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OneD Battery Sciencesが次世代の電動車両バッテリーテクノロジーのSINANODEを公開

OneD Battery Sciences
2021-06-11 08:00 1800

【パロアルト(米カリフォルニア州)2021年6月11日PR Newswire=共同通信JBN】

*同社が電動車両(EV)OEM向けのパイロットプログラムを開始するにあたり、業界経験豊富なFabrice Hudry氏がチーフコマーシャルオフィサーとして入社

EVバッテリーテクノロジーのリーダーであるOneD Battery Sciencesは10日、次世代のEVバッテリーを駆動する画期的なテクノロジーであるSINANODEを発表した。より多くのシリコンでバッテリーを構築するのがEV業界にとって長年の課題であったが、SINANODEはシリコンナノワイヤーを商用のグラファイト粉末に融合する既存の製造工程にシームレスに統合され、アノードのエネルギー密度を3倍に増幅する一方、kWhあたりのコストを半減する。より大きなエネルギー密度は、バッテリーの航続距離を拡大するとともにナノワイヤーが充電時間を短縮するため、OEMがより良いバッテリーへの高まる市場要求に応える電動車両を設計、生産することを可能にする。

OneD Battery SciencesのVincent Pluvinage最高経営責任者(CEO)は「この10年間で、これまで存在してきた世界規模の産業が最も大きくかつ最も速く変わり、現時点で下す決定は、2025年から2030年の間だけで6兆ドル以上を生み出す市場で、どの自動車メーカーが成功を収めるかを決めることになる。EVの需要は、航続距離、充電時間、コストによって決定される。当社のSINANODEテクノロジーは購入したドライバーそれぞれに十分に応えることができる。最終的には、2025年のEVレースの勝者は、バッテリーに最多のシリコンを埋め込むことができる唯一のテクノロジーを装備したものになる」と語った。

過去3年間にわたり、米国、欧州、アジアの有力なグラファイトサプライヤー、電池メーカー、EVメーカーはSINANODEをテストし、SINANODEをEVバッテリーのアノードに使用される商用のEVグレードグラファイトに適用してきた。主要なテスト結果と利点は以下の通り。

*向上した航続距離とバッテリー寿命-SINANODEはシリコンナノワイヤーを多数のサプライヤーの商用グラファイト粉末に融合することに成功し、アノード比容量を3倍にした(容量>1000mAh/g、ユニット重量あたりに蓄えられるエネルギー量)。SINANODEアノード原料はグラファイトと融合し、1000回以上のフル充電/フル放電サイクルで高い初期クーロン効率(to>92%、アノードとカソードをマッチさせる際に使用される主要な測定基準)と、現在生産されている最新鋭のEV電池よりも高いアノード比容量を達成した。

*コスト削減-SINANODEは、魅力的なコストで大量に入手可能なシランおよびニトロゲンガスだけを使用し、多数のベンダーから入手可能な商用生産のCVD装置によって開発された。これは、SINANODEステップをEV数量にスケールアップするために必要な投資と時間を軽減するとともに、現在EVバッテリーで使用されている最も競争力のあるアノードのコストと比較してEVアノードのコストを約50%削減する(kWhで測定)。

*性能向上を伴うシームレスな統合-SINANODEは、複数の大陸にある多数の既存サプライヤーで展開可能な、完全に差別化され、世界特許があるテクノロジーを提供し、日進月歩のEV産業で有力な参加者の大規模投資およびサプライチェーン戦略を活用する。既存サプライヤーに取って代わるのではなく、SINANODEを追加することで、シリコン添加剤の既存の処理方法における非効率な方法を、性能を向上させ、EVで使用される材料および電池のコストを削減するスケーラブルなテクノロジーで置き換える。

現在SINANODEを展開するため、同社はパイロットプログラムも発表し、EV OEMにSINANODEステップに踏み出す専用工場を提供し、高性能リチウムイオンバッテリー構想と2024年EV生産サイクル目標に向けた差別化されたナノシリコンコンフィギュレーションを開発する。SINANODEの技術的成果、特許ポートフォリオ、ビジネスモデルによって、EVメーカーはリチウムイオンバッテリーのアノードでナノシリコンの利用を大幅に拡大し、より長い航続距離、より速い充電、より安価なEVへの目先の顧客要望に応えることができる。

さらに、熟練のエネルギー幹部であるFabrice Hudry氏がチーフコマーシャルオフィサーとしてOneD Battery Sciencesに入社し、同社がパイロット生産施設とパートナーシップの展開に着手する際にSINANODE生産を監督する。Hudry氏はSmsung SDIでエネルギーソリューション担当副社長として7年間在職したのちOneD Battery Sciencesに入社した。同氏は米国でSamsung SDIのエネルギーストレージソリューション(ESS)をすべて開発し、再生エネルギーのトップ企業と有力な自動車EVの先駆的パートナーとともにSDIをリチウムイオンバッテリーのナンバー1メーカーとして確立した。

Hudry氏は「シリコンナノワイヤーが電動自動車のバッテリーに貢献するものは極めて目覚ましいものがあり、業界が長い間待ち望んできたイノベーションそのものである。OneD Battery Sciencesがパイロットプログラムを開始するにあたり同社に入社することは最適なタイミングで訪れたとてつもなく新しいチャンスだ。私はSINANODEがたちどころにコストを削減し性能を最適化するのを直接目撃したからだ。私は未来のバッテリーテクノロジーを追及してきたが、SINANODEは現実的なソリッドステート電解質バッテリー移行に向かう道を開くと確信している」と語った。

パイロットプログラム参加の機会に関する詳細は fabrice.hudry@onedsinanode.com で問い合わせを。OneD Battery SciencesとSINANODEに関する詳細はhere を参照。

▽OneD Battery Sciencesについて

OneD Battery Sciencesは、エネルギー密度の高いシリコンをEVバッテリーのアノードに追加することに成功したSINANODEの開発企業である。旧名OneD Materialの同社は、SINANODEパイロット生産プログラムを運営し、高度な電気化学セルの開発と業界パートナーの生産スケールアップをサポートする。2013年、OneD Battery SciencesはNanosysのナノワイヤーテクノロジー(SINANODE)と同社のパロアルト研究開発事業を買収した。現在、パロアルトを拠点とする同社は、大規模なアノード生産および次世代のEVバッテリー設計における200以上の取得済み特許とアプリケーションを保有している。

 

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ソース: OneD Battery Sciences