【ワシントン2021年4月22日PR Newswire=共同通信JBN】
*ループス(狼瘡)患者の調査回答者の3分の1超が、一般の人より早くCOVID-19ワクチンにアクセスすることができなかった
新たなグローバル調査では、85を超える国々の6100人以上のループス患者が、今般のCOVID-19パンデミック経験とCOVID-19ワクチンに関する見解をシェアした。調査参加者の半数(50%)が、過去3カ月間にループス治療医・リウマチ専門医(36%)、医療検査(29%)、ループス治療薬点滴の注入、ループス薬(17%)へのアクセス減少を含む、ループス治療の少なくとも1つへのアクセスが減ったと回答した。
World Lupus Federation(世界ループス連盟)が実施した国際調査は、COVID-19パンデミック期間中にループス患者がどのように特有の影響を受けたかがさらに明らかにした。調査では、調査対象者の10%がCOVID-19に感染したことも判明、これは世界的な確認症例の平均をはるかに上回っている。さらに、ループス治療へのアクセスが減ったと答えた回答者は、ループスフレアやループス関連の入院など、ループス関連の健康上の合併症を報告していた可能性も強い。
LUPUS UKのPaul Howard最高経営責任者(CEO)は「世界中のループス患者が、依然として大きな障害に直面しており、その結果、COVID-19パンデミックが健康に深刻な悪影響を与えている。COVID-19感染リスクを恐れて、医師の予約診療を受けることに不安を感じるなど、ケアや治療へのアクセスに関する課題には多くの原因がある。専門的なケアや、必要な投薬治療へのアクセスは、ループス患者にとり極めて重要である。それがなければ、ループス患者は有害な健康転帰に直面し、入院を余儀なくされることすらある」と訴えた。
ケアへのアクセスという重大な問題に加え、今回の調査では、COVID-19ワクチン接種に関するループス患者特有の課題も明らかになった。ループス患者は、免疫力を抑えるループス治療の影響で感染や免疫力低下のリスクが高くなる可能性があるにもかかわらず、回答者の3分の1超(35%)が、地元の一般住民よりも早くワクチンにアクセスすることができなかった。
回答者の4分の3(75%)は、ワクチンの副反応の可能性(68%)や、ワクチンのループスとループス薬、あるいはそのいずれかとの相互作用(61%)など、COVID-19ワクチンに関する懸念を訴えた。
米マサチューセッツ州のブリガムアンドウィメンズ病院のループス・プログラム・ディレクター、Karen H. Costenbader医学博士・公衆衛生学修士は「ループス患者にはCOVID-19ワクチン接種を強く勧めるが、考慮すべき事柄もある。ループス患者は医師とワクチン接種計画について話し合い、現在の治療計画がワクチン反応にどのように影響するかを調べ、最適なタイミングを決める必要がある。これは、われわれが皆、できるだけ『通常の暮らしに戻ろう』としているこの困難な時期に、ループス患者が踏み出さなければならないさらなる一歩である」と語った。
こちら(here )をクリックして、調査の要約と詳細な調査結果(detailed survey results )を見て、5月10日の世界ループス・デー(World Lupus Day )に向け、世界中でループスの可視化を目指すわれわれの活動に参加を。
▽World Lupus Federation(世界ループス連盟)について
World Lupus Federation(World Lupus Federation )(WLF)は、すべてのループス患者の生活の質を改善するために結成された、ループス患者組織の連合体(lupus )である。同連盟は、加盟組織間の協調的な取り組みを通じて、ループスへの認識と理解を深め、ループス患者に教育とサービスを提供し、彼らのために啓発活動を行うグローバルな取り組みを展開している。
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