【サンアントニオ2020年12月29日PR Newswire=共同通信JBN】サンアントニオに本拠を置く米国最大の自治体所有電気・天然ガスプロバイダー、CPS Energyは、スマート街路灯技術の試験実施でサンアントニオ市、AT&T、Itronと新たな契約を結んだと発表した。この試験実施は、CPS Energyの既存の照明インフラを活用するもので、同公益事業体が、いかにして有用なローカルソリューションを生む役に立つグローバルなアイデアの試行に熱心な先進的エネルギープロバイダーの地位を確立し続けているかを示す新たな1例となる。CPS Energy、サンアントニオ市、およびその他の地域組織で構成するコンソーシアム「SmartSA」と協力して実施される今回の共同事業は、データと技術を活用して、コネクトされ、包括的で回復力がある、質の高い生活をサポートするコミュニティーづくりを目指している。
Flexible Path(Flexible Path )SMの一環として、CPS Energyは、スマートシティー戦略の進化に向けたサンアントニオの旅の不可欠なパートナーとしての地位を慎重に確立してきた。その達成のため、同公益事業体は、顧客とコミュニティーに新製品、効率性、ソリューションを提供してくれるグローバルテクノロジーリーダーとの関係づくりに重点を置いてきた。同公益事業体は、サンアントニオが到来しつつあるグローバルなスマートシティー時代に突入するのを後押しする革新的かつ技術的に安全なアイデアを提供すべく、新たな提携先を絶えず探している。
CPS EnergyのPaula Gold-Williams社長兼最高経営責任者(CEO)は「われわれCPS Energyは、優れた協力者こそ革新的スマートシティー・ソリューション導入の鍵だと考えている。このアプローチと新たな取り組みは、われわれの創造的かつ幅広いFlexible Path Strategy(フレキシブル・パス戦略)の一環であり、同戦略を通じてわれわれは変化や混乱を受け入れつつ、既に進行中のグローバルなエネルギーの進化に貢献している。COVID-19のパンデミックがもたらした試練に耐え、われわれは業界とコミュニティーを前進させることに引き続き注力している。今日発表したプロジェクトは、サンアントニオ市とCPS Energyがスマートシティー開発にまつわる課題を新たな成功のチャンスに変える実行可能なソリューションを生み出すにあたって、適切なコラボレーションがいかに役立つかを示すもう1つの好例だ。AT&TとItronは共に世界的に高く評価されているテクノロジーリーダーで、今回、戦略的協力関係を締結できることを誇りに思う」と語った。
今回のSmartSA契約の一環として、CPS Energyとサンアントニオ市はスマート街路灯センサーパイロットプログラムを開始した。スマート街路灯センサーは、同公益事業体のアセットのほぼリアルタイムの稼働状況を知らせるとともに、顧客サービスのレベルを向上させることができる。さらに、サンアントニオ市はこれらのスマート街路灯を活用して、以下に焦点を当てたセンサーの試験を実施する。
目的は、CPS Energyの既存ならびに、より効率的なLED照明システムに付加できる検知技術の性能評価である。評価には、より幅広くコミュニティーにサービスを提供し、市のClimate Action & Adaptation Plan(CAAP、気候変動対策・適応計画)とオゾン達成目標に合致させるには、どのような使用が最善かを判断するのに役立つデータ分析が含まれる。CPS EnergyとSmartSAは、顧客への継続的コミットメントに従い、スマートシティーへの現在および将来の取り組みに際し、市民のプライバシー権保護の重要性も優先させる。
試行プログラムには、サンアントニオの以下の地域を含む3つのSmartSAイノベーションゾーンのそれぞれへのスマート街路灯ソリューション設置が含まれる。
Ron Nirenberg市長は「スマート街路灯技術試行プログラムの開始は、長年、実現が待たれていた最もエキサイティングな発表の1つだ。イノベーションゾーンの結果を見るのが楽しみだ。省エネから都市サービスに情報を提供する貴重なデータ収集まで、その可能性は計り知れない」と語った。
