【ニューヨーク、ニューデリー2021年4月30日PR Newswire=共同通信JBN】
*大手メーカーが、気候への影響が従来型エアコンよりも5分の1の画期的技術を紹介し、2025年までに市場への投入を計画
インド政府、Mission Innovation、Rocky Mountain Institute(RMI)が中心となっている世界連合は30日、高効率で、気候への影響を抑えた住宅用冷房技術を開発するための国際的なイノベーションコンペティションであるGlobal Cooling Prize( Global Cooling Prize )の受賞者を発表した。清華大学 ( Tsinghua University )をパートナーとしたGree Electric Appliances, Inc. of Zhuhai ( Gree Electric Appliances, Inc. of Zhuhai )と、日建設計( https://www.nikken.co.jp/en/ )をパートナーとしたダイキン工業( Daikin )が、性能の上限とされた水準を打ち破ったとして、最終選考に残った8チームのなかの2チームに入った。各社は、現在市場に出回っている標準的なエアコンに比べて気候への影響が5分の1の試作品を生産した。計測によると、こうした技術は、現在から2050年までの二酸化炭素(CO2)総排出量に相当する132GT(ギガトン)を抑制し、今世紀末までに世界の温暖化をセ氏0.5度引き下げることができる。
ヴァージン・グループ(Virgin Group)創業者のリチャード・ブランソン氏は、受賞者への祝辞として「冷房分野での市場変革の機会は今や、現実となった。こうした素晴らしい業績が評価され、称賛され始めていることを受け、現在は規制当局がこうした技術を市場にもたらすことを支援する政策と標準規格に注目すべき時である」と述べた。
最終選考に残った8チームは、インド、中国、日本、米国、英国からの世界最大手のエアコン(AC)メーカーおよび有望なスタートアップ企業の一部によって占められた。
RMIのJules Kortenhorst最高経営責任者(CEO)は、いかにして政府、業界、市民社会組織にまたがった協業がこの取り組みの成功をもたらしたかを強調し、「この決定的な10年間において、これを新たな協業の時代の到来と告げ、低炭素で効率的なクリーン技術に向けて動かなければならない他のセクターでのイノベーションと実行可能な解決策の発見を促そうではないか」と語った。
賞の最終選考に残ったチームは、全体で世界の住宅用ルームエアコンの優に20%以上を生産しており、今後数年以内にこれらを市場にもたらすとの決意を固めている。受賞したチームの1つであるGree Electric Appliances, Inc. of Zhuhaiと、同じくTransaera Inc.のパートナーであるQingdao Haier Air Conditioner Gen Corp. Ltd.は、国連気候変動会議COP26の冷房分野の「Race to Zero Breakthrough」に参加する意向を発表した。
受賞者は100万ドルの賞金を均等に分かち合うことになっている。
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ソース:Rocky Mountain Institute