ロンドン, 2020年9月9日 /PRNewswire/ -- *ガス産業は、今世紀半ばまでにネットゼロ・カーボンポジションに到達するための弾力性と重要性の両方を持つだろう
*サミットは、ガス、LNG、エネルギー業界を支配する最新の商業戦略とトレンドを提供
今年のガステック・バーチャルサミット戦略会議(Gastech Virtual Summit Strategic Conference)で参加者は閣僚、政策決定者、ビジネスリーダー、ディスラプター、イノベーターからここでなければ得られない極めて重要な知見に耳を傾けた。ガス、LNG、エネルギー業界の最も強力な幹部たちが9日、サミットの2日目に講演した。ガス、LNG、エネルギー業界向けの世界有数のイベントが9月7日から11日まで、デジタルで開催されている。
ガステックには、業界トップの最高経営責任者(CEO)を講演者として引き付けてきた実績がある。有名な戦略的および技術的な会議プログラムは、89の会議セッションとプレゼンテーションで200人を超える講演者を網羅している。1500人以上が、世界のガス、LNG、エネルギー業界の最高の知識交換プラットフォームに参加している。業界の将来に影響を与える問題、エネルギーの供給保障、手頃な価格と持続可能性、需要と投資の回復見通し、COVID-19後の世界における供給の変化が主要議題である。
International Energy Forum(国際エネルギーフォーラム)のJoseph McMonigle事務局長は2日目の会議の基調演説を行い、「パンデミックは次の10年間に需要ギャップをさらに拡大することにより、リスクを増大させる。これは、ガス産業が気候、清浄な空気、エネルギーアクセスの目標を達成する上でより大きな役割を果たすことができる新たな機会を開くものだ」と語った。
グローバルビジネスリーダーは現在および将来の世界LNG市場を議論し、東京ガスの竹内敦則執行役員・エネルギー需給本部原料部長は「当社は世界のエネルギー市場の持続可能な発展と、それに先立つ低炭素社会・脱炭素社会の実現に貢献していきたいと考えている。これがわれわれの未来である」と語った。
Sempra LNGのFaisel Khan最高財務責任者は「われわれは、特にアジアでは、今後しばらくの間、世界中で天然ガスとLNGの成長と需要について非常に楽観的である。最終的には、GHG排出量でみた社会的コストの観点からも、長期的には潜在的に価格ベースでさえも、長期的には石炭と競合するとみている」と語った。CheniereのAnatol Feygin最高商業責任者は「LNG、および中でも米国産LNGが加わり、長期的な数十年にわたる解決策の一部となることを確信している」と付言した。
C3.aiオーサー兼会長兼CEOのThomas Siebel氏はGastech Tech Talkで、石油およびガス産業のデジタル変革とCOVID-19の打撃から生き残るためのデジタル技術の重要性について語り、「企業の大量絶滅とデジタル変革の問題に取り組むとき、 現在の既存企業の70%がデジタルに移行し、21%が成功すると予測されている。残りは廃業する。買収され、合併されて消え去るのだ。このことは現在進行中の出来事により加速されている。このデジタル変革プロセスは、COVID後の経済において明らかに加速している」と述べた。
クリーンで安全で手頃な価格のエネルギーの未来において重要な役割を果たす水素の潜在的可能性が、グローバルビジネスリーダー・パネルディスカッションで議論された。シェル(Shell)のDe La Rey Venter統合ガス事業担当副社長は「水素はわれわれの気候(変動防止)願望の脈絡で本当にどれほど重要なのだろうか?歯に衣を着せずに言えば、それは必要不可欠である」と語った。
国際エネルギー機関(IEA)エネルギー市場・安全保障局長の貞森恵祐氏は「水素には恐らくこれまでにないほど多くの機会があるため、われわれは今から始めなければならない。われわれが今から2030年の間に行うことは重要であり、このモメンタムを投資決定に変換することが課題である」と語った。水素はエネルギー産業の脱炭素化に重要な役割を果たすだろう。本日、ガステックと同じ場所でGastech Hydrogen Exhibition and Conferenceの開催が発表された。このイベントは、水素開発を推進する人々と投資家が来年9月にシンガポールで結集することを可能にするだろう。
