【ボストン、フランクフルト(ドイツ)2020年10月6日PR Newswire=共同通信JBN】
*Solactive BitSight Cyber Risk Indexが投資家のサイバーリスクを数値化
セキュリティー評価の標準BitSightとドイツのインデックスエンジニアリング会社Solactiveは6日、企業のサイバーセキュリティー・パフォーマンスが業績の指標になることを実証する新たな調査結果を発表した。分析によると、BitSight評価で成績優秀な企業で構成するインデックスは、それぞれのベンチマークを年間1%から2%上回った。米国のテクノロジーなど特定のセクターでは、高評価企業の業績がベンチマークを年間7%上回った。この調査結果は、投資家がBitSightの評価でサイバーセキュリティーのトップパフォーマーと判断された企業に投資できるようにする財務指標Solactive BitSight Cyber Risk Indexを今日にも導入すべきことを支持している。
投資家は、投資ポートフォリオに影響を与えるサイバーリスクについて深く懸念している。RBCの2019年責任投資調査(2019 Responsible Investment Survey )は、サイバーセキュリティーが投資家にとって最大のESGリスクであることを明らかにした。EY Center for Board Matters(EY Center for Board Matters )が35兆ドルの管理資産を持つ60以上の機関投資家を対象に実施した最新の調査では、サイバーセキュリティーがポートフォリオ企業の今後3-5年の戦略的成功にとって3番目に大きな脅威であることが明らかになった。
Solactive BitSight Cyber Risk Indexは、投資家が投資の意思決定にサイバーリスクを織り込むのに役立つ。BitSightは、グローバル組織のサイバーセキュリティー・パフォーマンスデータを継続的かつ非侵入的に収集することにより、定量的、客観的で有効な分析を提供し、ESG投資には通常付きもののデータ収集作業を回避する。Solactive BitSight Cyber Risk Indexは、米国市場、欧州市場、先進国市場、アジア太平洋市場、米テクノロジー市場の5つのインデックスユニバース・コンピレーションで、ETFや仕組み商品などの金融商品の直接原資産あるいはベンチマークとして使用できる。
▽サイバーセキュリティーは投資家にとってリスクであると同時にチャンスでもある
新たなBitSight Security RatingsのSolactive分析は、サイバーセキュリティーが強固なパフォーマーへの投資が実際により高いリターンをもたらせることを示している。投資家はこれまで、サイバーセキュリティーを主にポートフォリオに対するリスクと考えてきており、調査結果(research )は、漏洩の公表後、2週間で株価が平均7.27%下落したことを示している。Solactiveは、BitSightデータを活用することで、サイバーセキュリティー成績の良好な企業は財務面でも同業他社を上回る業績を上げるとの明確なメッセージを見出した。これは、BitSightが漏洩リスクの低減と統計的に相関する唯一のセキュリティー評価を提供していることを示す、過去の独立した調査の結果(earlier independent research )とも合致している。
Solactiveは、BitSightの評価するサイバーセキュリティー・パフォーマンスに基づき、上位25%の企業で構成される5つのサイバーリスク・インデックスをつくった。米国市場、欧州市場、先進国市場、アジア太平洋市場版のサイバーリスク・インデックスは全て、それぞれのベンチマークを年間約1%から2%確実にアウトパフォームする同じような状況になっている。米テクノロジー市場版では、サイバーリスク・インデックスはベンチマークを年間7%上回った。
▽調査とパートナーシップの市場への影響
BitSightのSteve Harvey最高経営責任者(CEO)は「BitSightは、サイバーリスクがあらゆる市場決定に組み込まれ、強固で評価可能なサイバーセキュリティー・パフォーマンスが市場の差別化要因となる、新たな時代を後押ししている。BitSightの独自データに基づくこの前例のない調査は、投資家のサイバーセキュリティーの捉え方だけでなく、経営陣やセキュリティー専門家の組織内のサイバーセキュリティー・パフォーマンスの管理、評価方法にも影響を与えるだろう。BitSightにとって、これは市場をリードするセキュリティー評価のもう1つの独立した統計的評価であり、投資家、保険会社、政府、企業を含むグローバル市場がBitSightプラットフォームを信頼し使用している理由を一層確たるものにすることになる。
SolactiveのTimo Pfeiffer最高市場責任者は「Solactiveにとって、主流とは異なる視点からトピックを検討することが常に重要だった。この姿勢が、Solactive BitSight Cyber Risk Indicesを新たにつくるに当たってBitSightと協力したかった理由で、両社がサイバーセキュリティーをテーマとするESG投資の大きな可能性を認識していたからだ。企業が効果的なサイバーセキュリティー・インフラへの依存度を高める中、このインデックスは、まだあまり注目されていない持続可能性という側面の決定的な重要性を反映している」と語った。
▽Solactive AGについて
Solactive AGは、あらゆる資産クラスにわたるテーラーメードインデックスの開発、算定、販売に焦点を当てた革新的インデックスプロバイダーである。2019年1月時点で、Solactive AGは欧州、米州、アジアの約400のクライアントにサービスを提供、主として多くの著名プロバイダーの380の上場投資信託を通じて、自社が世界中ではじき出したインデックスにリンクされた製品に約2000億米ドルを投資している。Solactive AGは2007年に設立され、フランクフルトに本社がある。
▽BitSightについて
BitSightは、組織がサイバーリスクを管理する方法を変革する。BitSight Security Ratings Platformは、高度なアルゴリズムを適用し、250から900の範囲で日々のセキュリティー評価を作成、組織が自らのセキュリティーパフォーマンスを管理し、サードパーティ・リスクを低減し、サイバー保険を引き受け、財務ディリジェンスを実施し、総リスクを評価できるようにする。2100を超えるグローバル顧客と、ユーザーと情報の巨大なエコシステムを備えたBitSightは、セキュリティー評価の標準であり、ファスト・カンパニー(Fast Company)から2020年の最も革新的企業として表彰された。詳細については、www.bitsight.com にアクセスし、ブログ(blog )を読むか、Twitterで @BitSight(@BitSight )のフォローを。
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