サンアントニオ市のErik Walsh市政代行官は「この取り組みで重要なのは、SmartSAとCPS Energyが協力して、コミュニティーの課題解決のためにどんなことが達成できるかを示すことだ。サンアントニオ市は、市全体の問題への対処でデータ主導のアプローチを採用しており、これらのセンサーが生み出す環境データは気候変動対策とオゾン達成目標の達成に役立つだろう。われわれのスマートシティー戦略を前進させてくれる今回の取り組みで、テクノロジーリーダーのAT&T、Itronと協力できるのは大変うれしい」と語った。
イノベーションゾーンは、新技術を試行するため、サンアントニオ市議会によって2017年に設置された。サンアントニオの住民は2019年、イノベーションゾーン調査を完了、環境の質、歩行者の安全、交通渋滞を同ゾーンの課題として挙げた。これらのゾーンでの試験実施は、データ取得と実用的ソリューションづくりの最初のステップになる。
AT&TとItronは3つのイノベーションゾーンそれぞれに最大15、計45のスマート街路灯センサーを設置する。センサーには、リモート照明制御と、駐車検知、大気質、温度、周囲の騒音、洪水検知の最大5つの「スマート」使用事例アプリケーションが搭載される。最初のセンサーはItronがブルックス・イノベーションゾーンに設置、AT&Tのセンサー設置も間もなく行われる。
AT&TのJD Salinas渉外部長補佐は「スマートシティーのリーダーであるAT&Tは、都市が各コミュニティーの直面する問題に対処するのに役立つ、インパクトのあるソリューションの提供に取り組んでいる。われわれは、公益サービス計器、街路灯、水道システムなどを結び付け、都市の市民サービスの提供やエネルギー使用、天然資源保護の方法を変えるのに役立つコネクティビティーを増やすことでコミュニティーを支援している。革新的ソリューションへの投資を検討あるいは計画しているコミュニティーは、導入に成功した人々から学ぶことができる。計画的アプローチを取ることで、都市は技術への投資を最適化して、より効率的で安全、持続可能なコミュニティーづくりができる」と語った。
ItronのJohn Marcoliniネットワークソリューション担当上級副社長は「Itronのスマート街路灯ソリューションとパートナー・エコシステム・アプリケーションを活用したこの協調的かつ革新的なスマートシティー計画に参加できることを誇りに思う。このパートナーシップを通じて、CPS Energyとサンアントニオ市は効率性を解き放ち、よりスマートな都市サービスの基盤を構築しつつ、全ての居住者の生活の質を向上させることができる」と語った。
6カ月間の街路灯試行の結果は、2021年夏に評価される。得られた教訓は、都市全体での展開に向けた道筋づくりに寄与し、スマートシティーというサンアントニオの目標に向けた多くのステップの第一歩になるだろう。
▽CPS Energyについて
1860年設立のCPS Energyは、米国最大の公共電力、天然ガス、電力事業者で、サンアントニオと隣接する7つの郡の一部の86万934の電力顧客と35万8495の天然ガス顧客に安全で信頼性が高く、価格競争力のあるサービスを提供している。当社顧客の合計エネルギー料金は全米の20の大都市の中で最も低い部類に入るが、サンアントニオ市には70年以上にわたって80億ドルの収益をもたらしている。信頼できる強力なコミュニティーパートナーとして、当社は雇用創出、経済開発、教育投資に継続的に注力している。「ピープル・ファースト」の哲学に忠実な当社は熟練労働力によって支えられており、彼らのコミュニティーへのコミットメントは、当社従業員の地元市へのお返しであるボランティア活動や、当社顧客に価値をもたらすためのプログラムを通じて示されている。CPS Energyは、米国トップの公共電力風力エネルギー購入事業体の1つで、太陽光発電ではテキサス州ナンバーワンである。
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