Sempra LNGのLisa Glatch最高営業責任者、エクソンモービルのTracy Lothian上級副社長(LNG担当)、Norton Rose Fulbright US LLPのエネルギー取引パートナー兼米石油・ガス責任者であるJulie Mayo氏、Baker HughesのMaria Sferruzzaアジア太平洋担当上級副社長がエネルギーの多様性と包摂について議論し、企業がバランスをとることに向けた取り組みを展開することがいかに重要であるかを取り上げた。エクソンモービルはPowerplay Panelsを主催し、世界のエネルギービジネス全体から女性をコネクトし、卓越性を強調し、女性が活躍することができる多様性と環境をサポートした。
TellurianのMartin Houston副社長はガステックのプレゼンターであるEithne Treaner氏の分析で2日目の戦略会議を締めくくった。Treaner氏は「エネルギー需要は増大しつつあり、ガスはその重要な一部である!」と語った。サミットの基礎となったのは、今世紀半ばまでにガス産業がネットゼロ・カーボンポジションへの移行において弾力性と重要性を併せ持つことであり、すべてのガス会社は現在、エネルギー会社であり、低炭素エネルギーの未来を推進するという共通の使命を持っている。
本日の対話をリードしている他の講演者は以下の通り:Petronet LNGのPrabhat Singh会長兼マネジングディレクター、Uniper SE取締役のNiek den Hollander氏、国際エネルギー機関(IEA)エネルギー市場・安全保障局長の貞森恵祐氏、LindeのSanjiv Lambaアジア太平洋担当執行副社長、Siemens EnergyのThorbjoern Fors産業アプリケーション担当執行副社長、Shearman & SterlingのパートナーのDan Feldman氏、JERA Inc.マネジングエグゼクティブオフィサー兼チーフグローバルパートナーシップオフィサーの佐藤裕紀氏、三菱商事常務執行役員・天然ガスグループCEOの西澤淳氏、CPC Corporation(台湾中油)天然ガス事業CEOのJane Liao氏、シェル(Shell)のSteve Hillガス・エネルギーマーケッティング・トレーディング担当執行副社長、ExxonMobil LNG Market Development IncのIrtiza Sayyed社長、IHS MarkitのMichael Stoppardガス担当チーフストラテジストなど。
ガステック・バーチャルサミットが取り上げるトピックには、エネルギー移行における天然ガスの役割、エネルギー業界の将来におけるIoTとデータセキュリティーの重要性、規制緩和が市場と投資に与える影響、インダストリー4.0(第4次産業革命)がもたらすエネルギーセクターへの機会と課題、脱炭素化の取り組みを実現する水素の能力、環境問題活動が業界の新たな成長機会に与える影響などがある。
ガステック・バーチャルサミット2020は、9月にシンガポールで開催予定だったガステック展示会・会議に代わって開催されている。dmg eventsとガステック理事会(Gastech Governing Body)は、世界的なパンデミックと、講演者や代表者、出展者、ビジターのアクセスや健康に対する懸念のため、シンガポール企業庁(Enterprise Singapore)、シンガポール観光庁(Singapore Tourism Board)と協議し、表題のイベントを2021年9月13日-16日に延期することを共同決定した。
▽ガステック(Gastech)について
ガステックはほぼ50年にわたって世界のガス、LNG、エネルギー会話の中心である。世界がCOVID-19の影から姿を現し始める中で、ガステック・バーチャルサミットは、第4次産業時代のガス、LNG、エネルギー産業の主要な問題と最も有望な機会に取り組み、対処する。
2020年9月7日から11日まで開催されるガステック・バーチャルサミットは、ガス、LNG、エネルギー産業がCOVID-19後の世界でビジネスの優先順位と事業ライセンスのバランスをとろうとする中でリーダーシップと方向性を提供する。サミットは技術革新、需給ダイナミクス、進化するパートナーシップ、人と才能とガバナンスと影響力に重点を置き、グローバルなガス、LNG、エネルギー産業の今後数十年の議題を設定する。
詳細な情報はwww.gastechevent.com を参照。
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