Viettelがベトナム初の5G通信事業者に

【ハノイ（ベトナム）2020年12月2日PR Newswire=共同通信JBN】

＊顧客はホアンキエム区、バディン区、ハイバーチュン区で5Gデータを無制限に無料で利用可能

＊Viettelは、5Gネットワークインフラに輸入機器と自社開発機器の両方を使用

＊初期テストでViettelの5G速度は1.2 - 1.5 Gbpsに達した

Viettel Groupは、5Gの商業試験を開始、技術テスト期間を経てベトナムで初めて5Gサービスを顧客に提供するネットワーク通信事業者になったと発表した。

ホアンキエム区、バディン区、ハイバーチュン区の繁華街で5G対応の携帯電話を利用する顧客は、SIMカードのアップグレードなしに5Gサービスをご利用できる。試験期間中、Viettelは5Gデータを無制限に無料で提供、顧客が速度と接続性の点で第5世代モバイル技術の優位性を体験できるようにする。

Viettelの5G基地局は、SK Telecom、KT（韓国）、ベライゾン（米国）、ボーダフォン（英国）など世界をリードする5G通信事業者が現在使用している技術、非スタンドアローン・アクセス（NSA）を使用している。この技術は、カバー範囲を拡大するほか、容量を増やし、干渉を減らす。帯域幅の改善は、5Gの速度を4Gの数十倍に引き上げる一方、遅延は10分の1になる。

Viettelの5Gアンテナは全て、ベトナムで一般に使用されている4T4Rアンテナ（4つのトランスミッター、4つのレシーバー）と比べ、カバー半径と容量の両方を2倍にする最先端の64T64Rタイプ（64のトランスミッター、64のレシーバー）である。

初期テストでViettelの5G速度は1.2 - 1.5 Gbpsに達し、ベトナム最高速であることが示されている。Viettelの5Gサービスを利用する顧客は、90分のHD映画をわずか30秒でダウンロードしたり（4Gサービスの数十倍の速さ）、サッカーをライブ観戦したり、ずれを感じることなくオンラインゲームをプレーしたりできる。さらにViettelの5Gは、バーチャル旅行、バーチャルショッピングといったAR/VRアプリケーション・ブームのコンテキストを提供、社会経済的生活の変化に大きく貢献する。

立ち上げイベントで、Viettelは同グループが自社開発した5Gネットワークと遠隔医療システム経由でベト・ドク病院に接続した。5Gリアルタイム接続は今後、ベトナムの遠隔医療検査、治療、手術に重要な貢献をすることになる。

Viettel Groupの会長兼最高責任者のLe Dang Dung少将は「かつて、ベトナムで携帯電話が普及したときと同様、Viettelはベトナム最大の通信・IT企業としてデジタル社会づくりを先導し続けていく。インダストリー4.0には、最先端の通信インフラが不可欠だ。Viettel Groupはこれまでに、デジタルインフラ、デジタルソリューション、デジタルファイナンス、デジタルコンテンツ、ロジスティクス、eコマースなどのエコシステムを完成させ、ベトナムにおける電子政府づくりとデジタル経済およびデジタル社会の開発ニーズに対応している」と語った。

Viettelは、ベトナムにおける5G機器の研究と製造のパイオニアである。通信の巨人は5Gサービスをテストし、徐々に商業化してきており、ベトナムを5Gにアクセスできる世界初の国の1つにし、新技術の適用を促進し、デジタル変革を先導している。

Viettelはハノイの後、ダナンとホーチミンでの5Gの初期商業試験に向け、5Gネットワークの拡大を継続していく。