*テクノロジーエンパワーメントサービスの急成長で、年間純利益は420.6%増の4億4080万人民元に
【香港2021年4月1日PR Newswire】
中国大手の決済ベース・テクノロジープラットフォームYeahka Limited(「Yeahka」または「当社」、証券コード:9923)は、2020年12月31日までの2020年通期決算(監査済み)を発表した。
当社の会長兼最高経営責任者(CEO)兼常務取締役のLuke Liu氏は「上場企業としてのYeahk初の年次決算報告を発表できるのはうれしい。われわれはこの1年間、堅調な成長を維持し、株主だけでなくマーチャント、消費者に価値を生み出すことができた。中国大手の決済ベース・テクノロジープラットフォームである当社の企業理念は『決済から始まり、決済を超える』であり、アプリベースの決済サービスを核とし、持続可能な商用デジタルエコシステムを着実に実現させることを狙う。当社は、自社エコシステム内のトラフィック、データ、研究開発などのリソースを活用し、マーチャント向けSaaS製品、プレシジョンマーケティングサービス、フィンテックサービスなどの革新的な事業を展開することで、様々なビジネスの急成長を促してきた」と語った。
Liu氏は「継続的なイノベーションを通じて、デジタル化のアップグレードと業界統合を推進し続けることで、当社はマーチャントと消費者の双方により大きな価値を生み出している。今後、消費者向けインターネットと産業用インターネットの継続的な発展は中国企業のデジタルトランスフォーメーションを加速する中で、企業向けサービスの状況は大きく変わるだろう。当社は、マーチャント向け事業と消費者向け事業を展開する中で、日々処理される膨大な決済取引量から得たトラフィックとデータを引き続き活用し、様々な細分化された分野で新たなビジネスチャンスを模索し、当社のエコシステムを拡大することで、さらなるデジタルトランスフォーメーションを促していく」と続けた。
▽財務面のハイライト
2020年通期、当社の総売上高は、主にテクノロジーエンパワーメントサービスの成長により前年度比1.5%増の22億9290万人民元に達した。テクノロジーエンパワーメントサービスの収益貢献度は、2019年度の7.8%から20.2%に急上昇した。同部門の内訳は以下の通り。
*マーケティングサービスの売上は前年度比234.1%増の3億6490万人民元に達し、売上高に占める割合は15.9%だった。
*マーチャント向けSaaS製品の売上は前年度比99.5%増の2990万人民元に達し、売上高に占める割合は1.3%だった。
*フィンテックサービスの売上は前年度比30.2%増の6870万人民元に達し、売上高に占める割合は3.0%だった。
売上総利益は7億4370万人民元、前年度比の14.9%増となった。売上総利益率は2019年度の28.7%から32.4%に上がった。純利益は前年度比420.6%増の4億4080万人民元に達し、修正後純利益は前年度比19.8%増の3億6060万人民元となった。一株当たり利益は1.45人民元である。
▽事業面のハイライト
パンデミックの影響にもかかわらず、2020年下半期のアプリベースの決済取引数は、上半期と比較し119.1%増加した。2020年12月31日時点のアクティブ決済サービスマーチャント数は前年比4.5%増の550万マーチャントで、決済サービスを利用した消費者の数は前年比75.5%増の6億4530万人に達している。
当社は、販売チャネルの拡大と多様化の模索を続け、2020年末時点で、1万以上の独立した販売代理店および販売パートナーと協業契約を結んでいる。さらに、当社は飲食、小売、駐車、給油、自転車シェアリング、充電器シェアリング、インターネットカフェ、チケッティング、観光名所、自動販売機など様々なオフラインシナリオの900社近いマーチャント向けSaaSサービスプロバイダーと業務提携をしている。当社のマーチャント向けワンストップデジタルプラットフォームFushi Technologyは、32万を超えるマーチャントにサービスを提供できている。このマーチャント向けアプリの1日当たりのアクティブユーザー数は12万人を超え、ピーク時の1日当たり決済取引数は、前年度の4倍を上回り、730万件超達成できている。
報告期間中、当社のテクノロジーエンパワーメントサービスは、大きな成長を成し遂げ、サービスを利用したマーチャントは、前年度比128.2%増の98万2000人に達した。その中、当社のマーチャント向けSaaS製品の1つである決済統合ツールJuhuisaosaoは2020年に6万3000を超えるマーチャントにサービスを提供、ピーク時の1日当たり販売数は1191ユニットを記録した。飲食店向けの一体化したSaaS管理プラットフォームSmart Shopkeeperは、マーチャント数が前年度比201.1%増加するなど堅調な成長を達成でき、販売量とレビュー評価は高く、主流ECプラットフォームでトップ製品にランクされている。プレシジョンマーケティングの事業では、自社のプレシジョン広告プラットフォームが生み出した総エクスポージャー数は、2019年度の23.9倍となった。フィンテックサービスでは、当社が提供した貸付金額は前年度比15.2%増の約5億6850万人民元で、加重平均貸付期間は10.39カ月だった。2020年12月31日時点の長期M1+延滞率(30日以上延滞)は、第2四半期以降、約1.05%で安定している。
▽ビジネスレビュー
