【マニラ(フィリピン)2021年1月11日PR Newswire=共同通信JBN】Globe Telecomのフィンテック部門で、フィリピンで人気のGCash用モバイルウォレットを運用しているGlobe Fintech Innovations, Inc.(Mynt)は、投資会社Bow Wave Capital Management(Bow Wave)が管理するリミテッドパートナーシップファンドのASP Philippines LPから新規資金を獲得し、フィリピンにおける金融包摂と決済のデジタル化、金融サービスの拡大を一段と進めていく。MyntはBow Waveとその既存の株主から複数のトランシェにわたって1億7500万米ドルの新規資金を調達し、最終的なトランシェによる外部資金調達後の企業価値は約10億ドルとなる。
Myntの Martha Sazon社長兼最高経営責任者(CEO)は「今回のBow Waveからの投資はわれわれの成果であり、フィリピンにおけるデジタルサービスを解き放つ上でのGCashの潜在能力であることの両方を証明している。パンデミックは今日の社会におけるデジタル金融の重要性を強調する触媒の役割を果たし、今回のBow Waveからの投資によりあらゆる人にとってのわれわれの金融ビジョンをさらに実現し、すべてのフィリピンの人たちに決済と金融サービスへの民主化されたアクセスを可能にすることを期待している」と述べた。
GCashは2020年を通じ、便利で安全、かつ確実なデジタル決済選択肢を提供することにより、フィリピンの人たちが日常生活を円滑に過ごせるように支援してきた。
デジタルサービスに依存するフィリピンの人たちが増加することに伴い、オンラインによる決済や銀行への払い込み、送金などのサービスが活発になり、GCashは2020年に1兆ペソを上回る総取引額を記録した。GCashはこれまでに、革新的なモバイルウォレットを通じて3300万人以上のフィリピンの人たちにデジタル金融ツールとサービスを可能にしてきた。ユーザーはモバイルウォレットを最大限に活用し、物理的およびオンラインでの取引、携帯電話の利用時間の購入、預金口座の開設、貯蓄や公社債投資信託(MMF)への投資、保険商品の購入などを行うことが可能になった。
MyntのErnest L. Cu取締役会長は「われわれは2020年に大幅に業績を伸ばし、この国での代表的な金融アプリとしての地位を一段と固めた。この国が隔離制限から抜け出そうとしている中にあってもMyntの勢いは続き、当社の顧客の基本的な行動変容がキャッシュレスのライフスタイルへと向かっていることを示唆しているという事実に一段と勇気づけられている。われわれはフィリピンにおけるユニコーンとしてMyntの将来展望に自信を持っている」と述べた。
Bow Waveはクローズドエンド型のプラプライベートエクイティファンドで、オンラインおよびモバイル決済エコシステム企業への世界規模での投資を委託されている。Bow Waveのフィリピンで最初となるMyntへの投資は、Myntにおける少数株主持分投資につながる。今回の投資のその他の詳しい内容は非公表とされている。
Bow WaveのItai Lemberger創業者兼最高情報責任者(CIO)は「Myntはフィリピンのフィンテック分野で大きな発展を遂げた。この事実とわれわれが共有する価値を認識し、Bow Waveはすべてのフィリピンの人たちに金融を提供するというMyntのビジョンを支援する。この投資をうれしく思い、そのビジョンを実現していく中でMyntの価値を高めていくことを希望する」と語った。
UBS AGが今回の取引においてMyntへの投資顧問を務めた。