【深セン(中国)2020年6月18日PR Newswire】
*心房細動検出を高速化して50%節電
*マルチメディアコンピューティングの父、ラメシュ・ジェイン氏がHuami AI研究所の最高技術顧問に任命され、Huamiの第1回イノベーション会議「AI to Decode Future」で発表された
グローバル・トップ5ウエアラブルブランド(注1)で、Amazfitの母体企業であるHuami(NYSE:HMI)は、初のイノベーション会議「AI to Decode Future(AIが未来を読み解く)」で第2世代のウエアラブルAIチップHuangshan-2を発表した。さらに、ヘルスケア関連の複数のハードウエアと一連のビッグデータおよびAIソリューションが発表された。業界内でマルチメディアコンピューティングの父として名高いラメシュ・ジェイン氏のHuami AI研究所(Huami AI Research Institute)最高技術顧問就任も発表された。
▽ウエアラブルAIチップHuangshan-2(MHS002)を発表
RISC-V(リスク・ファイブ)のプラチナメンバーであるHuamiは、半導体分野で幅広い技術の蓄積と投資レイアウトを行ってきた。Huamiは2018年、心臓生体認証エンジン、ECG、ECG Pro、心拍異常監視エンジン(Hearth Rhythm Abnormality Monitoring Engine)の4つのコア人工知能エンジンを搭載した世界初の(注2)RISC-Vオープンソース命令セット・ウエアラブルプロセッサー、Huangshan No.1(MHS001)を発表した。
450日後、Huamiは次世代AIチップ、Huami Huangshan-2(MHS002)を発表した。RISC-Vアーキテクチャー・ベースのHuami Huangshan-2(MHS002)は、高い計算効率と低消費電力が特長である。Huangshan-2は、Huangshan-1の7倍、同様のアルゴリズムの26倍の速さで心房細動を検出する。Huangshan-2は、NPU(ニューラルネットワーク・プロセッシングユニット)とC2コプロセッサーのおかげで超低消費電力の常時オン(AON)センサーモードも搭載。理論的には、Huangshan 2の全体的な電力消費を50%削減し、製品のバッテリー寿命を伸ばせる。
Huangshan-2(MHS002)は、2020年第4四半期に量産開始の予定。Huangshan-2を搭載した新しいウエアラブルデバイスは、2021前半にHuami製品として市販が期待されている。
▽Huamiの第2世代PPGバイオトラッキング光学センサーBioTracker(TM)2
Huamiは過去数年間、高い精度で知られる独自のPPGバイオトラッキング光学センサーを開発してきた。旧製品と比較すると、新たに発表されたBioTracker(TM)2は5つのバイオデータエンジン(RealBeats(TM)、OxygenBeats(TM)、SomnusCare(TM)、ExerSense(TM)、huami-PAI(TM))をサポート、Huamiがこれまでに開発した中で最も用途が広く正確なバイオセンサーになった。
▽HuamiのAI健康管理プラットフォームを支える5つの主要なデータエンジン(注3)
人が健康権を最大限追求できるように、HuamiのシステマチックAI健康管理プラットフォーム(Systematic AI Health Management Platform)には、AIチップセットHuangshan-2(MHS002)と新たなPPGセンサーBioTracker(TM)2、さらに5つの主要なインデックスとデータエンジンが組み込まれている。
*RealBeats(TM)2、心拍数監視用の高度なAIバイオデータエンジン。トレーニング中の心拍数信号へのノイズ干渉を排除し、前世代と比べ心房細動を夜間は1.87倍、日中は6.64倍、長く監視できる。心臓の健康ビッグデータモデルを通じて、AVRT(房室リエントリー性頻拍)やPVC(心室性期外収縮)頻発のAIベースの自動検出を実現した。
*OxygenBeats(TM)、Huamiが独自開発した酸素データAIエンジン。成功率は100%で、同様の製品では90%未満である。専門の酸素分析装置の結果と比較しても平均誤差はわずか1.67%で、血中酸素が検出できるほとんどのウエアラブル・リストデバイスの精度を上回る。OxygenBeats(TM)は、鍾南山医師の医療チームが回復後のCOVID-19患者を対象に実施した追跡調査で採用された。OxygenBeats(TM)搭載のスマートウオッチは、今年(2020年)第3四半期に発売の予定。
*SomnusCare(TM)、AI駆動のバイオデータエンジン。睡眠データの検出精度は80%超で、25分以上の昼寝をほぼ100%の精度で検出可能。さらに、OxygenBeats(TM)は睡眠状態分析と血中酸素飽和度検出を通じて、人の健康にとって「見えない殺人者」である睡眠時無呼吸症候群(SAS)を識別し、ユーザーに迅速な対策を取るよう警告する。
*ExerSense(TM)、スポーツビッグデータに基づくモーションパターンのAI認識エンジン。このエンジンは、Huamiのウエアラブルのモーションセンサーと心拍数センサーでデータを検出することにより、リアルタイムでモーションモデルを照合し、ユーザーのエクササイズモードをインテリジェントに決定できる。現在、ExerSense(TM)は、ウォーキング、ランニング、サイクリング、水泳など19のエクササイズモードを自動的に検出でき、これはユーザーの日々のエクササイズシナリオの95%をカバーしている。ユーザーは面倒な手動操作をする必要はなく、何も考えずに選んだスマートエクササイズモードを楽しむことができる。
*huami-PAI(TM)は、ユーザーの心拍数データを毎日の運動時間やその他の健康データとともに反映させた明白なPAIスコアで、ユーザーが運動や心臓の健康状態を監視できるようにする。huami-PAI(TM)は、ユーザーが年齢、性別、安静時心拍数など個人のバイオデータを使用して、高度にパーソナライズされた健康評価システムをつくるガイド役になれる。huami-PAI(TM)はHUNTフィットネス調査に基づいており、心血管死亡率の低下と平均余命の改善に役立つ。この調査は、ノルウェー科学技術大学医学部のウルリック・ウィスロフ教授が主導、35年間に23万人以上が参加した。
▽ラメシュ・ジェイン氏をHuami AI研究所の最高技術顧問に任命
同社の会長兼最高経営責任者(CEO)である黄汪氏は、Huami AI研究所の設立を発表。著名なAI専門家、マルチメディアコンピューティングの父で、カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)教授、UCI Institute for Future Healthの創設者でもあるラメシュ・ジェイン氏が、Huami AI研究所の最高技術顧問に任命された。
2020年前半、Huamiは3つの共同ラボを設立した。鍾南山医師のチームとのスマート・リスト・ウエアラブルデバイス共同ラボ、中国陸上競技連盟との陸上競技共同ラボ、中国科学技術大学先端技術研究所との脳コンピューター知能共同ラボである。
(注1)International Data Corporation(IDC)Worldwide Quarterly Wearable Device Trackerのデータによると、Huamiは世界の腕時計の出荷と市場シェアの両方でトップ5にランクされた。
(注2)https://riscv.org/membership/6144/huami/
(注3)これは医療機器ではなく、いかなる病状の診断または監視に使用するためのものでもない。
ソース:Huami