*決済サービス
当社は、決済サービスがトラフィックを呼び込むための重要な基礎と考えている。当社は2020年も引き続き着実に決済事業を拡大し、アプリベースの決済サービスの向上に注力した。その上、決済チャネルの多様化を推進することで、マーチャントベースの成長を急速にさせている。さらに、決済をベースにしたテクノロジープラットフォームを最適化し、内部リソースの統合と研究開発投資を拡大することで、決済業務の管理を継続的に改善してきた。
報告期間中、決済サービスも成長し続けた。下半期のアプリベースの決済取引数は上半期に対し119.1%増で、GPVは28.5%増であった。ピーク時の1日当たり平均QRコード決済取引数は、3000万件を超えた。パンデミックにもかかわらず、アクティブ決済サービスマーチャント数は前年度比4.5%増の550万で、決済サービスを利用した消費者数は前年度比75.5%増の6億5000万人に達した。
当社は、継続的に様々な信頼できる業界パートナーと業務提携を始めている。2020年12月31日時点で、当社は1万を超える独立した販売代理店および販売パートナーと協業関係を構築できた。さらに、飲食、小売、駐車など幅広いオフラインシナリオでサービスを提供している約900のマーチャント向けSaaSサービスプロバイダーとも積極的に連携し、マーチャントにワンストップ決済サービスを提供している。豊富なマーチャントリソースと、商業銀行、都市銀行、農村部銀行など含む50近い銀行と銀行の全国支店網を活用し、もっと効率よく決済サービスを提供することを目指している。新たな決済方法については、当社は報告期間中にデジタル通貨の開発を推進する専任チームを立ち上げた。
*マーチャント向けSaaS製品ポートフォリオ
マーチャント業務のデジタル化が進む中、当社はマーチャント向けにワンストップ的なSaaS製品ポートフォリオを開発、提供し、マーチャントの業務コストの削減や消費者の獲得に貢献できるようにしている。マーチャントは、主にWeChatミニプログラムやマーチャント向けアプリなどのオンラインチャネル、およびその他のオフラインのタッチポイント経由で当社のSaaS製品やサービスを利用している。報告期間中、当社はFushi Technology (Shenzhen) Co., Ltd.に投資した。Fushiのマーチャント向けワンストップデジタルプラットフォーム「Haoshengyi」は、当社エコシステムの重要部分で、当社のマーチャントベースの拡大とサービス提供に役立っている。2020年12月31日時点で、Fushiは全国25都市をカバーし、32万以上のマーチャントにサービスを提供している。2020年12月31日時点で、ピーク時の1日当たり決済取引数は2019年度の4倍以上の730万件超で、アプリの1日当たりのアクティブユーザー(「DAU」)は12万を超えた。さらに最新データによれば、2021年3月22日時点でピーク時の1日当たりの決済取引件数は810万件に達成できている。
当社は2020年上半期、小売業界向けに音声リマインド機能付きの独自のQRコード決済SaaS「Juhuisaosao」を発売した。Juhuisaosaoは、当社エコシステムが所有したビッグデータ機能と技術を活用し、マーチャントのニーズに合わせて、モバイルデバイスとWeChatミニプログラム経由で、多角度な取引報告書とデータ分析、キャッシュフロー分析、予測機能など提供することができた。マーチャントが自らの業績に関してより多くの知見を得て、ビジネス上の意思決定がしやすくなっている。Juhuisaosaoは発売以来、混雑時間帯の決済漏れと決済遅延を効果的に減らすことができたため、マーチャントから高い評価を得ている。2020年上半期には1万1000を超えるマーチャントにサービスを提供してきたが、その数は下半期には439.1%増の6万3250に急成長した。報告期間中、Juhuisaosaoはピーク時に1日当たり1191ユニットの販売数を記録した。さらに、店舗の調達、販売、在庫管理用のワンストッププラットフォーム軽量SaaS製品「Smart Store」を2020年にマーチャントに提供し始めた。
当社は2015年、中国初の飲食業向けワンストップSaaSプラットフォーム「Smart Shopkeeper」を発売した。その以降、飲食業の各分野と様々な形態のマーチャントにより良いソリューションを提供するため、「Smart Shopkeeper」と「Milican」の2つのブランドに分けて事業展開をした。Smart Shopkeeperは個店の飲食業者を中心に、Milicanはフランチャイズしたチェーン店を対象としている。2020年12月31日時点で、Smart Shopkeeperがカバーするマーチャント数は、前年比201.1%増えた。このアプリは、販売量とレビュー評価が高く、中国の主流eコマースプラットフォームでトップ製品にランクされていた。マーチャントが分散型プライベートドメインのトラフィックを管理できるよう、当社は2020年3月、ブロックチェーン技術をベースにしたクーポン集約・配布プラットフォーム「Yuehuiquan」を発表した。報告期間中、同プラットフォームは5万6000を超えるマーチャントにサービスを提供し、計百万以上のクーポンを発行できた。Yuehuiquanは2020年10月、中国のサイバースペース管理局から国内のブロックチェーンベースの情報サービスとして公式認定され、記録番号を与えられた。さらに、2021年1月に、より多くのマーチャントが自社プライベートドメインのトラフィックをゼロから構築、管理、運営できるように、コミュニティーをベースにした完全自動会員管理システム「Yuehuiquan Pro」を発表した。
