HEVC Advanceプラットフォームライセンスを発表
HEVCおよびVVCマルチコーデックプラットフォームイニシアチブへの第一歩
ボストン, 2021年6月2日 /PRNewswire/ -- Access Advanceは本日、そのHEVC/H.265特許プールの成功をふまえ、新しいHEVC Advanceプラットフォームプールの構成を発表しました。新しく簡素化された構成はHEVCの実施者(ライセンシー)とHEVC標準必須特許権者(ライセンサー)の双方に利益をもたらすものです。
ライセンシーは現行のMain/Main 10ロイヤルティレートで、バージョン7までのすべてのHEVCプロファイルを含む拡張されたライセンスを付与され、バージョン2のHEVCプロファイルおよびオプション特許に関して現行のライセンスで要求されていた個別の追加ロイヤルティは撤廃されます。HEVC Advanceプールの新規ライセンシーは、新しいプラットフォームライセンス契約を締結すれば、ただちにその新しい拡張ライセンスの利益を享受できます。既存のライセンシーはいつでも新しいプラットフォームライセンスに移行でき、また、バージョン2のプロファイルとオプション特許に関して、既存のライセンスに基づいて今後なんらかのロイヤルティ支払義務が生じることを回避するためにすみやかに移行することを推奨します。
現行のライセンサーおよび必須特許を保持していると考えるその他のいかなる団体も、評価およびライセンスへの追加のためにバージョン3-7のプロファイル特許を提出できるようになり、そうした最近の発明に対してロイヤルティを得ることができます。さらに、新しいプラットフォームラインセスではすべてのライセンサーが最低年間収益配分を受けることができ、小さなポートフォリオでも価値のある特許を保有するライセンサーは、HEVC Advanceプールに参加することで利益を得られるようになります。
Access AdvanceのCEO、Pete Mollerは次のように話しています。「新しいHEVCプラットフォームライセンスの開始は私たちにとって大きなマイルストーンであり、ライセンス対象の拡大とライセンスの簡略化によって市場に大きな利益をもたらします。これらの変更によって、新たに加えられたHEVCプロファイルが可能にする多くの強化技術の採用が加速されるよう願っています。また、ライセンサーに提供する新たな利益によって、特により小規模な特許ポートフォリオを持つ特許権者に関し、HEVCプールランドスケープがさらに統合へと近づくことも願っています。」
新しいHEVC Advanceプラットフォームプールの構成は、Access Advanceによる映像コーデックプラットフォームイニシアチブにおける最初の一歩であり、VVC Advanceプールの開始によって近く拡張される予定です。加えて、HEVCとVVCの両方の映像コーデック搭載製品にとって重要なことですが、私たちはマルチコーデックブリッジ契約の提供を開始します。これにより、HEVC AdvanceとVVC Advanceプールの双方のライセンシーに、ひとつのデバイスに複数の映像コーデックを搭載することを念頭に置いたロイヤルティレート構成を提供します。このイノベーションは、より効率的な次世代プールライセンス構成に対する市場の要請に応えるものです。VVC Advanceプールおよびマルチコーデックブリッジ契約に関してはさらに詳細を近々発表する予定です。
Access Advanceについて:
Access Advance LLC(旧社名:HEVC Advance LLC)は、最も重要な規格に基づく映像コーデック技術の必須特許のライセンス供与を目的として、特許プールの開発、運営、管理を推進するために設立された、独立ライセンスアドミニストレーターです。Access Advanceは、特許権者および特許実施者の両方に透明性のある効率の高いライセンスメカニズムを提供しています。Access Advanceは現在、H.265/HEVC技術に必要不可欠な特許をライセンス供与するためにHEVC Advance特許プールを管理、運営しており、また、VVC/H.266技術に必要不可欠な特許のライセンス供与のためにVVC Advance特許プールを現在開発中です。Access AdvanceもしくはHEVC Advance特許プールについての詳細は、www.accessadvance.comでご覧いただけます。現在開発中のVVC Advanceパテントプールについての詳細は、ビジネス開発部シニアバイスプレジデント、Paul Bawel(Paul.Bawel@accessadvance.com)までお問い合わせください。