マドリード
2020年11月11日
/PRNewswire/ -- パンデミックの世界的な拡大によりもたらされた難題にもかかわらず、世界のデジタル首都(digital capitals)の1つとしてのバルセロナの地位は、今年市議会や他の組織により提供された有益な官民支援策によって強化された。
2件の情報が、コネクティビティ―(接続性)とデジタル化に関するバルセロナの高い評価を裏付けている。第一に、ボストン・コンサルティング・グループ(Boston Consulting Group)のDecoding Global Talent 2019リポートによると、バルセロナはデジタル人材を確保するのに世界で5番目に魅力的な都市である。第二に、Startup Heatmap Europeによると、バルセロナは3年連続で、新興企業を設立するのにロンドンとベルリンに次いで欧州で3番目に優れた都市に選定された。その結果、Instituto Coordenadasの分析によると、バルセロナはデジタル・リーダーシップでより卓越した役割を果たすことになろう。
22@テクノロジー地区のための市議会の最新の計画は、バルセロナのデジタル首都としての強みを促進するのに役立つことになろう。100万平方メートル敷地がビジネス活動のために開発され、行政手続きを削減することによりそのプロセスが加速される。22@に設立する新規事業は、テクノロジーベースだけでなく、この地区はグリーン、循環、社会経済、およびスマート製造関係で事業展開する企業にも開かれている。
見本市活動は、デジタル首都としての地位に向けたバルセロナのジャーニーの重要な部分である。パンデミックの最中に対面式の展示会を開催する機会は、9月にBiz BarcelonaとSalo de Ocupacioとの合同イベントで実行された。対面およびオンラインによる参加の成功(講演者253人による128件の講演)により、ビジネスと新興企業の創出、雇用機会を伴う人材確保のための新たな方式に対処するという面で、同市の起業家的エコシステムのニーズに応えることができた。
バルセロナはまた、2021年に2つの大きな見本市を開催する。すなわち、Mobile World Congressの組織を再び引き受け、見本市の主催者は2024年までバルセロナにコミットする。また世界で最も重要なオーディオビジュアルシステム展示会であるIntegrated Systems Europe(ISE)の開催場所を初めて提供し、バルセロナを欧州南部の5Gハブに転換する。
行政当局や諸機関は5Gバルセロナ・イニシアチブを推進している。これはカタルーニャ自治州の州都であるバルセロナを5Gテクノロジーの設計と開発の中立的な研究所として位置づけることを目的とした協会組織で、バルセロナをデジタルイノベーションの欧州のハブ(拠点)にすることを目標にしている。この協定はカタルーニャ州政府、バルセロナ市議会、Mobile World Capital Barcelona Foundation、i2CAT Foundation、CTTC、Atos、UPCにより締結された。
その他のイニシアチブも、バルセロナを構成する機関や市民社会がいかに技術革命に専念しているかを示している。その一例として、Barcelona New Economy Week(Bnew、バルセロナ・ニューエコノミー・ウィーク)イベントの成功が挙げられる。これは、ニューエコノミーの中心となるイベントで、111カ国から300人の講演者と1万800人の参加者があったが、その大半はバーチャル参加だった。また、市議会、Correos(郵便事業者)、Consorci de Zona Franca(CZF)によるコミットメントがあり、これはバルセロナの中央郵便局ビルを150の企業および新興企業を創出するための3万平方メートルのビジネス活動ハブに転換し、デジタル経済および人材に関する1500の職を供給しようとするものである。
これに関連して、バルセロナとカタルーニャのテクノロジー企業の健全性もまた強調すべき価値があり、2019年末には72%の企業が、前年に比べ好調な結果を記録した。われわれはこの変換モデルを引き続き注意深く監視し、その中でバルセロナは、企業、市民社会、自治体機関の間のコラボレーションの革新的な価値を通じてリーダーシップを発揮する方針で、その総和が価値を生み出す。