【サンフランシスコ2021年2月17日PR Newswire=共同通信JBN】
*Hyphaeウェブサービスによりピアツーピアの再生可能エネルギー配電を自動化
オープンソースを通じた世界の送電網と輸送システムのエネルギー移行の加速を目指すリナックス財団(Linux Foundation)の非営利団体LF Energy(LF Energy, )と、ソニー株式会社の子会社で最新メンバーのソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)(https://www.sonycsl.co.jp/ )は17日、再生可能エネルギーのピアツーピア配電を自動化するマイクログリッドイニシアチブ「Hyphae」を発表した。
エネルギー資源やインフラが来たるべき気候変動や自然災害の影響への一層の対応を迫られる中、Hyphaeはマイクログリッドの強靭性向上を目指している。これは、各所で生成された再生可能エネルギーをDCグリッド経由で自動的かつ効率的に配電するソニーCSLの既存のソフトウエア「Autonomous Power Interchange System(APIS)」を転用し、ACグリッドと連動させることで実現する。強靭性の高いピアツーピアのマイクログリッドエネルギー取引により、最遠隔地のコミュニティーでも、大規模な発電所や配電網に接続することなく、エネルギーを自律的に貯蔵、配電することができるようになる。
LF EnergyエグゼクティブディレクターのShuli Goodman博士(Dr. Shuli Goodman )は「ソニーCSLは世界有数の企業の子会社で、当社とHyphaeを立ち上げることで、共に手を携え、率先して世界で最もやっかいな問題である脱炭素化を解決していくとの重大な意思表明をしてくれた。当社はソニーCSLと協力することで、先進国のエネルギー変革を促し、地球上のエネルギー不足地域を電化することができるようになる」と語った。
世界が強靭かつ柔軟なマイクログリッドの開発、構築を競う中、オープンソースの自動マイクログリッドコントローラーとHyphaeのようなピアツーピア取引プラットフォームは、全ての人のコストを引き下げつつ、より迅速なイノベーションを可能にする。ソニーCSLとの提携により、LF Energyは、自己完結型でオフグリッド運用可能な、ユーティリティ監視付き配電網に接続できる、初の相互運用可能なAC、DC対応マイクログリッドを構築するという目標に近づいた。
ソニーCSL代表取締役社長の北野宏明博士(Dr. Hiroaki Kitano )は「LF Energyと協力することで、世界のエネルギー網との関係に革命をもたらす相互運用可能、クラウドネイティブで設定可能なマイクログリッドへの道が見えた。われわれは、気候問題への取り組みは急を要するとの認識を共有しており、だからこそ10年間の研究の一部をオープンソース化し、LF Energyと協力することにした。これは、住宅・産業用エネルギーシステム、電力システム、輸送のグリーン電力化など、世界のエネルギー景観を激変させるために協力しようとの世界の一流企業に対する呼び掛けだ」と語った。
LF Energyは現在、完全相互運用可能なシステムづくりを任せられるハードウエアパートナーとの協力を目指している。HyphaeあるいはLF Energyの詳細に興味があれば、次を参照:https://www.lfenergy.org/
▽LF Energyについて
これまでに類のないイニシアチブであるLF Energyは、オープンフレームワーク、リファレンスアーキテクチャ、補完プロジェクトのサポートエコシステムを通じて、気候変動問題を解決するための21世紀の行動計画を提示している。RTEに加え、Alliander、Energinet、TenneT、Elering、IBM、NREL、Recurve、スタンフォード大学、OSISoft、Unicorn、Wind River、Cloud Bees、アラン・チューリング研究所、Pecan Streetなどがメンバーになっている。詳細は次を参照:https://www.lfenergy.org
▽メディア問い合わせ先
Katy Hoeper, PR Manager
Walker Sands for LF Energy
lfenergypr@walkersands.com