当社は2020年、日本のインターネット大手企業、株式会社リクルートホールディングスと共同で設立した投資ファンドRYK Capital Partners Limitedを通じて、小売やF&B POS-ERP、SaaS、O2Oサービスに重点を置くSaaSプロバイダーShenzhen Zhibaiwei Technology Development Co., Ltd.や飲料、ファストフード、煮込み料理などの国内飲食チェーン店に焦点を当てるSaaSプロバイダーJiangsu Ruipos Data Technology Co., Ltd.((Shuaishouzhangguiブランドで事業展開)に戦略的投資を行った。
*プレシジョンマーケティングサービス
当社は、多様なデータトラフィックに基づく高精度のデジタル広告プラットフォームづくりに取り組んでいる。Yeahkaは、幅広いケースシナリオから取りまとめた独自の決済データを活用し、プレシジョンマーケティングサービスを通じてターゲットユーザーを広告主やマーチャントとインテリジェントにマッチングさせることで、マーケティングサービスの価値を最大化している。当社は近年、独自のデータ管理プラットフォーム(DMP)を構築し、これを核としたプレシジョン広告マーケティングプラットフォーム「Juliang」を立ち上げた。さらに、進化し続ける人工知能(「AI」)と機械学習技術を活用し、Juliangプラットフォーム内でデータを絞り込んでラベルを付けて、オフライントラフィックのオーナーのマネタイズニーズと広告主の広告展示ニーズをマッチングできた。
当社は2020年11月と12月、中国の大手コンテンツ効果連動型マーケティングサービスプロバイダーBeijing Chuangxinzhong Technology Co., Ltd.の株式の85%を取得することに合意した。この買収により、当社は広告スペースを一挙に拡大できるだけでなく、ユーザーの行動や好みに関連したデータの収集機能もさらに強化できるようになる。Beijing Chuangxinzhongのオンラインメディアネットワークは、消費者の好みをベースに同社の消費者プロフィルとデータを迅速に強化し、Juliangのトラフィックラベリングを向上させ、広告の展示効果を改善することができる。
*フィンテックサービス
Yeahkaは、マーチャントに対しローン支援サービス、委託貸付サービス、小規模融資、保険紹介サービスなどを含むフィンテックサービスを提供している。報告期間中、当社が扱った貸付総額は2019年度に対し15.2%増の約5億6850万人民元に達成し、加重平均貸付期間は10.39カ月だった。2020年12月31日時点の長期M1+延滞率(30日以上延滞)は第2四半期以降、約1.05%で安定しており、景気循環を問わず、信用リスクの管理機能を有効に機能していることがわかる。
▽見通し
今後も、消費者向けインターネットと産業用インターネットの開発は継続し、中国企業が進めているデジタルトランスフォーメーションは加速化する中で、ビジネスサービスの状況は大きく変わるだろう。当社は、マーチャント向け事業と消費者向け事業の両方で、処理する膨大な決済取引量から得られるトラフィックとデータを引き続き活用し、様々な領域でビジネスチャンスを模索し、デジタルトランスフォーメーションをサポートしていく。
テクノロジーエンパワーメントサービスについては、マーチャント向けSaaS製品、プレシジョンマーケティングサービス、フィンテックサービスなどのエコシステムを引き続き強化していく。また、市場の変化をより迅速に受け入れ、技術革新の最前線に立ち、デジタル通貨などの新たな決済方法も積極的に推進していく。当社は今後も、事業の境界を広げ、分散化したサービスを通じてマーチャントの運営管理業務、顧客獲得の実現や消費者生活の利便性の向上を進めていく。
▽YEAHKA LIMITED(9923.HK)について
Yeahka Limitedは、マーチャントと消費者に決済サービスとテクノロジーエンパワーメントサービスを提供する中国大手の決済ベース・テクノロジープラットフォームである。当社は2020年6月、香港証券取引所(「証券取引所」)に証券コード「09923.HK」で上場した。当社はマーチャントと消費者間のシームレスで便利かつ信頼性の高い決済取引を可能にする商用デジタルエコシステムを構築し、(i)顧客の業務効率改善に役立つマーチャント向けSaaS製品(ii)顧客がターゲット市場に効果的にリーチできるようプレシジョンマーケティングサービス(iii)顧客の多様な金融ニーズに応えるフィンテックサービス、など多様なテクノロジーエンパワーメントサービスを提供することに注力し続けている。
2020年12月31日までの2020年度監査済み通期連結決算報告書(Yeahka Limitedおよびその子会社(総称して「グループ」)を含む)および2019年12月31日までの2019年度との比較数値については、以下のリンクを参照。
https://yk-webapp-static.leshuazf.com/20210325/1616667943732474.pdf
ソース:Yeahka Limited
(日本語リリース:クライアント提供)