIP-193 )の完全稼働を開始した。この記念碑的マイルストーンは、メインネット上でのPoA 2.0の完全稼働に道を開くものである。
論文「SURFACE:A Practical Blockchain Consensus Algorithm for Real-World Networks(SURFACE:現実世界のネットワーク向けの実用的ブロックチェーン・コンセンサスアルゴリズム)」(SURFACE: A Practical Blockchain Consensus Algorithm for Real-World Networks )で説明されているように、PoA 2.0コンセンサスアルゴリズムには、以下の3つの主要コンポーネントが含まれている。
*VRFベースのランダム性のソース
*委員会ベースのブロック生成プロセス
*パッシブなブロックのファイナリティー確認プロセス
アルゴリズムは、VIP-193とVIP-200という2つのVIP(VeChain Improvement Proposals)を介して提案される。VIP-193は最初の2つのコンポーネントに焦点を当て、VIP-200は最後のコンポーネントを説明する。
以下に示すロードマップにあるように、パブリック・テストネット上でVIP-193が実現したことで、われわれは、このテクニカルスイートの大幅なアップグレードの正式実施に向け自信を深めることができた。
▽PoA 2.0:経済デジタル化の基盤
PoA 2.0は、他のブロックチェーンに見られる現行メカニズムの重大な弱点に対処し、パブリックブロックチェーンの大規模採用に道を開いた。主な機能は以下の通り。
VRFベースのランダム性のソース:ブロック提案スケジュールの予測不可能性と不偏性のバランスをとり、最高レベルのデータセキュリティーを確保する機能。例えば、このモデルの攻撃者は、リーダー選択プロセスを操作して複数の連続するブロック提案者を制御することも、複数の連続するブロック提案者を予測して破損することもできない。
委員会が承認したブロックの生成:フォーキングの可能性を大幅に小さくするプロセス。これにより、承認の遅延が減り、スループット(TPS)が向上する。
ファイナリティー・メカニズム:この機能は、ブロックのファイナリティー、つまり非同期状況下でも不正アクセスのない一貫性を備えたパフォーマンスを提供する。その結果、PoA 2.0のブロックは、まず遅延性の非常に低い確率的方法で承認された後、より長い期間をかけてファイナライズされる。これは、ファイナライズされたブロック(およびブロックにパックされた全トランザクション)が、いかなる状況でも改変不能であることが理論的に証明できることを意味する。
▽確かな未来
PoA 2.0は、当社のツールセットを使用してソリューションを開発している企業およびビジネス層の顧客からの、パフォーマンスとセキュリティー向上に対する要求の高まりに応えるために開発された。VeResearchのトップクラスのパートナー企業のブロックチェーン専門家の協力を得ることで、PoA 2.0はブロックチェーン業界全体にとって重要なマイルストーンとなった。
VIP-193の公開を受け、VeChainThorは、間近に迫ったグローバルなデジタル化の波を見越して、安全でスケーラブル、信頼性が高く、費用対効果の高いインフラレベルのプロトコルを提供するというミッションを継続している。
▽VeChain Foundationについて
VeChain Foundation(VeChain財団)は、ブロックチェーン技術と現実世界との間の架け橋づくりにたゆまぬ努力を重ねてきた。VeChainThorの進化はさらに加速しており、コンソーシアムネットワークから、プルーフ・オブ・オーソリティー(PoA)コンセンサスを使用した、高度な技術的機能、ガバナンス構造、経済モデルを誇るクラス最高のパブリックブロックチェーンプラットフォームへと遷移している。
エコシステムイネーブラーとしてのVeChain Foundationの使命は、採用のハードルを体系的に排除するツールを開発することで、ビルダーとイノベーターに力を与えることである。マルチタスクトランザクション、料金委託、VeChain ToolChain(TM)などの一連の革新的ツールの開発を通じて、VeChainは企業や開発者にとっての参入障壁の大幅な引き下げを実現してきた。
VeChainは、主要な戦略的パートナーであるPwCおよびDNVと共に、Walmart China、Bayer China、BMWグループ、BYD Auto、PICC、Shanghai Gas、LVMH、D.I.G、ASIグループなど世界をリードする企業と協力してきた。
開発者ツール/ドキュメントや財団助成金などの詳細については、www.vechain.org を参照。
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